サイバーエージェントが運営する国内最大級のポイント交換サービス「ドットマネー」は2026年7月30日、公式スタッフブログでサービス再開のスケジュールを発表しました。2026年6月8日(月)から続いている不正アクセスを理由としたサービス全停止について、安全性の確認が整った機能から段階的に再開する見通しが立ち、2026年8月12日(水)を目処に順次サービスを再開するとしています。停止期間は2か月以上に及びます。
ドットマネーサービス再開スケジュール発表のサマリー
- 2026年7月30日、ドットマネーが8月12日(水)目処のサービス再開スケジュールを公式ブログで発表
- 不正アクセスを起因としたサービス停止は2026年6月8日から継続(2か月超)
- お客様のマネーへの不正利用がないことを改めて確認
- 交換中のマネーはすべてお客様の口座に返却済み。あらためての交換申請が必要
- 交換先は一部を除き再開準備中。安全確認が取れた交換先から順次再開予定
- 有効期限:現在返却のマネーは8月末期限(失効の場合は9月末期限で再付与)
- 当初は「停止から約1か月」と案内していたが、安全確保・再発防止対応に当初想定を超える時間を要した
整理表
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| サービス名 | ドットマネー / ドットギフト |
| 運営 | サイバーエージェント株式会社 |
| 停止開始日 | 2026年6月8日(月)11時24分 |
| 停止理由 | 第三者による不正アクセス |
| 再開目処 | 2026年8月12日(水)(準備状況により前後あり) |
| マネー不正利用 | 確認されていない |
| 交換中マネーの処理 | すべて口座へ返却済み。再申請が必要 |
| 有効期限 | 返却マネーは8月末期限(失効時は9月末期限で再付与) |
| 続報の連絡先 | 公式スタッフブログ |
不正アクセスから2か月超——8月12日再開の見通しと経緯
ドットマネーは累計3,000万口座を超える国内最大級のポイント交換基盤です。各種ポイントサービスとの提携で、外部サービスからの引き出し機能を提供している提携先も多く、6月8日の不正アクセスによる全サービス停止は、連携する多くのサービスにも影響が波及していました。
今回の発表では、まず「お客様のマネーへの不正利用がないことを改めて確認した」と明記しています。停止から2か月が経過した時点での再確認として、利用者の不安を払拭する形での情報提供といえます。
再開日については「2026年8月12日(水)を目処」とされており、「準備状況により再開日時は前後する可能性がある」と明記しています。変更が生じた場合は速やかに公式スタッフブログで告知するとしています。
当初、ドットマネーは6月8日の最初の案内で「再開まで約1か月」と伝えていました。しかし実際には安全性の確保と再発防止への対応に当初の想定を超える時間を要した結果、停止期間が2か月以上に及ぶ事態となっています。今回の発表ではあらためて「多大なるご不便とご心配をおかけしておりますことを、深くお詫び申し上げます」と謝罪しています。
交換中のマネーと有効期限の取り扱い
今回の発表では、サービス停止中のマネーの取り扱いについても詳細が示されています。
サービス停止前に交換申請を行っていたものの処理が完了していなかったマネーについては、「安全にお申し込みができるよう交換申請を取り消し、すべてお客様のドットマネー口座へ返却した」としています。サービス再開後に利用者があらためて交換申請を行う必要があります。
有効期限については、現在返却されているマネーはシステムの都合上8月末期限となっていますが、失効した場合は同額を9月末期限で再付与するとしています。これにより、サービス停止中に期限を迎えて実質的な損失が発生しないよう対処が取られています。
交換先(外部ポイントへの交換)については、一部を除き再開準備が進んでいるとしており、安全性が確認できた交換先から順次対応していく方針です。
情報システム部門が押さえておくべきポイント
今回のドットマネーの事案は、不正アクセスを受けた事業者が取る「段階的な安全確認と段階的な機能再開」という復旧アプローチの実例として参照価値があります。「まず全面停止してから安全が確認できたものから順次再開する」という方針は、システム全体を一度に再開するリスクを避ける観点からは正しい対応です。一方で、当初の「約1か月」という見通しが大きく外れた点は、インシデント対応における復旧見込みの公表について慎重さが求められることを示しています。
連携先のサービスや取引先企業においても、提携しているポイントサービスや決済基盤が長期停止した場合の業務影響を事前に把握しておくことの重要性が、今回の事案からあらためて浮き彫りになっています。








