むさし証券「トレジャーネット」に大規模なサイバー攻撃、取引システムを停止―売却・返済注文は電話で受付

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むさし証券のインターネット証券サービス「トレジャーネット」は2026年10月16日、大規模なサイバー攻撃を受けているとして、オンラインの取引画面を閉鎖したと発表しました。同日10時30分の続報によると、トレジャーネットのサーバーへの大規模アクセスが継続しており、システムの停止を続けています。復旧のめどは立っていません。

同社は、顧客資産や情報の保護と被害拡大の防止を理由にシステムを停止し、売却・返済などの注文を電話で受け付けています。16日朝の初報では不正アクセス等の可能性を含むセキュリティ上の問題としていましたが、その後の告知で「大規模なサイバー攻撃」を受けていると明らかにしました。

むさし証券「トレジャーネット」サイバー攻撃のサマリー

  • 2026年10月16日、トレジャーネットがサイバー攻撃を受けていると公表。
  • 顧客資産・顧客情報の保護、被害拡大防止のため、取引システムおよび関連サービスを一時停止。
  • 7時45分から、現物株式の売却、信用取引・先物オプションの返済を電話で受け付ける運用に移行。
  • 続報で、投資信託の売り注文や注文価格の訂正・取消も電話受付の対象に追加。
  • 9時15分の発表で、大規模なサイバー攻撃を受けていることを明示。取引画面を閉鎖し、買い注文は控えるよう案内。
  • 10時30分にもサーバーへの大規模アクセスは継続。システム停止を続行。
  • 10月15日17時から16日7時45分までに発注された注文については、問題なく執行されたと説明。
  • 攻撃手法、顧客情報の漏えい・不正売買の有無など、詳細な被害範囲は同日10時30分の告知では明らかにされていません。
項目 10月16日10時30分までの公式公表
事業者 むさし証券(インターネット証券サービス「トレジャーネット」)
公表日 2026年10月16日
確認された状況 大規模なサイバー攻撃と、サーバーへの大規模アクセスの継続
影響 インターネット取引画面を閉鎖、関連サービスを一時停止
代替手段 売却・返済・一部注文変更等を電話で受付
受付窓口 0120-972-408(トレジャーネットが公式告知で案内)
復旧 めどは立っておらず、安全確認後に案内予定

7時45分から取引システムを停止、9時15分に「大規模なサイバー攻撃」と公表

むさし証券が16日に掲載した最初の告知では、外部からの不正アクセス等の可能性を含むセキュリティ上の問題を確認したと説明し、関連システムを一時停止すると発表しました。この時点では、現物株式の売却、信用取引と先物・オプション取引の返済を、7時45分から電話で受け付けると案内していました。

その後の続報では、投資信託の解約も電話で受け付けると案内し、前日15日17時から16日7時45分までに発注された注文については問題なく執行されたとしています。

9時15分の告知では、トレジャーネットが大規模なサイバー攻撃を受けているとして取引画面の閉鎖を明言。10時30分の続報でもサーバーへの大規模アクセスが続き、停止継続を発表しました。こうした経過から、単なる定期メンテナンスや一般的なシステム障害とは異なる、攻撃への対応としてのサービス停止であることが確認できます。

電話で受け付ける注文は売却・返済・訂正・取消などに限定

10時30分の公式告知で電話受付の対象とされた注文は、次のとおりです。

注文・手続き 停止中の案内
現物株式 売り注文を電話受付
信用取引 返済注文を電話受付
先物・オプション取引 返済注文を電話受付
投資信託 売り注文を電話受付
注文の訂正・取消 値段の訂正、注文の取消を電話受付
買い注文 9時15分の告知で控えるよう案内

問い合わせ・注文の電話番号は0120-972-408です。上記は16日10時30分の公式公表に基づくもので、最新の対応範囲や受付状況はトレジャーネット公式ニュースで確認してください。

株価の変動する市場で注文の受付手段が電話に限られることは、注文・訂正・取消までの所要時間に影響する可能性があります。利用者は自身の注文状況を確認し、必要な手続きは公式窓口に相談することになります。

サーバーへの大量アクセスが継続、攻撃手法と情報漏えいへの影響は調査段階

同社は10時30分の発表で「サーバーへの大規模アクセス」が継続していると説明しています。大量の通信を送り付けてサービスを妨害するDDoS攻撃と共通する現象ですが、現時点の公式告知では攻撃手法をDDoSと特定していません。

また、今回の停止から、顧客の証券口座が乗っ取られた、資産が不正に売買された、顧客情報が流出したと結論付けることはできません。事業者が説明しているのは、大規模なサイバー攻撃とサービス停止、システムの安全性確認を進めているという状況です。

同社は2026年9月20日から、トレジャーネットへのログイン時にパスキー認証を必須化しています。これは利用者の認証保護に関する措置であり、今回のサーバーへの大規模アクセスによる取引システム停止とは論点が異なります。パスキーの仕組みとフィッシング耐性については別記事で解説しています。

利用者が確認したいこと

トレジャーネットの利用者は、公式サイトの緊急告知で停止状況と電話受付の対象を確認したうえで、売却・返済・注文変更が必要な場合に案内された窓口へ連絡してください。10月15日夕方から16日朝の発注分は執行済みとされていますが、各利用者の注文内容や保有資産の状況は別途確認する必要があります。

障害・サイバー攻撃に便乗してログイン情報を入力させる偽メールや偽サイトが現れる可能性もあります。不審な連絡に記載されたリンクや電話番号を利用するのではなく、ブックマーク等から公式サイトを開き、告知内容を確認する方法が安全です。

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