トランプ大統領、TikTok 存続へ向けた75日間の延長を発表 -中国との交渉継続も示唆

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トランプ前大統領、TikTok存続へ向けた75日間の延長を発表 -中国との交渉継続も示唆

2025年4月、ドナルド・トランプ大統領は、自身の政権下で進めていたTikTokの米国でのサービス継続に向けた交渉について「大きな進展があった」とし、75日間のサービス延長を認める大統領令(Executive Order)に署名したことを発表しました。

合意にはさらなる調整が必要

トランプ氏は、自身が運営するSNS Truth Socialで「すべての必要な承認が得られるまで、合意にはもう少し時間が必要」と述べ、現在も交渉が続いていると説明。また、「TikTokを“シャットダウン”させたくない」として、あくまでサービス継続を前提とした前向きな交渉姿勢を示しています。

中国との「善意の交渉」継続も強調

交渉相手である中国政府に対しては、「善意で交渉を続けたい」とする一方、米中間の「相互関税(Reciprocal Tariffs)」については「米国の公平でバランスの取れた貿易のために必要な措置であり、中国が不満を抱いているのは承知している」と語りました。

トランプ氏は今回の声明の中で、「関税は経済における最も強力なツールであり、国家安全保障にも極めて重要」とも述べ、これまでの自らの通商政策の正当性もあらためて強調しています。

なぜTikTokが買収対象となったのか — 背景に国家安全保障の懸念

TikTokを巡る問題の核心には、中国企業バイトダンス(ByteDance)社によるユーザーデータの取り扱いがあります。米政府は長年、中国当局が米国ユーザーの個人情報へアクセス可能になることを懸念し、国家安全保障上のリスクとしてTikTokを監視してきました。

2020年には当時のトランプ政権がTikTokの米国事業を売却するよう命じ、一時はマイクロソフトやオラクル、ウォルマートなどが買収候補として名乗りを上げるなど、「国家主導の事業再編」が現実味を帯びていました。2025年現在も、米国内での運営継続には安全保障対策を満たす必要があり、買収や分社化が前提条件とされています。

国内の政治的な評価 — 二分する政界の反応

今回の大統領令を巡って、米国内の政治的評価は分かれています。

共和党保守派からは「国家安全保障を最優先した毅然とした判断だ」として支持の声が多く挙がっており、トランプ氏の強硬な対中姿勢に賛同する意見が目立ちます。

一方、民主党や一部のリベラル派からは、「政治的圧力による外国企業の排除は、国際的な信頼を損なう恐れがある」との批判や、「技術と経済の分断を加速させる行為」として懸念が示されています。

今後の見通し

TikTokの米国内でのサービス継続を巡る交渉は今後75日間が山場となります。トランプ氏が主導する形で交渉が進む中、バイトダンスとの最終合意がどのような形で実現するのか、また、それが中国政府との外交関係にどのような影響を及ぼすのか、引き続き注視が必要です。