2025年11月15日(土)正午過ぎ、株式会社EMシステムズが運用するクラウド版電子カルテでシステム障害が発生し、医療現場の電子カルテ(EHR)が一斉に利用不能となりました。EMシステムズの発表によれば、障害の発生は同日12時15分頃、復旧は15時55分頃で、約3時間40分にわたって「ログインできない」「動作が停止する」などの不具合が続いたとしています。
電子カルテが止まったことにより、各医療機関では受付から会計、検査やオンライン診療まで幅広い業務が滞り、来院患者に長時間の待ち時間や会計精算の遅延が発生しました。
クリニック側の影響:受付・会計・検査・オンライン診療が停止
大阪府のクリニックは、15日昼前頃から電子カルテが使用不能になり、来院患者の待ち時間が長時間化、会計精算にも支障が出たとして深く謝罪しました。翌朝にも動作遅延の報告があり、診療の妨げとなる事態は容認できないとして、EMシステムズに対し早期対応を強く要請していました。
東京都の内科・腎臓内科クリニックでも、11月15日(土)12時20分〜16時30分の約4時間、EMシステムズの電子カルテ(MAPs)が外部ルーター不調により停止。期間中は会計、検査、オンライン診療が実施できなかったとしています。
原因:通信事業者側機器の設定不備と外部からの大量通信流入で回線が高負荷に
EMシステムズの説明では、データセンターと各医療機関を結ぶインターネット回線に高負荷がかかったことが直接原因でした。
背景として、同社が採用する大手ネットワーク回線提供会社が管理するネットワーク機器に、本来必要な設定が施されていない不備があったことが判明。そこへ当日、同社システムとは関係のない通信が大量に流入した結果、回線の高負荷と通信遮断が発生したとしています。
なお、個人情報やそれに準ずるデータの流出は確認されていません。







