そごう・西武のe.デパート、アスクルのランサムウェアで一部の商品が受注・出荷遅延-サイバー攻撃での顧客情報の流出は無し

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そごう・西武のe.デパート、アスクルのランサムウェアで一部の商品が受注・出荷遅延-サイバー攻撃での顧客情報の流出は無し

2025年11月14日、株式会社そごう・西武は、同社が運営するネット通販「e.デパート」で、配送業務を委託しているアスクル株式会社グループ会社のシステム障害(ランサムウェア攻撃の影響)により、一部商品の受注および出荷に影響が出ていると発表しました。委託先はASKUL LOGISTの3PL(サードパーティ・ロジスティクス)サービスで、11月14日現在、アスクル側から「お客さま情報の外部漏えいは確認されていない」との報告を受けているとしています。そごう・西武は「お客さまおよび関係各位にご心配をおかけしており、深くお詫び申し上げます」とコメントしました。

関連動向:良品計画(無印良品ネットストア)の公表

同日、良品計画はアスクル側のランサムウェア感染により、同社がASKUL LOGISTへ配送業務のために提供していた「出荷・配送データ」が外部に流出した可能性を確認したとして、受注停止に関する第2報を公表しました。流出の可能性がある情報は以下のとおりです(2025年11月14日現在)。

  • 住所

  • 氏名

  • 電話番号

  • 注文商品情報

※クレジットカード情報は含まれていません。
※アスクルによる被害詳細の解析は継続中で、対象期間は調査中とされています。
現時点で当該情報の悪用被害は確認されていませんが、今後のなりすまし電話・メール、フィッシング(SMS)やダイレクトメールの送付に注意が必要としています。

攻撃主体に関する情報

本件をめぐっては、ランサムウェアグループ「RansomHouse(ランサムハウス)」が2025年10月30日に犯行声明を公表し、11月8日頃に2回目のデータ公開を行ったとされています。公開物には「社員のメールアドレスリスト」「社内フォルダリスト」などの記載が確認されたとの報告がありますが、当該データが実際にアスクル由来であるかは公式には確認されていません。

サプライチェーン(3PL)リスクの再認識

本件はいずれも3PLの委託先で発生したインシデントが小売各社のEC運用に波及した事例であり、委託先セキュリティが自社の顧客に直接影響し得るサプライチェーンリスクを改めて示しています。各社は再発防止に向けて、委託先を含むセキュリティ体制の点検と強化を進めています。

関連:ランサムウェアの事例 【2025年】