トランプ前政権の安全保障担当、ボルトン氏を起訴 機密情報の不適切保管・共有の疑い

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トランプ前政権の安全保障担当、ボルトン氏を起訴 機密情報の不適切保管・共有の疑い

米メリーランド州の連邦大陪審は2025年10月16日、トランプ前政権で大統領補佐官(国家安全保障担当)を務めたジョン・ボルトン氏を、機密性の極めて高い国家防衛情報の不正な送信8件保管10件の計18件で起訴しました。起訴状によると、同氏は自宅で最高機密(TOP SECRET/SCI)レベルを含む資料やメモを保管し、在任中の「日誌」的な記録に含まれる機密情報を親族2人に電子メールなどで共有したとされています。

ハッキングで機密が流出した可能性

起訴状は、イラン関連とみられるサイバー行為者がボルトン氏の電子メール(AOL)を侵害し、同氏が共有していた機密性の高い内容にアクセスした疑いにも言及しました。

代理人は2021年にFBIへメール侵害を伝えたものの、当時そのアカウントで機密情報をやり取りしていた事実や、第三者が機密に触れ得る状態になっていた点は当局に伝えていなかったと記載されています。捜査当局は今年8月、同氏のメリーランド州の自宅ワシントンD.C.のオフィスを家宅捜索しています。

今後の手続きと量刑の見通し

関係筋によれば、司法省は各罪名で最長10年の法定刑があるとしつつ、実際の量刑は連邦量刑ガイドライン等に基づき決まるため、上限に達することは想定していないとしています。

政府側の主張

パム・ボンディ司法長官は声明で「法の下の平等が原則だ。権限を乱用し国家安全保障を危険に晒した者は、誰であれ責任を問う」と強調。FBIのカシュ・パテル長官は、同氏が「個人のオンラインアカウントで最高機密情報を送信し、自宅に保管していた事実が捜査で判明した」と述べました。

被告側の反論

ボルトン氏は一連の容疑を全面否認し、「トランプ氏による報復は政権在任中から始まり、回顧録出版の妨害未遂を経て、政治的動機による訴追に至った」と主張。

弁護人のアビー・ロウェル氏は、問題視されているのは「45年のキャリアにわたる個人的な日記の一部」であり非機密で家族に限って共有され、2021年の段階でFBIも把握していたと説明し、「違法な共有や保管はない」と改めて無罪を訴えました。

事件の背景と政治的文脈

ボルトン氏は2019年に解任後、トランプ氏に厳しい論評を続け、批判的な回顧録『The Room Where It Happened』を出版。今回の起訴は、最近数週間でトランプ氏の政敵とされる人物が相次いで刑事訴追された流れの一つとも報じられており、司法省が政治的に偏っているのではないかとの論争も生んでいます。一方で当局は、地位に関わらず違法行為を厳正に追及する姿勢を強調しています。

出典

Ex-Trump national security adviser Bolton charged with storing and sharing classified information

Former Trump national security adviser John Bolton indicted