ジャガーランドローバー、生産停止をさらに1週間延長 8月末のサイバー攻撃で世界操業に長期影響発生

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ジャガーランドローバー、生産停止をさらに1週間延長 8月末のサイバー攻撃で世界操業に長期影響発生

ジャガーランドローバー(JLR)は、2025年8月末に発生したサイバー攻撃の影響により、世界の生産停止を少なくとも9月24日(水)まで延長すると発表しました。

9月2日の公表以降、段階的な再稼働を目指してきましたが、フォレンジック調査の継続と「コントロールされたリスタート」の準備に時間を要しているとして、再開時期をさらに先送りする判断を示しています。

サイバー攻撃の概要

ジャガーランドローバーはサイバー攻撃を受けて以降、製造を中断し、従業員・サプライヤー・パートナーに対し停止の延長を通知しました。

同社は「フォレンジック調査が続いており、世界的なオペレーションの再起動は段階的に進める必要がある」と説明しています。攻撃者による「一部データの窃取」も確認されており、先週には従業員へ出社しないよう指示が出されたほか、生産再開の見通しが複数回にわたり延期されています。

脅威アクターと手口

ジャガーランドローバーは現時点で犯行グループの特定や侵入経路の詳細を公表していません。

一方、「Scattered Lapsus$ Hunters」と名乗る集団が関与を主張し、JLRのSAP内部画面のスクリーンショットを公開、ランサムウェアの展開を示唆しています。同集団はScattered Spider、Lapsus$、ShinyHuntersに関係する犯罪者から構成されると称し、今夏に相次いだSalesloft/DriftのOAuthトークン悪用を起点とするデータ窃取にも関与を主張しています。

ただし、これらは第三者の主張であり、ジャガーランドローバーによる公式な確認はありません

ジャガーランドローバーの概要

ジャガーランドローバーは現在タタ・モーターズ(インド)傘下の自動車メーカーで、約3万9千人を雇用し、年間40万台超を生産、年商は約290億ポンド(約5.8兆円)規模とされています。

今回の停止により、数千人規模の従業員が待機を余儀なくされ、サプライチェーン企業でも一時休業・一時解雇が広がっているとの報道があります。

英国経済においてもジャガーランドローバーは財輸出の約4%を占める重要メーカーで、1日あたり7,200万ポンド(約144億円)の売上損失が発生しているとの推計も示されています。労働組合からは、影響を受ける労働者を支えるための休業補償制度の導入を政府に求める声が上がっています。