アサヒ グループホールディングスのサイバー攻撃の影響がお歳暮ビールに波及-サントリー・サッポロが一部販売を休止、アサヒは「スーパードライ」3商品に限定

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アサヒ グループホールディングスのサイバー攻撃の影響がお歳暮ビールに波及-サントリー・サッポロが一部販売を休止、アサヒは「スーパードライ」3商品に限定

アサヒグループホールディングスで9月29日に発生したサイバー攻撃起因のシステム障害の影響が、お歳暮向けビールギフトに広がっています。復旧が長引き出荷が絞られる中、他社への注文が急増し、2025年10月にサントリーとサッポロは一部ギフト商品の販売休止を発表しました。キリンは現時点で販売休止を決めていませんが、需給を注視するとしています。

各社の対応

  • アサヒビール
    障害の影響により、今年のお歳暮ギフトは「スーパードライ」関連の3商品のみに絞って販売します(出荷が一部にとどまる状況)。

  • サントリー
    需要急増により、安定供給を優先してお歳暮ギフトの一部を販売休止します。
    対象には「ザ・プレミアム・モルツ 干支デザインセット」などが含まれます。報道では5種類(長崎文化放送)または13種類(日テレNEWS)とされていますが、いずれも通常商品の安定供給を優先する判断です。

  • サッポロビール
    ヱビスビール缶セット」など10商品の販売を中止します。アサヒの出荷減に伴う想定超の注文増が理由で、こちらも通常商品の安定供給を優先します。

  • キリンビール
    現時点で販売休止の決定はなく、「需給状況を注視し、あらゆる可能性を検討する」としています。

背景

アサヒグループHDにおけるサイバー攻撃によるシステム障害(9月29日発生)が現在も完全復旧に至らず、出荷が制約されており、

その不足分を補う形で他社への注文が想定を大きく上回り、サントリー・サッポロがギフト商品の一部休止を決断。各社とも通常品の安定供給を優先する姿勢を示しています。

出典

お歳暮ギフトにもシステム障害の影響…アサヒビールは「スーパードライ」3商品のみ サントリー・サッポロは一部商品の発売休止