
2025年4月17日、長野県を地盤とする八十二銀行は、同行が提供するインターネットバンキングにおいてシステム障害が発生したことを公式に発表しました。この障害により、利用者が一時的にインターネットバンキングサービスへアクセスできない状況が確認されています。
影響は八十二銀行にとどまらず、同行とシステム基盤を共有している武蔵野銀行(本店:埼玉県さいたま市)および琉球銀行(本店:沖縄県那覇市)でも同様の障害が発生しているとの情報が寄せられています。これにより、複数の地方銀行にわたって広域的にオンラインバンキング機能が停止する異例の事態となっています。
2025年4月18日追記:地方銀行9行で発生したインターネットバンキングの大規模システム障害、IBMが「サイバー攻撃の可能性は否定」と発表
システム提携の連鎖リスクが顕在化
この3行は、インターネットバンキングや業務系システムの一部を共通基盤で運用しており、いわゆる「共同センター方式」に近いシステム連携を行っています。これにより、運用コストや開発工数の削減が可能となる一方で、単一障害点(SPOF:Single Point of Failure)が存在することもリスクとして指摘されていました。
今回のような同時多発的な障害は、共有基盤に起因する問題である可能性が高く、障害発生源の特定や復旧対応には高い専門性が求められる状況です。