立民 古賀 千景 議員「豊かな子どもたちは自衛隊とかなりませんよ 」発言 続報 – 立憲民主党が厳重注意処分と参院文科委筆頭理事解任を発表

インテリジェンス

投稿日時: 更新日時:

立民 古賀千景議員「豊かな子どもたちは自衛隊とかなりませんよ 」発言続報 - 立憲民主党が厳重注意処分と参院文科委筆頭理事解任を発表

2026年6月15日の参議院決算委員会での発言が波紋を呼んだ立憲民主党・古賀千景参院議員(比例区・1期)の問題について、立憲民主党は6月16日に党として厳重注意処分を下し、翌17日に水岡俊一代表名義の公式声明で自衛官・家族への謝罪と処分内容を公表しました。本記事では発言から処分に至る経緯・党の公式声明の内容・過去に自民党議員が類似した自衛隊関連の失言をした際に立憲(および前身政党)がとった行動との比較を、公開情報に基づいて記録します。

サマリー

  • 2026年6月15日:参院決算委員会で古賀千景議員が自衛隊入隊者を経済的困窮と結びつける発言、即日撤回・謝罪
  • 同日:自身のX(旧Twitter)でも謝罪
  • 6月16日:立憲民主党・田名部幹事長より厳重注意処分、参院文教科学委員会の筆頭理事の任を解く
  • 6月16日:小泉進次郎防衛大臣が閣議後記者会見で「志を持ち自ら志願して自衛官になった方々への冒瀆に当たる」と批判
  • 6月17日:立憲民主党が水岡俊一代表名義の公式声明を公開、「責任は極めて重い」と表明し全自衛官・家族に謝罪
  • 処分内容:厳重注意+筆頭理事解任(議員辞職は求めず)
  • SNS上では、2017年の稲田朋美防衛相発言時に蓮舫民進党代表(当時)が「撤回しても一度言ったことは取り戻せない。即刻辞任すべき」と求めた対応との整合性を問う声が多数

謝罪の概要

古賀議員は2026年6月15日の参議院決算委員会での発言直後、委員会の場が騒然となったことを受けて「すいません失礼しました、訂正します」と即時撤回しました。その後、小泉進次郎防衛大臣から「これは事実誤認だと思います。自衛官の子どもたちへの配慮に欠ける発言だったのでは」と強く反論された際、古賀議員は「私の発言が申し訳なかったです。それは撤回させていただきます。申し訳ありませんでした」と改めて謝罪しています。

同日中に古賀議員は自身のX(旧Twitter)でも謝罪を投稿しましたが、SNS上では批判が拡大し続けました。

6月16日、立憲民主党の斎藤嘉隆国対委員長が記者団に対し処分の内容を発表しました。

斎藤氏は「古賀千景議員が、昨日の決算委員会において不適切な発言を行ったことについては極めて遺憾に思っております。自衛官の皆さんやその家族の皆さん、関係者の皆さんの心情に著しく配慮を欠くものであったと思いますし、国民の誤解を招く結果にもなっていると思います。本人は発言を直ちに撤回をした上で謝罪し、深く反省をしておりますけれどもその責任は重いと考えています」と述べました。処分は前日に国対委員長として口頭注意を行ったうえで、改めて党として三役等で協議し機関決定したものとしています。






立憲民主党による処分の詳細と公式声明

6月17日、立憲民主党は水岡俊一代表名義の公式声明を公式X(旧Twitter)で公開しました。その全文は以下のとおりです。

古賀千景参議院議員が6月15日の参議院決算委員会の質疑の中で、不適切な発言を行ったことは誠に遺憾である。その発言は自衛官及びその家族、関係者の心情に配慮を欠くものであり、国民の誤解を招く結果となった。本人は発言を直ちに撤回の上、謝罪し、深く反省しているが、その責任は極めて重い。よって6月16日、幹事長より厳重注意処分を行い、古賀千景議員に再発防止と信頼回復に努めることを求めた。加えて、文教科学委員会における筆頭理事の任を解くこととした。ここに改めて、立憲民主党代表として、すべての自衛官、ご家族、関係者の皆さまに心から深くお詫び申し上げます。

処分の内容は、田名部幹事長からの厳重注意と、参議院文教科学委員会における筆頭理事の解任の2点です。古賀議員は参議院議員としての地位および立憲民主党の党籍はそのまま維持されます。

同日、小泉進次郎防衛大臣は閣議後の記者会見で「志を持ち自ら志願して自衛官になった方々への冒瀆に当たる」と発言を強く批判しました。

あわせて、2025年度の自衛官採用者が1万1,177人と前年度比約15%にあたる1,453人増加したことを挙げ、「防衛力の基盤は人だ。防衛省、自衛隊を真に人を大切にする組織へと変革する」と述べました。

発言の経緯

改めて経緯を整理しておきます。2026年6月15日の参議院決算委員会で、古賀議員は防衛省が作成した子ども向け冊子「まるわかり!日本の防衛〜はじめての防衛白書2024」を取り上げ、その配布の目的・冊数・内容について質疑しました。自身が約30年にわたり公立小中学校に勤務し、日本教職員組合(日教組)の組織内議員でもある立場から「私も教えた子がいっぱい自衛隊にいるんです。いっぱい苦しんでますよ」と述べた後、「わかってほしいのは、自衛隊に行く子どもたちって、経済的に厳しい子どもたちが行くんですよ。豊かな子どもたちは自衛隊とかなりませんよ」と発言しました。

