ヤマトホールディングスは2026年10月9日、不正アクセスを受けて停止していたヤマト運輸の「クロネコ代金後払いサービス」を、同日13時に再開したと発表しました。9月28日以降に支払期限を迎える払込票については、サービス停止期間を考慮して期限を17日間延長します。
一方、第三者による不正アクセスで個人情報などが漏えいした可能性とその影響範囲については、セキュリティ専門機関と調査を続けています。サービスが再開したことは、情報漏えいの有無に関する調査が完了したことを意味しません。
クロネコ代金後払いサービス再開のサマリー
- ヤマト運輸は9月28日、「クロネコ代金後払いサービス」への第三者による不正アクセスを確認しました。
- 同日22時28分に同サービスを停止し、外部からのアクセス制限などの対策を実施しました。
- 10月2日の第2報では、購入者の氏名・住所・電話番号・メールアドレスや請求関連情報、加盟店情報などの一部が漏えいした可能性を公表しました。
- 10月9日の第3報で、安全に利用できる環境が整ったとして、13時からサービスを再開しました。
- 9月28日以降に支払期限を迎える払込票は、記載された期限を17日間延長します。
- 個人情報の漏えい可能性と影響範囲は引き続き調査中です。
- 本件に関わる個人情報の不正利用は確認されていませんが、不審なメール・SMS・電話に関する問い合わせが寄せられています。
| 項目 | 公表内容 |
|---|---|
| 対象サービス | クロネコ代金後払いサービス |
| 不正アクセスの確認 | 2026年9月28日 |
| サービス停止 | 2026年9月28日22時28分 |
| 第2報 | 2026年10月2日、情報漏えいの可能性がある項目を公表 |
| サービス再開 | 2026年10月9日13時 |
| 払込票の支払期限 | 9月28日以降に期限を迎えるものを17日間延長 |
| 個人情報への影響 | 漏えいの可能性・範囲を調査中 |
| 不正利用 | 10月9日の第3報時点で本件に関わる不正利用は確認されず |
10月9日13時にサービス再開、情報漏えいの調査は継続
ヤマト運輸は、9月28日に不正アクセスを確認し、被害拡大を防ぐために「クロネコ代金後払いサービス」を停止していました。10月9日の第3報では、利用者が安全にサービスを使える環境が整ったとして、再開を発表しています。
ただし、ヤマト運輸は不正アクセスに伴う情報漏えいの可能性や、どの範囲の情報が影響を受けたかについて、調査を継続すると説明しています。攻撃者が情報を取得したと確定したことや、調査によって漏えいが否定されたことを示す発表ではありません。
不正アクセス確認時の状況や、先にサービス停止を告知した通販事業者の対応については、セキュリティ対策Labのクロネコ代金後払いサービスへの不正アクセス初報で整理しています。
9月28日以降が支払期限の払込票は17日間延長
サービス停止による支払いへの影響を考慮し、ヤマト運輸は2026年9月28日以降に支払期限を迎える払込票について、記載された期限を17日間延長します。
例えば、払込票に記載された支払期限が10月1日の場合、延長後は10月18日です。対象となる利用者は、延長後の期限内に支払うよう案内されています。
この措置は、9月28日以降に支払期限を迎える払込票を対象とするもので、すべての取引に一律の支払い免除や17日間のサービス停止期間が適用されるという意味ではありません。支払期限や手続きについて不明点がある場合は、公式の問い合わせ窓口で確認できます。
第2報では購入者・加盟店・社員の情報に漏えいの可能性
10月2日の第2報でヤマト運輸は、外部専門機関による調査の過程で、情報の一部が漏えいした可能性があると明らかにしました。主な対象には、次の情報が含まれます。
| 区分 | 漏えいした可能性がある主な情報 |
|---|---|
| クロネコ代金後払いの一部利用者 | 氏名、住所、電話番号、メールアドレス、与信番号、請求金額、債権残高、商品明細など |
| 一部加盟店 | 加盟店名、加盟店コード |
| サービスを担当するヤマト運輸の社員 | 氏名 |
同社は第2報で、クレジットカード情報やパスワード情報は上記の対象に含まれないと説明しています。対象者数、具体的な漏えい範囲は10月9日時点でも調査中です。
ここで挙げた項目は、漏えいの可能性がある情報です。すべてが実際に第三者に取得されたと確定したものではありません。
不審なメール・SMS・電話への問い合わせも
10月9日の第3報では、本件に関係する個人情報の不正利用は確認されていない一方、心当たりのないメールやSMS、不審な電話に関する問い合わせが寄せられているとしています。これらの問い合わせが今回の不正アクセスに起因すると確認されたわけではありません。
クロネコ代金後払いは支払いに関する連絡が利用者へ届くサービスであるため、サービス再開や支払期限の延長を装った偽の案内には注意が必要です。不審なメッセージにあるURLや添付ファイルを開かず、通販サイトの注文履歴、公式サイト、手元の払込票などを使って確認してください。
請求金額の変更や再決済、個人情報の再入力を要求する不審な連絡が届いた場合も、メッセージに記載された連絡先ではなく、公式に案内されている窓口を利用することが安全です。
加盟店が確認したい決済再開後の対応
クロネコ代金後払いを利用するEC事業者は、停止中に変更した決済画面の表示や購入者向けの案内を、サービス再開後の状態に合わせて更新する必要があります。また、停止前後の注文に関して、以下の項目を確認できます。
- 9月28日の停止前後に受け付けた注文について、請求・入金の状態が確認できるか。
- 支払期限が延長された払込票を持つ購入者への問い合わせ対応を用意しているか。
- 再開前に設定した「クロネコ代金後払い利用停止」の表示が残っていないか。
- ヤマト運輸から情報漏えいの調査結果が追加公表された場合に、該当する顧客や取引を特定できるか。
- 支払い期限の延長やサービス復旧を装う不審な連絡に対し、購入者へ正規の確認方法を案内できるか。
再開した決済機能の利用状況と、不正アクセスによる情報漏えいの調査状況は別々に管理する必要があります。
利用者・加盟店の問い合わせ先
ヤマト運輸は次の窓口を案内しています。
- クロネコ代金後払いの利用者:0570-666-775(平日9時~18時、土日祝日を除く)
- 加盟店:0120-69-5090(平日9時~18時、土日祝日を除く)
- 本件全般:[email protected]








