株式会社シーエーシー(CAC)は2026年2月12日、同社が提供する寄附・助成申請管理システム「Academic Support Navi」への不正アクセスに関する外部専門機関によるフォレンジック調査結果を公表しました。2025年12月18日深夜から25日夕刻までの約1週間、Webサーバーに不正プログラムが設置され、暗号資産マイニングを目的としたサーバーリソースの不正利用が行われていたことが判明しています。
概要
今回の不正アクセスは、Academic Support Naviで利用していたWebサーバーに外部から不正なプログラムが設置および実行されたものです。同社は2025年12月25日夕刻にサーバーの不審な挙動を把握し、直ちにシステム停止とネットワーク遮断を実施しました。
外部専門機関によるフォレンジック調査の結果、不正アクセスの主目的はサーバーリソースの不正利用、具体的には暗号資産のマイニングであったと推定されています。
主目的以外の具体的な活動の痕跡は確認されず、個人情報や機密情報、申請データの参照または外部流出を目的とした活動の痕跡も確認されませんでした。
クリプトジャッキングか
今回の攻撃手法は、クリプトジャッキングと呼ばれる手法です。攻撃者は侵入したサーバーのCPUやGPUリソースを不正に利用し、暗号資産のマイニングを行います。データの窃取や破壊を主目的としないため、被害者が気づきにくいという特徴があります。
クリプトジャッキングの典型的な兆候として、サーバーのCPU使用率が異常に高くなる、システムのレスポンスが低下する、電力消費量が増加するなどがあります。今回のケースでも、サーバーの不審な挙動を検知したことが発覚のきっかけとなっており、リソース監視の重要性を示しています。
攻撃者がWebサーバーに不正プログラムを設置する手法としては、Webアプリケーションの脆弱性を悪用した侵入、認証情報の窃取による正規アクセス、ソフトウェアやライブラリの既知の脆弱性の悪用などが考えられます。具体的な侵入経路は公表されていませんが、いずれかの方法でWebサーバーへのアクセス権限を取得し、マイニングソフトウェアを設置したものと推定されます。








