ソリトンシステムズ「Soliton SecureDesktop」、既設環境への移行作業を順次開始―申し込みから約6営業日、IDCFクラウド障害は継続

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ソリトンシステムズ「Soliton SecureDesktop」、既設環境への移行作業を順次開始―申し込みから約6営業日、IDCFクラウド障害は継続

株式会社ソリトンシステムズは2026年10月14日、クラウド型リモートアクセスサービス「Soliton SecureDesktop」の障害について第7報を公表し、影響を受けていない既設環境への移行作業を、申し込みを受け付けた顧客から順次進めていると明らかにしました。移行には申し込みから約6営業日を要すると案内しています。

今回の障害は、サービスが利用するIDCフロンティアの「IDCFクラウド」へのランサムウェア攻撃に伴うものです。10月7日から対象の「SecureDesktop Center」が停止しており、14日時点でも障害を受けた環境は利用できません。一方、別環境への移行を希望する契約者については、サービス再開に向けた具体的な作業が始まっています。

Soliton SecureDesktop障害・第7報のサマリー

  • 第7報の案内日:2026年10月14日(9時47分ごろ、10時04分ごろに顧客へメール配信。公式FAQは同日10時30分更新)
  • 障害開始:10月7日3時40分ごろ。対象のSecureDesktop Centerで停止が継続
  • 障害の背景:IDCフロンティア「IDCFクラウド」東日本リージョン1へのランサムウェア攻撃
  • ソリトンは影響を受けていない既設環境への移行申し込みを受け付け、申し込み済みの顧客から順次作業を実施
  • 既設環境への移行期間は、申し込みから約6営業日が目安
  • 安全性を確認した新基盤への再構築も準備中。ただし完了時期は未定
  • 顧客データへの影響の有無は引き続き調査中
項目 10月14日時点の状況
提供事業者 株式会社ソリトンシステムズ
対象サービス Soliton SecureDesktop
障害発生 2026年10月7日3時40分ごろ
停止状況 対象のSecureDesktop Centerで継続
早期再開の選択肢 障害を受けていない既設環境への移行
既設環境への移行 申し込み済み顧客から順次作業、約6営業日が目安
新基盤での再構築 準備中、再開時期未定
顧客データへの影響 IDCフロンティア側で調査中

既設環境への移行を順次実施、申し込みから約6営業日

ソリトンシステムズは10月13日の第6報で、早期のサービス再開を希望する顧客向けに、今回の障害の影響を受けていない既設環境への移行申し込みを受け付けると案内していました。

翌14日の第7報では、既設環境で現時点までに不正アクセスは確認されておらず、申し込みを受けた顧客から順次、移行作業を進めていることを明らかにしました。申し込みから移行まで約6営業日を要すると目安を示しています。移行の申し込み・相談は、同社の公式FAQに記載された問い合わせフォームで受け付けています。

これは被害を受けたクラウド基盤の復旧ではなく、別の環境を使って利用を再開するための措置です。移行作業の開始が公表された一方、移行完了企業数や、移行後に利用を再開した契約者数は第7報では示されていません。約6営業日についても、すべての利用者が同日数で復旧するという保証ではありません。

新基盤での再構築と既設環境への移行、2つの方法を案内

第7報で示された再開方法は、「安全性を確認した基盤に新しく構築する環境を利用する方法」と「以前から運用する既設環境に移行する方法」の2つです。

再開方法 内容 時期・所要期間
新しい基盤での再構築 安全性を確認した基盤にソリトンが新たなサービス環境を構築 再開時期は未定
影響を受けていない既設環境への移行 契約者の申し込みに応じ、以前から稼働する環境へ切り替える 順次作業中。申し込みから約6営業日が目安

ソリトンが影響対象として公表したSecureDesktop Centerのホスト名は、sdc1a.soliton-ods.jp、sdc1b.soliton-ods.jp、ssd001.soliton-ods.jp、ssd004.soliton-ods.jpの4つです。

これらは障害の影響を受けるホスト名であり、利用者に任意の接続先変更を求めるものではありません。契約担当者や情報システム部門は、移行を希望する場合、ソリトンの窓口を通じて移行条件、認証・接続設定の変更有無、利用者への案内方法を確認する必要があります。

IDCFクラウドへのランサムウェア攻撃で、同一基盤のバックアップも利用できず

IDCフロンティアは10月7日、IDCFクラウドの東日本リージョン1に対するランサムウェア攻撃を公表しました。10月8日の第3報では、対象がtesla、henry、pascal、jouleの4ゾーンで、契約する495の企業・自治体に影響していると説明。対象ゾーンに保管された顧客データについて、取り出しや復元は困難との見通しを示しています。

ソリトンシステムズは10月7日の第3報で、サービス基盤のサーバーが起動できないだけでなく、同一基盤上で運用する同社管理のバックアップサーバーも利用できないと説明していました。今回案内された移行策は、元の基盤の復旧を待たないサービス再開の選択肢となります。

IDCフロンティアは10月9日の第4報で、親会社ソフトバンクと連携した緊急対策本部の設置、利用企業への移行環境提案、外部セキュリティ専門企業を交えた調査などを報告しています。なお、495という数はIDCFクラウドの影響契約先であり、Soliton SecureDesktopの利用企業数ではありません。

関連する経緯は、セキュリティ対策LabのソリトンSecureDesktopの障害とバックアップへの影響を扱った既報と、IDCフロンティアが公表した復旧困難の見通しで確認できます。

利用企業は移行条件と業務への影響を確認

対象サービスを遠隔業務の接続基盤として利用する企業では、既設環境への移行申し込みに当たり、利用者数、認証・アクセス制御の引き継ぎ、端末側設定の変更有無、切り替え時の検証方法を整理することが考えられます。ソリトンが具体的な移行手順を全利用者向けに公開しているわけではないため、独自判断で接続先を変更したり、社内承認のないリモートアクセス製品へ切り替えたりせず、個別案内に沿った変更管理が必要です。

第7報では顧客データへの影響について引き続き調査中としています。今回のサービス障害だけを根拠に、SecureDesktopを利用する顧客企業のデータが外部へ流出したと断定することはできません。

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