名鉄協商、不正アクセスでゴントランシェリエのEC利用者の個人情報漏洩のおそれ 配送先の氏名・住所・電話番号が対象

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名鉄協商、不正アクセスでゴントランシェリエのEC利用者の個人情報漏洩のおそれ 配送先の氏名・住所・電話番号が対象

名鉄協商株式会社は2026年9月3日、同社サーバーに対する第三者からの不正アクセスに関連し、「ゴントランシェリエ」オンラインストアの利用者情報が外部に漏えいしたおそれを否定できないと公表しました。

対象となる可能性があるのは、オンラインストアで商品を注文した顧客と、注文者の指定により商品を受け取った顧客です。漏えいのおそれがある情報として公表されたのは、配送先として登録された氏名、住所、電話番号です。

現時点で、個人情報が実際に外部へ流出した事実や不正利用は確認されていません。

ゴントランシェリエ個人情報漏えいのおそれのサマリー

  • 名鉄協商は2026年9月3日、「ゴントランシェリエ」のオンラインストア利用者情報について外部漏えいのおそれを否定できないと公表しました。
  • 本件は、2026年6月に発生した名鉄協商サーバーへの不正アクセス事案の調査で新たに判明した影響です。
  • 外部専門機関による調査では、6月19日にランサムウェアによる不正アクセスの痕跡が確認されています。
  • 名鉄協商は6月23日にサーバーへの不審なアクセスを検知し、一部サーバー停止後にシステムの切り離しとネットワーク遮断を実施しました。
  • 対象となる可能性があるのは、ゴントランシェリエのオンラインストアで商品を注文した顧客と、注文者の指定により商品を受け取った顧客です。
  • 漏えいのおそれがある情報として公表されたのは、商品の配送先として登録された氏名、住所、電話番号です。
  • 9月3日の発表では、メールアドレス、パスワード、クレジットカード情報は漏えいのおそれがある情報として挙げられていません。
  • 対象件数は公表されていません。
  • 現時点で、個人情報の実際の外部流出や不正利用は確認されていません。
  • 対象となる可能性がある顧客には個別案内を実施しましたが、宛先不明などで届かなかった顧客がいたため、Webサイトでも公表しました。
  • 侵入経路や攻撃者、個人情報保護委員会への報告有無は、今回確認した公表資料では確認できませんでした。
項目 内容
公表日 2026年9月3日
発生日・確認日 2026年6月19日にランサムウェアによる不正アクセスの痕跡を確認。6月23日に不審なアクセスを検知
対象組織 名鉄協商株式会社
対象サービス ゴントランシェリエ オンラインストア
インシデント ランサムウェアを伴う不正アクセスに関連する個人情報漏えいのおそれ
侵入経路 確認できませんでした
漏えいのおそれがある情報 商品の配送先として登録された氏名、住所、電話番号
対象者 オンラインストアで商品を注文した顧客、および注文者の指定により商品を受け取った顧客
対象件数 公表されていません
実際の情報流出 現時点で確認されていません
不正利用 現時点で確認されていません
対応状況 対象者への個別案内、Webでの補完公表、外部専門機関の助言を踏まえた原因確認と再発防止策の強化
個人情報保護委員会への報告 公表資料では確認できませんでした

9月3日、ゴントランシェリエ利用者への影響を公表

名鉄協商は9月3日、ゴントランシェリエの公式サイトで「不正アクセスによる個人情報漏えいのおそれに関するお詫びとお知らせ」を公表しました。

同社によると、7月2日に公表したサーバーへの第三者による不正アクセスについて調査を進める中で、ゴントランシェリエのオンラインストアに関係する顧客情報についても、外部に漏えいしたおそれを否定できない状況であることが判明しました。

今回の公表は、新たな攻撃が発生したという内容ではなく、6月に発生した名鉄協商の不正アクセス事案について、調査の進展により影響対象が追加で具体化した続報にあたります。

注文者と指定受取人が対象、漏えいのおそれがある情報は配送先3項目

名鉄協商は、影響を受ける可能性がある対象者として、ゴントランシェリエのオンラインストアで商品を注文した顧客と、注文者が配送先として指定した受取人を挙げています。

一方、漏えいのおそれがある情報として具体的に公表されたのは、「商品の配送先として登録があった顧客」の氏名、住所、電話番号です。

そのため、「注文者の全登録情報が漏えいした」と解釈することは適切ではありません。少なくとも9月3日の公表では、メールアドレス、パスワード、クレジットカード情報などは漏えいのおそれがある情報として挙げられていません。

