名寄駐屯地の第3即応機動連隊に所属する45歳の2等陸曹が、部隊で管理していた備品を私的に持ち出して売却していたとして、2025年8月29日付で懲戒免職となりました。対象はエアダスターや養生テープなどの消耗品で、合計193点、金額にして約6万9千円相当です。
本人は「金ほしさに売却した」と説明しており、部隊は事案を重く受け止め、指導の徹底と組織の健全化を表明しています。
横領の概要
不正は2021年8月ごろから10月ごろにかけて行われたとされています。国費で購入した消耗品を、業務に無関係な用途で持ち出し、換金した疑いです。物品は少額でも合算すると無視できない規模に達しており、国の財産を扱う公務員としての倫理に反する行為であることは明白です。部隊は内部の確認を進め、
規律違反として厳正に対処しました。連隊長は「本事案を重く受け止め、今後より指導の徹底を図り、健全な部隊の育成に邁進する」とコメントしています。
背景と論点
今回のように“消耗品”が対象となるケースは、台帳の粒度が粗い、払出し記録が簡略化されがち、といった管理上の盲点が背景にあります。
高額機器に比べて監視が手薄になりやすく、少量を継続的に取り崩すと発見まで時間がかかります。さらに、定期棚卸しの間隔が長い、担当者に権限が集中している、という運用上の要因が重なると、不正を見抜く難度は一段と高まります。部隊の士気や社会からの信頼に与える影響を考えると、金額の大小ではなく「国費の適正管理」を徹底する姿勢が問われます。
再発防止の要点
まず、在庫管理の精度を上げます。消耗品であっても1点単位で払出し履歴を残し、担当者・品目・期間ごとの使用量に異常があれば自動的に警告が上がる仕組みが有効です。棚卸しも定期に加えて抜き打ちを組み合わせ、受払の確認は必ず複数名で行うなど、相互牽制を働かせます。入出庫にはバーコードやRFIDを取り入れて、記録を人の善意に頼らない形にします。あわせて、物品の私物化がどのような違反に当たるかを具体例で教育し、内部通報の窓口を機能させることが抑止力になります。
外部のフリマ・オークションサイトでの不正出品についても通報ルートを整備し、警務・監査部門と定期的に情報を突き合わせる体制が望ましいと考えます。
一部参照
https://www.hbc.co.jp/news/f6052225a95ab984113024024682cc1a.html








