いえらぶGROUPで不正アクセス、SUUMO、CHINTAI、ホームズ、アットホームへのサイバー攻撃による個人情報漏洩 疑惑に関連か

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いえらぶGROUPで不正アクセス、SUUMO、CHINTAI、ホームズ、アットホームの個人漏洩漏洩 疑惑に関連か

2026年4月8日、不動産業界向けの業務支援クラウドサービスを展開する「株式会社いえらぶGROUP」は、自社のクラウドサービスにおいて第三者による不正アクセスを確認し、データが不正に取得されたことを公式に発表しました。

一方、全く同じ4月8日に、ハッキングフォーラム上において「SUUMO、CHINTAI、HOME’S、at home」など大手不動産ポータルサイトの顧客データ約240万件を販売するというハッカーの犯行声明が確認されています。

本記事では、これら2つのインシデントの関連性を紐解き、過去の独自分析によって示唆されていた「漏洩の真のルート(ポータル統合CRMの侵害)」について解説します。

【30秒でわかる本記事の概要】

  • 公式発表: 4月8日、不動産業務支援クラウド大手の「いえらぶGROUP」が、不正アクセスによるデータ流出を公式発表しました。

  • ハッカーの主張: 同日、ハッカーがSUUMO、CHINTAI、HOME’Sなど大手不動産ポータルの住宅検討者データ約240万件(ユニークメール約97万件)を販売するとダークウェブ上で主張しました。

  • 点と点が繋がる実態: 弊サイトの過去記事で指摘した「ポータル自体のハッキングではなく、利用企業のCRMやポータル統合サービスからの漏洩である」という推測 が、今回のいえらぶGROUPのインシデント発表と完全に合致しています。

  • 現在の対応: いえらぶGROUPは専門機関と連携し被害範囲を調査中であり、臨時のお問い合わせ専用窓口を設置しています。






いえらぶGROUPが自社クラウドサービスへの不正アクセスを公表

株式会社いえらぶGROUPの公式リリースによると、インシデントの経緯は以下の通りです。

  • 2026年4月6日: 不正アクセスの可能性を認識し、初動調査を開始。

  • 2026年4月8日: 本格的な調査を開始し、不正なアクセスが行われ、実際にデータが不正に取得されたことが判明。

同社は事態を重く受け止め、直ちに社内に危機対策本部を設置しました。現在は外部のサイバーセキュリティ専門機関と連携し、影響範囲の特定および被害拡大防止のための対応を急ピッチで進めているとしています。

最新情報まとめ:いえらぶCLOUDへの不正アクセスによるサイバー攻撃 被害 企業や概要まとめ【2026年最新】

いえらぶGROUPのサービス概要:不動産ポータル連携CRMとは

この不正アクセスの被害範囲を理解するうえで、いえらぶGROUPが提供するサービスの性質を把握することが重要です。同社の主力サービス「いえらぶCLOUD」は、不動産仲介業者向けのSaaS型クラウドサービスです。

いえらぶCLOUDの中核機能は、

SUUMO・CHINTAI・HOME’S(ホームズ)・at home(アットホーム)などの複数の不動産ポータルサイトからの問い合わせ(反響)を一元的に取り込み、仲介業者がCRM(顧客管理)として管理・対応する機能です。これにより不動産会社は複数ポータルへの問い合わせをひとつの管理画面から処理できます。

つまり、いえらぶCLOUDのデータベースには、複数の大手不動産ポータルを経由して物件を問い合わせた住宅検討者の個人情報が集約されている構造になっています。





 ハッカーが主張する「大手ポータル240万件漏洩」との符合

この公式発表と時を同じくして、4月8日にハッキングフォーラム上で大規模なデータ販売の投稿が行われました。

ハッカーがSUUMO、CHINTAI、HOME’S、at homeへ不正アクセス-利用企業へのサイバー攻撃で個人情報漏洩の恐れ

 

 

データ項目 規模
氏名・電話番号・メールアドレス ユニークメール約97万件、総件数約240万件
希望入居日・希望賃料・物件種別・間取り 問い合わせ内容が詳細に含まれる
顧客要望・登録日・反響元(問い合わせ元ポータル名) 「SUUMO」「CHINTAI」「HOME’S」等が記録

ハッカーは、SUUMO(スーモ)、CHINTAI、HOME’S(ホームズ)、at home(アットホーム)、オウチーノ、スモッカ(SMOCCA)といった知名度の高い不動産ポータルから、約240万件(ユニークメール約97万件)の住宅検討者データを窃取したと主張しています。 漏洩したとされるデータには、氏名、電話番号、メールアドレスのほか、希望入居日、希望賃料、物件種別、間取り、顧客要望など、不動産仲介業務に直結する詳細な個人情報が含まれているとされています。

関連:ハッカーがSUUMO、CHINTAI、ホームズ、アットホームへ不正アクセスも利用企業へのサイバー攻撃か-個人情報漏洩の恐れ

 過去の独自分析が裏付けられる結果に:「ポータル統合CRM」の侵害

これら2つの事象を照らし合わせると、弊サイトが4月9日付のハッカーがSUUMO、CHINTAI、ホームズ、アットホームへ不正アクセスも利用企業へのサイバー攻撃か-個人情報漏洩の恐れで指摘した「漏洩元の推測」が事実であった可能性が極めて高くなりました。

当時、ハッカーが公開した証拠画像を詳細に分析した結果、以下の事実が判明していました。

  1. 画像に映っている操作画面の項目(顧客No.、担当者、反響元など)が、消費者が使うポータルサイトのものではなく、不動産仲介業者が実務で使用するCRM(顧客管理)システムのものであった。

