藤倉コンポジット、Exchange Onlineへの不正アクセスで個人情報と取引先メールアドレスが漏えいの恐れ

セキュリティニュース

投稿日時: 更新日時:

藤倉コンポジット、Exchange Onlineへの不正アクセスで個人情報と取引先メールアドレスが漏えいの恐れ

藤倉コンポジット株式会社は2026年2月20日、同社が管理するメールサーバー(Microsoft Exchange Online)に対する不正アクセスについて「第二報・最終報」を公表しました。2025年8月25日に特定メールアドレスで不正アクセス・不正操作の痕跡が見つかっていた件について調査が完了し、当初1アカウントとしていた対象が、追加調査で別の1アカウントにも拡大していたと報告しています。

概要

発端は2025年8月25日15時頃、ベトナム子会社の従業員から「出向中の藤倉コンポジット社員のメールアドレスから不審なメールが届いた」との連絡があったことです。現地IT担当が確認したところ、差出人(From)と送信先(To)の名前が同一、日本語が不自然、添付ファイルに見せかけた不審リンクが含まれるなど、フィッシングメールの特徴があったとしています。

社内でメール送信記録を確認すると、約300件の不審メール送信記録が存在し、しかも当該アカウントの「送信済み」には残らず利用者から確認できない状態だったと説明しています。PCのフルスキャンでは問題が見られなかったため、PC起因ではなくメールサーバー(アカウント)への不正アクセスと判断し、パスワード変更を実施。その後、利用者が在席しないはずの米国IPからのサインインが確認され、不正アクセスと判定したとしています。パスワード変更後はアクセスが失敗し、2025年9月26日現在まで新たなアクセスは発生していないとしています。

原因

原因はMicrosoftアカウントのパスワード漏えいと推定していますが、漏えいの経路は特定できていないとしています(明確な原因は未特定)。

影響

不正アクセス対象(2アカウント)

不正アクセスが確認されたのは、以下の2アカウントです。

  • 1人目:ベトナム子会社へ出向中の同社社員のメールアカウント

  • 2人目:1人目が国内勤務時に部下だった社員のメールアカウント
    (合計2アカウント)

漏えいの可能性がある個人情報

1人目アカウント

  • 添付ファイルとしてExchange Online内に保存されていた従業員64名分の個人情報

    • 氏名、生年月日、住所、電話番号、世帯主情報

    • マイナンバー、銀行口座、クレジットカード番号等は含まれない

  • 取引先情報
    過去のメール送受信に使用したメールアドレスの一部が不審メール宛先に利用されていたことから、Exchange Onlineに保管されているメール内に記載されたメールアドレスが漏えいした可能性がある、としています。
    なお、メールは2020年にExchange Onlineへ移行して以降のものが継続保管されており、それ以前のメールはPC側バックアップで今回対象外としています。

2人目アカウント

  • 1人目と送受信先がほぼ同じでCC共有も多い職場に在籍していたため、漏えい可能性があるのは**取引先情報(メールアドレス)**のみ、と整理しています。

二次被害と業務影響

現時点で、流出データがインターネット上に公開された事実や、不正利用などの二次被害は確認されていないとしています。また、生産活動への影響もないとしています。