キリン、135mlビール缶を販売停止へ-アサヒへのランサムウェアによるサイバー攻撃が波及

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キリン、135mlビール缶を販売停止へ-アサヒへのランサムウェアによるサイバー攻撃が波及

キリンビールは2025年11月7日、135ミリリットルの小容量缶「キリン一番搾り生ビール」「淡麗極上〈生〉」の2商品について、11日以降の出荷を停止すると発表しました。背景には、アサヒグループホールディングスのシステム障害により市場の注文がキリンへ急増していることがあり、主力商品の安定供給を優先する判断です。販売再開時期は未定とされています。

キリンの判断:なぜ「135ml缶」なのか

需要の高まりが続く中で、主力SKU(生産・販売のボリュームゾーン)を守るには、人手・物流・資材を集中する必要があります。135ml缶は採算や生産効率の面で周辺的な品目になりやすく、ラインや在庫の柔軟性を確保するために一時停止の対象になったとみられます。結果として、飲食店・量販向けの主要缶・樽の安定化を優先し、供給を落とさない事が狙いと推測されます。

サヒで発生したサイバー攻撃と長期化するシステム障害

9月29日、アサヒグループホールディングスはサイバー攻撃に起因する国内システム障害を公表しました。個人情報や顧客データの外部流出は現時点で確認されていないものの、受注・出荷が広範に停止し、生産計画や販促計画に波及しています。
国内工場では物流管理システム停止の影響で出荷が滞留し、一部継続していた生産も10月初旬に全面停止の見込みが示されました。新製品発表会やグループ各社の新商品発売の中止、通販事業の各種手続き停止など、サプライチェーンの末端まで影響が及んでいます。
その後、アサヒビールは10月2日に国内6工場の製造再開を発表。受注・出荷システムは停止が続く中、手作業による受注に切り替えて順次出荷を進め、偏在の是正に取り組んでいます。

影響の広がり:他社の出荷制限とギフト停止

アサヒの障害により、飲食店向けの需給逼迫を受けて10月にはお歳暮向けビールで、サントリーとサッポロが一部ギフトの販売休止を発表。キリンは当初、需給を注視する方針でしたが、今回ついに小容量缶に限定した販売停止に踏み切り、主力の安定供給に舵を切りました。

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参照

キリン、缶ビールなど2商品販売停止 小容量タイプ、アサヒ障害余波で