委員会の場がざわついたことで即時撤回・謝罪に至りましたが、この発言は自衛官の職業選択を経済的事情のみに帰結させ、志願制をとる自衛隊の実態とも乖離するとして広く批判されました。

関連:「豊かな子どもたちは自衛隊とかなりませんよ」─ 立民・古賀千景議員の発言は暴論・経済的徴兵制を多角的にファクトチェック

過去の自民党・自衛隊関連失言と当時の野党対応との比較

今回の事案と関連性が高い過去の事例として、2017年の稲田朋美防衛大臣発言があります。

稲田氏は2017年6月27日、東京都板橋区で行われた都議選自民党候補の応援演説において「防衛省、自衛隊、防衛大臣、自民党としてもお願いしたい」と発言しました。自衛隊法第61条が防衛省職員・自衛隊員の政治的行為を制限し、特定の候補者支持を禁じていることとの抵触が指摘され、稲田氏は同日深夜に「誤解を招きかねない発言だ」として発言を撤回しました。辞任は当初否定しましたが、自衛隊の政治利用が強く批判されました。

この稲田氏の発言に対して、当時民進党代表だった蓮舫氏は翌6月28日午前、記者団に「撤回しても一度言ったことは取り戻せません。これは完全にアウトだと思います」と述べ、即刻辞任を求めました。稲田氏は翌月7月28日、PKO日報問題が重なるかたちで防衛大臣を辞任しています。

今回の古賀議員の処分(厳重注意+筆頭理事解任、議員辞職は要求せず)について、SNS上では蓮舫氏の2017年の発言「撤回しても一度言ったことは取り戻せません」を引き合いにする投稿が多数見られました。

2発言の性質は異なります。稲田氏の発言は自衛隊員の政治的中立義務という法的問題を含むものであり、古賀議員の発言は自衛官の属性に関する事実誤認と職業差別的表現として批判されたものです。ただし両者に共通するのは、いずれも自衛官・自衛隊にかかわる発言であり、発言後に速やかに撤回・謝罪がなされた点です。



立憲民主党リプライ欄には「自民党には議員辞職を求めてきたのに、身内は厳重注意ですか」「身内に甘すぎる」などの批判が相次ぎ、政治ジャーナリストからも「差別発言とも言われる炎上具合からは想像できないほど軽い処分」との指摘が出ています。一方、党として翌日に公式処分を発表し代表名義で全自衛官・家族に謝罪したことを評価する声も一部あります。






以下に関連する主要事例を整理します。

発言・事案 発生年 発言者・所属 概要 対応 当時の野党(立憲系)の反応
稲田朋美防衛相 都議選応援演説 2017年6月 稲田朋美(自民・防衛相) 防衛省・自衛隊を組織として都議選支持に動員する趣旨の発言。自衛隊法第61条との抵触が指摘される 当日深夜に撤回・辞任否定。約1か月後にPKO日報問題も含め辞任 蓮舫民進代表「撤回しても一度言ったことは取り戻せない。完全にアウト。即刻辞任すべき」と要求
古賀千景参院議員 参院決算委 2026年6月 古賀千景(立憲・参院議員) 自衛隊入隊者を経済的困窮に帰結させる発言。自衛官の職業選択の動機を一面的に断定 即時撤回・当日謝罪・党として厳重注意+筆頭理事解任。議員辞職は不要求 自党案件のため比較対象外

なお稲田氏の2017年発言については、自衛隊の政治的中立義務という法的規定に関わる問題であった点で、今回の古賀議員の発言(事実誤認と職業的偏見の問題)とは性質が異なります。一方で、双方ともに自衛官を取り巻く発言として社会的批判が集中した点は共通しています。

各方面からの反応

萩生田光一自民党幹事長は今回の事案について「自衛官に迷惑かけた」と述べたと報じられています。

SNS上では金メダリストが自身の父である現役自衛官を「自慢の父は自衛官です」と紹介した投稿が大きな反響を呼び、古賀議員の発言への反論として広く拡散されました。また、有志による抗議文が提出される事態にも至っています。

政治ジャーナリストからは、立憲民主党の処分内容について「失言の内容からは想像できないほど軽い処分。与党追及の姿勢との整合性が問われる」との見方が示されています。立憲民主党としては機関決定を経た正式処分であること、代表名義の謝罪を公式に行ったことを強調していますが、世論の納得が得られるかどうかについては批判的な見方が目立っています。

FAQ

Q. 古賀議員は議員辞職するのですか?

A. 2026年6月17日時点で立憲民主党は議員辞職を求めておらず、古賀議員は参院議員として活動を継続します。党の処分は厳重注意と参院文教科学委員会の筆頭理事解任に留まっています。

Q. 古賀議員は謝罪会見を開きましたか?

A. 公開情報の時点では、国会での即時謝罪とXでの謝罪投稿は確認されていますが、改めて対面の記者会見を開いたとの報道は確認されていません。SNS上では個別の謝罪会見を求める声が出ています。

Q. 処分の決定は誰が行いましたか?

A. 立憲民主党の田名部幹事長より厳重注意処分が行われ、水岡俊一代表名義で公式声明が出ています。斎藤嘉隆国対委員長によれば、三役等で協議のうえ機関決定した処分です。


出典