  2. 画面上に「反響元:SMOCCA」や、その他のポータルサイトのロゴ一覧が表示されており、これらは「漏洩元」ではなく「問い合わせの流入元(反響元)」を示している可能性が高かった。

つまり、「SUUMOやCHINTAIといった大手ポータルサイト自体がハッキングされたわけではなく、それらの反響(問い合わせ)を一元管理するポータル統合サービスやクラウドCRMが侵害された」という分析した。

今回、不動産事業者向けにポータル連動や顧客管理(CRM)などのクラウドサービスを広く提供している「いえらぶGROUP」がデータ流出を公表したことで、ハッカーが販売している240万件のデータは、同社のクラウド基盤から流出したものである線が濃厚となりました。

なお、引き続き「いえらぶCLOUD」全体の漏洩か、「いえらぶCLOUD」を利用する特定企業からの漏洩かはまだ不明です。

各社・各機関の対応状況

株式会社いえらぶGROUP

4月8日に公式リリースを公表し、外部のサイバーセキュリティ専門機関と連携した調査・被害拡大防止策を実施中。影響範囲の確定後、対象となる関係者への直接連絡を行う予定としています。

株式会社CHINTAI

4月9日に公式サイトで調査中を公表しています(当編集部既報より)。「事実関係の有無を含め、現在速やかに調査を進めております」とコメントしており、必要に応じて関係各所と連携して対応するとしています。

株式会社LIFULL

現在、一部のSNSやメディアにおいて、当社サービスからお客様の情報が漏えいしているのではないかとのご指摘がなされていることを認識しております。お客様ならびに関係者の皆様には、多大なるご心配をおかけしておりますことを深くお詫び申し上げます。

本件につきまして、現在社内担当部署および社外関係者と連携し、速やかに事実関係の調査を進めております。なお、現時点において当社サービスへの不正アクセスおよび情報漏えいは確認されておりません。

今後、お知らせすべき事実が判明いたしましたら、速やかに本ページにてご報告申し上げます。

株式会社アットホーム

平素は弊社サイト並びにサービスをご愛顧いただき厚く御礼申し上げます。

このたび一部メディア・SNS等において、弊社サイトをご利用のお客さまの個人情報が漏えいした可能性があるとの報道があり、お客さま並びに関係者の皆さまにご心配をおかけする事態となりましたことを、深くお詫び申し上げます。

弊社では直ちに事実の有無および状況の確認に着手、現時点では、当社サイトに対する不正アクセスや個人情報の外部流出を示す事実は確認されておりません。

引き続き調査を進め、今後新たにお知らせすべき事実が判明した場合には、速やかにご報告いたします。

今後の影響と利用企業が取るべき対応

単一の不動産会社からの漏洩ではなく、業界全体を支える共通クラウド基盤からの漏洩となれば、その影響範囲は計り知れません。当該クラウドサービスを利用している全国の不動産事業者は、自社の顧客データが流出対象に含まれているかを注視する必要があります。

いえらぶGROUPは、「具体的な影響範囲、ならびに新たな事実もしくは新たな影響を確認した場合には、速やかに対象となる関係者の皆さまへご連絡するとともに、当社コーポレートサイトなどを通じてお知らせする」と発表しており、臨時のお問い合わせ専用窓口(050-5794-1573 / 平日9:45~19:00)を設置しています。

該当サービスを利用している企業は、公式からの続報を待つとともに、顧客からの問い合わせに備えた社内体制の構築や、二次被害(流出したメールアドレスや電話番号を悪用したフィッシング詐欺など)への注意喚起を進めることが求められます。

不動産業界に求められるCRMセキュリティ対策

今回のインシデントは、不動産業界における「CRM・ポータル連携サービスを起点としたサプライチェーン攻撃」リスクを改めて浮き彫りにしています。当編集部の既報でも指摘した通り、不動産企業からの情報漏洩はあまり表立っていませんが複数確認されており、業界全体での対策強化が急務です。

多要素認証(MFA)の導入がもっとも低コストかつ即効性の高い対策です。マイクロソフトの調査では、MFAを導入することでアカウントへの侵害リスクを99%削減できるとされています。CRMへのアクセスにMFAが設定されていれば、クレデンシャル(ID・パスワード)が盗まれた場合でも不正アクセスを大幅に阻止できます。

加えて、以下の対策も不動産業者・CRMサービス提供企業双方に求められます。

  • アクセスログの常時監視:異常なログインや大量データのエクスポートを検知する仕組み
  • 最小権限の原則:担当者が必要なデータのみにアクセスできる権限設計
  • サードパーティ(CRM提供企業)のセキュリティ基準の確認:ISO 27001取得状況、脆弱性診断の実施状況等のデューデリジェンス
  • インシデント対応計画の策定:不正アクセス検知から顧客通知までのプレイブックの整備

 

【よくある質問(FAQ)】

Q. SUUMOやCHINTAIなどの大手不動産ポータル自体がハッキングされたのですか?

A. その可能性は極めて低いと考えられます。ハッカーの投稿画像には各ポータルサイト名が記載されていましたが、それは「問い合わせの流入元(反響元)」を示すタグに過ぎませんでした。実際には、これらポータルからの問い合わせを一元管理する「不動産業務支援クラウドサービス」が侵害された可能性が高いと分析されていました。

Q. 利用企業や消費者はどこへ問い合わせればよいですか?

A. 株式会社いえらぶGROUPは本件に関する「臨時お問い合わせ専用窓口」を設置しています。

  • 電話番号:050-5794-1573(平日9:45~19:00)

  • Webフォーム: https://www.ielove-group.jp/inquirypolicy/ 詳細な影響範囲については現在調査中であり、判明次第対象者へ速やかに連絡が行われる予定です。