ランサムウェア グループ World Leaksが大阪の総合広告制作会社 TSNへのサイバー攻撃を主張

セキュリティニュース

投稿日時: 更新日時:

ランサムウェア グループ World Leaksが大阪の総合広告制作会社 TSNへのサイバー攻撃を主張

ランサムウェアグループ「World Leaks」のダークウェブ上のリークサイトにおいて、大阪市の総合広告・印刷制作会社である株式会社ティーエスエヌ(TSN Co., Ltd.、本社:大阪市天王寺区、ドメイン:tsn-net.co.jp)を標的にした犀行声明が掲載されていることを、当メディアが確認しました。

リークサイト上では同社が「Published(公開済み)」のステータスとなっており、売上規模「$50M」、ページ閲覧数「16,912」と表示されています。

当メディアは犯行声明の発覚直後である2026年3月31日、TSN社に対して本件の調査有無や調査リリースの予定を問い合わせるメールを送付しました。

しかし本記事執筆時点(2026年6月17日)まで、同社から回答がない状態が続いています。

なお、本記事は当メディアが独自に取得・分析したリークサイトの公開情報および同サイトに記録された声明に基づく報告です。
TSN社が実際にWorld Leaksによる不正アクセス・データ窃取を受けたか、また公開データが実際に同社のものであるかについては、同社からの公式な確認が得られていないため断定しません。個人を特定できる情報・機密性の高い文書の詳細については、被害者保護の観点から本記事には掲載していません。TSN社からの回答・公式声明が確認された場合は、速やかに本記事を更新します。

サマリー

  • 標的企業:株式会社ティーエスエヌ(TSN Co., Ltd.)。大阪市を本拠地とする総合広告・印刷・Web制作会社。tsn-net.co.jpドメインを運用
  • 攻撃グループWorld Leaks(2025年1月、Hunters Internationalから改名。データ窃取・公開による恐喝(リーク型エクストーション)に特化)
  • リークサイトの状況:ステータス「Published(公開済み)」。売上規模表示「$50M」。ページ閲覧数「16,912
  • 当メディアの問い合わせ2026年3月31日に同社へメールで事実確認・調査予定の有無を問い合わせ
  • 同社からの回答本記事執筆時点(2026年6月)で回答なし
  • 当メディアが確認した公開データの規模2.7TB・222,986ファイル(リークサイト上では”Incomplete data”と表示)

World Leaksとは—Hunters Internationalから改名したデータ恐喝グループ

当サイト既報で解説した通り、World Leaksは2025年1月に「Hunters International」から改名したランサムウェア グループです。改名後はファイルの暗号化ではなく、データの窃取と公開による脅迫(リーク型エクストーション)に特化した攻撃を展開しています。なおHunters International時代はHoyaへのサイバー攻撃も主張していました。

これまでに49以上の組織からデータを公開してきたとされ、SonicWall製の旧型VPN機器「SMA 100」の既知脆弱性悪用が侵入経路の一つとして確認されています。日本国内では

日本毛織(ニッケ)

合成樹脂販売の株式会社コバヤシ

ベトナムのITアウトソーシング企業LTS Group

Dellソリューションセンターなど、複数の組織への犀行声明を当サイトでも継続的に報じてきました。

公開されたデータの概要

当メディアはWorld Leaksのリークサイトに掲載された当該データを取得・分析しました。以下は確認された主なフォルダ構成です(個人情報・機密性の高い具体的内容の詳細掲載は控えます)。

データの規模

リークサイト上の表示によれば、データ総量は2.7TB・222,986ファイルとされ、ステータスは「Incomplete data(不完全なデータ)」と表示されています。これはWorld Leaksが窃取したと主張する全データのうち、リークサイト上で実際に閲覧・ダウンロード可能な範囲が部分的であることを示唆しています。

ディレクトリ構造に見られる特徴

主なフォルダの内容は以下のように分類できます。

①大手インフラグループ関連の制作案件フォルダ群:個別企業・事業ごとに整理された大量のフォルダが確認されました。

②個人名を冠したフォルダ:従業員個人の作業領域と見られるフォルダが確認されました。

③特定取引先・プロジェクト関連フォルダ:複数の企業・プロジェクト名を含むフォルダが確認されました。

④製薬・医療関連と見られる校正データ:「本社校正」フォルダ内に」など、医薬品の広告・説明資料と見られる校正データが含まれていました。

※繰り返しですが、本犯行声明が同社の漏洩を断定するものではありません。


参考情報