富士通のAuthConductor Client Basic V2に脆弱性、SYSTEM権限での不正操作の恐れ

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富士通のAuthConductor Client Basic V2に脆弱性、SYSTEM権限での不正操作の恐れ

富士通および富士通クライアントコンピューティング株式会社は2026年1月7日、同社製セキュリティソフトウェア「AuthConductor Client Basic V2」にセキュリティ上の脆弱性が確認されたとして、利用者に向けて注意喚起とアップデート対応を呼びかけました。本件は、Japan Vulnerability Notes(JVN)にも正式に掲載されており、内容からWindowsシステムの安全性に影響を及ぼす可能性があることが明らかになっています。

脆弱性の概要とJVNでの評価

JVN(JVN#24626628)によると、AuthConductor Client Basic V2には送信元の確認が不十分である脆弱性(CWE-346)が存在します。この脆弱性には CVE-2026-20893 が割り当てられており、CVSS v4.0の基本値は 8.5、CVSS v3.0では 7.8 と評価されています。いずれも深刻度は「高」に分類される水準です。

想定される影響としては、当該ソフトウェアがインストールされたWindows環境にログイン可能な攻撃者が、SYSTEM権限で任意のコマンドを実行したり、レジストリを書き換えるといった操作を行える可能性があるとされています。これにより、セキュリティ設定の改変や、さらなるマルウェア侵入の足がかりとなるリスクが否定できません。

影響を受けるソフトウェアと対象機種

影響を受けるのは、以下の条件に該当する「AuthConductor Client Basic V2」です。

  • バージョン2.0.25.0以前
    (顔認証オプション未使用、または「AuthConductor Client 顔認証オプション V2メディアパック(L07以降)」を利用している場合)

  • バージョン2.0.24.1以前
    (「AuthConductor Client 顔認証オプション V2メディアパック(L07未満)」を利用している場合)

対象機種は、2019年下期モデルから2025年下期モデルまでの富士通製PCで、「AuthConductor Client Basic V2」がインストールされているものです。スタートメニューのアプリ一覧に「AuthConductor Client」が表示されている場合、利用中であると確認できます。

富士通による公式対応とアップデート方針

富士通クライアントコンピューティングは、当該脆弱性への対策として最新版へのアップデートを強く推奨しています。利用環境に応じて、以下のバージョンへの更新が必要です。

  • バージョン2.0.25.1以降
    (2.0.25.0以前を使用し、顔認証オプションなし、またはL07以降を利用している場合)

  • バージョン2.0.24.3
    (2.0.24.1以前を使用し、L07未満の顔認証オプションを利用している場合)

アップデートは、富士通のドライバダウンロードページから該当機種を選択し、最新版を取得したうえで、同梱のReadmeに従って適用する手順となっています。適用後は、タスクトレイのAuthConductor Clientアイコンから「バージョン情報」を確認し、正しく更新されたことを確認するよう求められています。

想定されるリスクと利用者への注意点

本脆弱性は、外部からのリモート侵入ではなく「ログイン可能な攻撃者」が前提ではあるものの、企業や官公庁の業務端末においては、内部不正やマルウェア感染後の権限昇格といったシナリオで悪用されるリスクがあります。SYSTEM権限を奪取されると、セキュリティソフトの無効化や監査ログの改ざんなど、被害が深刻化する恐れがあります。