また、対象件数も公表されていません。

6月19日のランサムウェア痕跡から影響範囲の調査が継続

今回の情報漏えいのおそれは、6月に発生した名鉄協商のランサムウェア事案に伴うものです。

名鉄協商は6月23日、サーバーへの不審なアクセスを検知し、一部サーバーが停止したため、システムの切り離しとネットワークの遮断を実施しました。その後、外部専門機関へ支援を要請して調査した結果、6月19日にランサムウェアによる不正アクセスの痕跡が確認されています。

セキュリティ対策Labでは、7月2日時点の初報を「名鉄協商、ランサムウェアによる不正アクセスの痕跡を確認 各種Webサービスでシステム障害 継続」で整理しています。

7月28日には、調査の結果、複数サーバーに対する攻撃が確認され、顧客情報について外部漏えいのおそれを否定できない状況であることが公表されました。この時点でも、顧客情報が実際に外部へ流出したことを示す事実は確認されていませんでした。

その後も影響対象の特定が進み、8月27日にはMKPポイントカード会員情報についても漏えいのおそれがあることが公表されています。

今回のゴントランシェリエ利用者向け発表も、同一インシデントに関する影響範囲の追加判明とみられます。

実際の情報流出や不正利用は確認されていない

9月3日時点で、名鉄協商は対象となる個人情報について、実際の外部流出や不正利用の事実は確認していないと説明しています。

したがって、本件を「個人情報が漏えいした」と断定することはできません。現時点で確認されているのは、攻撃を受けた環境の調査過程で、ゴントランシェリエのオンラインストアに関係する情報について外部漏えいのおそれを否定できない状態になったという点です。

攻撃者が実際に対象情報を閲覧したのか、外部へ転送したのかについても、公表資料からは確認できません。

対象者へ個別通知、未達分を補完するためWebでも公表

名鉄協商は、対象となる可能性がある顧客に個別で案内を行いましたが、宛先不明などによって案内を届けられなかった顧客がいたとしています。

このため、個別通知を補完する目的でゴントランシェリエの公式サイトにも今回の案内を掲載しました。

同社は利用者に対し、不審な電話やメール、郵便物に注意し、身に覚えのない連絡や個人情報・認証情報を求める連絡には安易に応じないよう呼びかけています。

氏名・住所・電話番号を使った二次被害に注意

現時点で二次被害は確認されていませんが、氏名、住所、電話番号が第三者に取得された場合、本人情報を組み合わせた詐欺電話やなりすまし連絡、郵便物を利用した詐欺などに悪用される可能性があります。

特に、通販事業者や配送事業者、決済事業者などを装い、「配送確認」「返金」「注文内容の確認」などを理由に追加の個人情報や認証情報を聞き出そうとする連絡には注意が必要です。

利用者側では、連絡に記載された電話番号やリンクをそのまま使用せず、必要に応じて公式サイトなどから正規の問い合わせ先を確認する対応が求められます。

情報システム部門への示唆

本件では、6月の不正アクセス発覚から2カ月以上が経過した後も、新たなサービスや顧客情報への影響が順次判明しています。

複数の事業やサービスで共通基盤を利用している組織では、インシデント発生時に「停止したシステム」だけを調査対象とするのではなく、どのサーバーに、どのサービスの、どの種類のデータが保存されているかを横断的に把握できる状態が重要です。

特にECでは、購入者本人だけでなく、ギフト配送などによって本人以外の受取人情報を保有することがあります。データインベントリを作成する際は、単に「顧客情報」とまとめず、注文者、配送先、受取人など、情報主体ごとに整理しておくことで、インシデント時の影響範囲特定や通知対象者の抽出を迅速化できます。

また、今回のように個別通知が宛先不明などで届かないケースもあります。連絡不能者を想定し、Web公表、問い合わせ窓口、FAQなど複数の通知手段を事前に整備しておくことも、インシデント対応計画に含める必要があります。

さらに、調査中の段階では「漏えいのおそれ」と「漏えい確認」を明確に区別して公表することが重要です。技術調査、法務、個人情報保護、広報の各担当が共通の事実関係を基に表現を統一できる運用が求められます。

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