粉体機器メーカーの大手であるホソカワミクロン株式会社(東証プライム:6277)は2026年3月27日、同年2月に発生したサイバー攻撃に関する外部専門機関の調査が完了したとして、「最終報」を公表しました。
本件は、ランサムウェアグループ「Everest(エベレスト)」がダークウェブ上で犯行声明を出していたことで注目を集めていましたが、調査の結果、情報漏洩の根本原因は「クラウドストレージサービスへの不正アクセス」であったことが明らかになりました。
【30秒でわかる本記事の概要】
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ホソカワミクロンに対するサイバー攻撃の調査が完了し、補助的に使用していたクラウドストレージの1アカウントへの不正ログオンが原因であったことが判明した。
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ランサムウェアグループ「Everest」は「30GBのデータを窃取した」と主張していたが、実際の漏洩被害はクラウド上に保存されていた顧客・従業員等の個人情報(合計約1,700件)であった。
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漏洩したデータには顧客や取引先の関係者情報のほか、従業員家族のマイナンバーも含まれていたが、基幹システムの停止等は発生しておらず、業績への影響は軽微としている。
事件の経緯と「Everest」による犯行声明
本件の発端は、2026年2月2日(月)午前10時頃にホソカワミクロンがサイバー攻撃を受けた可能性のある事象を確認したことでした。
同時期に、ランサムウェアグループ「Everest(エベレスト)」が、ダークウェブのリークサイト上に同社の名前を掲示し、「30GBのデータを窃取した」とする犯行声明を発表しました。
その後、2月15日には同社の環境から流出した疑いのある電子ファイルが実際にインターネット上に公開されていることが確認され、同社は外部専門機関の協力を得て原因および被害範囲の特定を急いでいました。

関連:粉体機器メーカーのホソカワミクロンにサイバー攻撃の恐れ-ランサムウェア グループ Everest(エベレスト)が犯行声明
判明した侵入経路は「クラウドストレージ」
3月27日に公表された最終報により、情報漏洩の根本原因が明らかになりました。
基幹システムや社内ネットワーク全体へのランサムウェア感染ではなく、*当社が補助的に使用していたクラウドストレージサービス上の1つのアカウントへの不正ログオン」が侵入経路でした。
攻撃者が何らかの方法で漏洩、あるいは推測したIDとパスワードを用いてこのクラウドアカウントに不正アクセスし、そこに保存されていたファイルを窃取・公開したものと考えられています。
漏洩した個人情報の詳細(マイナンバーを含む)
この不正アクセスにより、以下の個人データが漏洩していることが判明しました。合計件数は約1,700件にのぼります。
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顧客・取引先のご関係者(粉体装置事業関連):257件 (氏名、性別、住所、メールアドレス、電話番号の全部又は一部)
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従業員(退職者を含む):1,470件 (氏名、生年月日、性別、住所、電話番号、メールアドレスなどの全部又は一部)
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従業員の家族:1件 (氏名、性別、住所、電話番号、マイナンバー)
特定個人情報である「マイナンバー」が1件含まれていた点に注意が必要です。同社は警察や個人情報保護委員会等の関係機関へ報告を済ませており、対象となる関係者へは順次個別の通知を行っています。なお、現時点で個人データの不正利用等の二次被害は報告されていません。
業績への影響と今後の再発防止策
不幸中の幸いとして、今回の事象による基幹業務の停止などは発生しておらず、ホソカワミクロンの業績への影響は「軽微」であると報告されています。
同社は以前より情報セキュリティ規定を設け対策ソフトを導入していましたが、今回の事態を厳粛に受け止め、調査結果および外部専門家からの助言を踏まえてシステムのセキュリティ体制および監視体制の強化を行い、再発防止を図るとしています。


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