インド、日本人へサポート詐欺を行っていたサイバー犯罪 集団を摘発

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インドで日本人へサポート詐欺を行っていたサイバー犯罪 集団を摘発

2025年5月29日、インド中央捜査局(CBI)は「オペレーション・チャクラV」の一環として、日本人を標的にしたサポート詐欺を行っていた大規模なサイバー犯罪組織を摘発しました。この摘発は、インド国内の19か所(デリー、ハリヤナ州、ウッタル・プラデーシュ州)での一斉捜索により、6人の逮捕と2つの違法コールセンターの閉鎖をもたらしました。

詐欺集団の概要

この犯罪集団は、インドから電話を使って日本人を脅迫し、端末にウイルスやその他の技術的な問題があると信じ込ませていました。

そして、マイクロソフトのような有名企業の名前を騙り、偽のテクニカルサポートに対して金銭を請求していました。詐欺で得た金銭は資金洗浄口座(マネーミュール口座)を通じて送金されたため、追跡は困難でした。

被害総額は約2億300万円(日本円)に上ると報告されています。

捜索では、コンピュータ、通話スクリプト、取引記録、スプーフィングソフトウェア、モバイルデバイスなど、大量のデジタルおよび物理的証拠が押収されました。

これらの証拠は、詐欺組織が高度なソーシャルエンジニアリングと技術的な詐術を駆使していたことを示しています。

国際的な連携で摘発

CBIはこの作戦において、日本の警察庁およびマイクロソフトと協力しました。

この協力により、犯罪集団の隠れ家が特定されただけでなく、その活動の全容が明らかになりました。

CBIは、この作戦は国際的なサイバー脅威に対処するためのインドと外国の機関間の連携強化の一環であると述べています。逮捕された6人の容疑者全員に対し、インド刑法および情報技術法に基づき告訴が提起されました。CBIは、この事件の捜査は現在も継続中であり、このネットワークに関与した他の容疑者の役割についても捜査中であると述べました。

参照

https://hindi.news18.com/news/uttar-pradesh/lucknow-cbi-busts-cyber-fraud-gang-in-operation-chakra-pancham-with-help-of-japan-police-and-microsoft-company-ws-kl-9273118.html