
2025年7月3日、ANAホールディングスは、偽装されたANA(全日本空輸)または同グループ会社を名乗る詐欺メールや電話による個人情報詐取行為が横行しており、不特定多数に拡散されているとして、緊急注意喚起を発表しました。
詐欺メールの主なパターン(例示)
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@ana.co.jp風の正規ドメイン偽装メール
件名や本文で「セキュリティ警告」「アカウント問題」などを装い、Webパスワード・カード情報の入力を誘導。PDFや不審URL付きの添付ファイルが含まれる場合も。 -
「特別ボーナスマイル」「情報更新要請」系メール
ボーナスマイル獲得や会員情報の最新化を装い、リンクから個人情報送入力を要求する形式。 -
「未処理の認証リクエストによりアカウント停止」風メール
「ANA Mall」利用者向け風に装い、2日以内の手続きを強制。リンク先は偽サイト。 -
「マイル未加算のお知らせ」風メール
未加算マイルの情報修正を促し、入力期限を設定してプレッシャーをかける内容。 -
「会員情報有効期限切れ」「重要なお知らせ」系メール
登録情報の更新を要請し、緊迫感を演出して偽サイトへ誘導。
詐欺電話の典型例
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「規約違反」や「悪質キャンセル」警告電話
「2時間後にパスポート・マイナンバー停止」など虚偽の内容で恐怖を煽り、本人確認や個人情報の提供を求められることが報告されています。
「お客様には複数の規約違反記録があります。2時間後にパスポートおよびマイナンバーの使用停止となる可能性が……」
このような電話が来た場合はすぐに切るか無視することが推奨されます。
ANAからのお知らせ —— 正式な連絡には冷静な対応を
ANAは、正当な手続きには以下の特徴があると説明しています。
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予約内容などについては本人の不安を煽るようなメール通知は行いません。
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暗証番号やパスワード、クレジットカード情報を口頭で質問することは一切ありません。
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登録した覚えのない「メールアドレス変更手続き」などの案内が届いた場合は、URLにはアクセスせずに即削除してください。
ANAを装ったメールや電話を受け取った場合、自ら判断せず、公式サイトやANAカスタマーサービスに直接確認するよう促しています。
安全な対応のためにできること
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不審なメールのURLや添付は絶対にクリックしない
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突然の電話で不安を煽られたら即切るか相談
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心当たりがないメールを受け取ったら即削除
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公式の問い合わせ窓口から真偽を確認
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ANAマイレージクラブ事務局、ANAカスタマーサービスなど
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参照
https://www.ana.co.jp/ja/jp/special-notice/000628.html?p1=top&p2=ja&p3=global