ランサムウェア 攻撃 グループ「Phobos」管理者を逮捕

ランサムウェア攻撃グループ「Phobos」管理者を逮捕

ランサムウェア攻撃グループPhobos」管理者であるロシア国籍のEvgenii Ptitsyn(エフゲニー・プティツィン)氏 42歳が逮捕されました。

逮捕の概要

司法省の声明によると 「エフゲニー・プティツィン容疑者は、何千人もの被害者から数百万ドルの身代金をゆすり取ったとされ、韓国、日本、ヨーロッパ、そしてメリーランド州ボルチモアに至るまで、世界中の法執行機関の懸命な努力と創意工夫のおかげで、現在、米国で裁きを受けています。世界中のパートナーとともに、私たちはサイバー犯罪者の責任を追及し、罪のない被害者を保護し続けます。」

「起訴状では、プチシンとその共謀者がフォボス ランサムウェア グループを運営し、そのメンバーが米国および世界各地の 1,000 人以上の公的機関および民間企業にランサムウェア攻撃を仕掛けたとされている」と司法省刑事部長のニコル M. アルジェンティエリ首席副司法次官補は述べました

「プティツィンとその共謀者は、大企業だけでなく、学校、病院、非営利団体、連邦政府認定の部族もハッキングし、1,600 万ドル以上の身代金を脅し取った。プチシンの起訴、逮捕、引き渡しは、ランサムウェアという国際的な脅威との戦いを主導するという刑事部の決意を反映している。米国が直面している最も重大なサイバー犯罪の脅威を阻止し、抑止するためには、韓国などの国内外の法執行機関のパートナーとの協力が不可欠であり、特に感謝している」としています。

Phobosとは

主に中小企業が標的とされ、被害者はデータを取り戻すために多額の費用を支払うか、データを失うリスクに直面します。このランサムウェアは、ファイル名に特定の拡張子を追加し、復旧に必要な鍵の提供を条件に身代金を要求するメッセージを表示します。

LockBit(ロックビット) BlackSuit(ブラックスーツ)などのランサムウェア攻撃を行う集団は、自グループの功績を広めるため同グループと同じ名称のランサムウェアを利用しますが、「Phobos」はあくまでランサムウェアの名称に留まっています。  

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