市立奈良病院、サイバー攻撃で救急を4月22日午前3時より全面 停止、外来は原則制限、手書き運用で診療継続

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市立奈良病院、サイバー攻撃で救急を4月22日午前3時より全面 停止、外来は原則制限、手書き運用で診療継続

市立奈良病院は2026年4月22日15時、サイバー攻撃に伴うシステム障害の続報として「【重要】システム障害に伴う診療制限について(その2)」を公表しました。第1報(4月22日)から明らかになった情報に加え、救急受け入れの全面停止外来の4月23日以降の継続制限手書き運用による診療継続体制の詳細が明らかになりました。

関連:市立奈良病院、4月24日から救急と通常診療を再開-サイバー攻撃の個人情報漏洩やデータ破損なし確認

この記事のサマリー

  • 4月21日(火)深夜、ネットワーク監視装置が外部からのサイバー攻撃と思われる異常な通信を検知。直ちに電子カルテおよび関連サーバーをネットワークから物理的に切り離しました。
  • 救急受け入れ(ER)は4月22日午前3時より全面停止。消防局および近隣医療機関と連携して対応しています。
  • 外来診療は4月22日より制限中で、4月23日(木)以降も緊急性の高い継続受診等を除き原則として制限が継続します。入院予約についても延期が生じる場合があります。
  • 電子カルテが使用不能なため、処方・処置は手書き運用と二重チェック体制で対応しています。現時点で本件に起因する健康被害や重大な医療事故は確認されていません。
  • 個人情報の漏洩も現時点では確認されていません。警察および専門ベンダーと連携してログ解析等の調査を進めており、完全復旧の時期は未定です。

第2報で新たに明らかになった情報

第1報の時点では「救急・外来休止」「電子カルテ全件閲覧不能」という概要のみが伝えられていましたが、第2報では以下の詳細が公式に確認されました。

項目 内容
攻撃検知日時 4月21日(火)深夜
初動対応 電子カルテ・関連サーバーをネットワークから物理的に切り離し
外来診療 4月22日より制限中。4月23日以降も原則制限(緊急性の高い継続受診等を除く)
救急受け入れ(ER) 4月22日午前3時より全面停止
入院予約 延期の可能性あり。患者は事前に病院へ連絡を
電子カルテの状況 入力・閲覧ともに不可。手書き運用と二重チェック体制で対応
健康被害 現時点で本件に起因する健康被害・医療事故は確認されていない
個人情報漏洩 現時点で確認されていない
完全復旧の見通し 未定
調査体制 警察および専門ベンダーと連携し、ログ解析等を実施中

注目すべきポイント:手書き運用と二重チェック体制

第2報で特に注目されるのが「処方や処置については手書きによる運用と二重チェック体制を実施している」という記述です。

電子カルテが停止した状態での医療現場の最大のリスクは、過去の投薬歴・アレルギー情報・処方内容が参照できないことによる投薬ミス・処置誤りの発生です。この点について病院は「手書きによる運用と二重チェック体制」で対応していると明示しており、現時点では重大な医療事故は確認されていないとしています。受診を予定している患者への案内として「お薬手帳を必ずご持参ください」と明記されており、電子カルテが使えない状況での投薬内容確認の代替手段として機能することが求められています。

この運用体制は、2022年10月の大阪急性期・総合医療センターへのランサムウェア攻撃後に採られた「紙カルテ運用」と構造的に同じです。同センターでは完全復旧まで約2か月を要しており、市立奈良病院においても長期化を念頭に置いた運用体制の維持が課題となります。

現在の外来・入院・救急の状況(4月22日15時現在)

外来については4月23日(木)以降も原則制限が継続します。なお、「緊急性の高い継続受診等」については個別に対応する方針が示されていますが、院内で予約状況の正確な把握ができていないため、すべての患者への連絡ができていない状況です。受診を予定している患者は事前に病院へ電話で確認することが推奨されます(電話番号:0742-24-1251)。

救急受け入れは4月22日午前3時より全面停止しており、消防局および近隣医療機関との連携による救急受け入れ体制が構築されています。市立奈良病院は奈良市内の災害拠点病院として地域医療の中核を担っており、救急の全面停止は地域の救急医療体制全体に大きな影響を与えています。

入院予約については延期が生じる場合があるため、入院を控えている患者は事前に病院へ連絡するよう案内されています。

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