国民生活センターは2026年8月19日、月額制ファッションレンタルサービス「Rcawaii(アールカワイイ)」を提供する株式会社グラングレスについて、解約手続きをした後も請求が続くなどの相談が全国の消費生活センター等に寄せられているとして、事業者名を公表し注意を呼びかけました。
相談には、解約手続きを行った後も契約更新の通知や請求が続くケースのほか、「解約完了」のメールを受け取ったにもかかわらず、翌月以降もクレジットカードへの請求があったとする事例が含まれています。
ただし、国民生活センターは、こうした請求がすべて不正または誤請求だと認定したわけではありません。相談者側の解約手続きに不備があったのか、事業者側の事務的なミスによる請求なのかは「判然としない」としています。
問題となっているのは、利用者が請求の理由を確認しようとしても、事業者から回答がない、または十分な説明を得られないとする相談が目立つことです。国民生活センター自身も事業者へ文書等で問い合わせましたが、回答はなかったとしています。
Rcawaiiを利用している人は、解約完了画面やメール、返却記録、支払い履歴などを保存し、解約後に請求が発生した場合は内容を確認したうえで、事業者だけでなくクレジットカード会社や後払い決済サービス事業者への相談も検討してください。
Rcawaiiの解約後請求に関する注意喚起のサマリー
- 国民生活センターは2026年8月19日、株式会社グラングレスが提供する「Rcawaii」について注意喚起しました。
- 全国の消費生活センター等に、解約手続きをした後も請求が続くなどの相談が寄せられています。
- 「解約完了」のメールを受け取ったにもかかわらず、その後も請求されたとする相談事例も確認されています。
- 国民生活センターは、すべての請求を不正請求や誤請求と認定しているわけではありません。
- 消費者側の解約手続きの不備なのか、事業者側の事務的なミスなのかは判然としないとしています。
- 相談では、事業者へ問い合わせても回答がない、または「順次対応する」など十分な説明を得られないケースが目立っています。
- 国民生活センターも事業者へ事実関係を問い合わせましたが、回答はなかったとしています。
- 国民生活センターは、今後も消費者被害が発生するおそれがあるとして、事業者名とサービス名を公表しました。
- 解約する場合は、解約完了画面のスクリーンショットや解約完了メールなどを保存するよう求めています。
- 解約後に請求を受けた場合は、契約内容、支払い履歴、解約記録を確認し、安易に支払わず慎重に検討するよう呼びかけています。
- 事業者から回答が得られない場合は、クレジットカード会社や後払い決済サービス事業者への相談が推奨されています。
- トラブルが解決しない場合は、消費者ホットライン「188」から最寄りの消費生活センター等へ相談できます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 公表日 | 2026年8月19日 |
| 公表機関 | 独立行政法人 国民生活センター |
| 事業者 | 株式会社グラングレス |
| サービス | Rcawaii(アールカワイイ) |
| 主な相談 | 解約手続き後も請求が続く、問い合わせへの回答がない・不十分 |
| 解約完了後の請求 | 「解約完了」通知後も請求されたとする相談事例あり |
| 原因 | 消費者側の手続き不備か、事業者側の事務的ミスかは判然とせず |
| 国民生活センターから事業者への照会 | 文書等で問い合わせたが回答なし |
| 利用者に推奨される対応 | 解約記録・支払い履歴の保存、請求内容の確認、決済事業者への相談 |
| 相談先 | 消費者ホットライン188 |
「解約したのに請求が続く」とする相談
国民生活センターによると、Rcawaiiについて、解約手続きをしたにもかかわらず料金の請求が続くとする相談が全国の消費生活センター等へ寄せられています。
公表された事例の一つでは、50歳代の女性が月額制の洋服レンタルサービスを利用し、料金を支払っているにもかかわらず「未払い」とする督促メールやメッセージが届くようになったとしています。
利用者はマイページで支払い済みになっていることを確認し、何度も問い合わせたものの返事がなく、不信感から退会手続きを行いました。
国民生活センターの報告書では、この利用者は契約満了日の7日前より前に解約手続きを行い、月額料金を支払い、洋服も返却し、それらの記録を保存していたとされています。
それでも、その後に契約を更新したとするメールが届き、振り込みを求める督促が続いたと相談しています。
この相談は2026年6月に受け付けられました。
「解約完了」メールの後にクレジットカード請求があった事例も
別の相談では、20歳代の女性がRcawaiiの解約手続きを行い、「解約完了」とするメールを受け取った後、翌月にクレジットカードへ2回分の料金が請求されたとしています。
既に引き落とされたため事業者へ問い合わせたところ、「順次対応する」とする返信はあったものの、その後具体的な回答がなく、さらに翌月も請求のメールが届いたとされています。
この相談は2026年3月に受け付けられました。
解約完了通知が残っていれば、解約手続きを行ったことを示す重要な記録になります。
国民生活センターは、解約完了画面のスクリーンショットや、手続き完了後に届いたメールを保存するよう利用者へ呼びかけています。
国民生活センターも事業者へ問い合わせたが回答なし
今回の注意喚起で特に問題視されているのが、請求内容を確認しようとしても十分な回答を得られないという点です。
相談者からは、解約後の請求について問い合わせても返答がない、あるいは「順次対応する」といった回答にとどまり、請求の根拠を確認できないとする相談が寄せられています。
国民生活センター自身も株式会社グラングレスへ事実関係を確認するため文書等で問い合わせましたが、回答はなかったとしています。
その結果、国民生活センターは、消費者側が解約手続きを誤っていたのか、事業者側の事務的ミスによる誤請求なのかを判断できない状態だと説明しています。
今後も同種のトラブルが発生するおそれがあるとして、未然防止と被害拡大防止のため、今回、事業者名とサービス名の公表に踏み切りました。
「解約後に請求された=不正請求」とは限らない
注意したいのは、解約後に請求があったという事実だけで、すべてを不正請求と判断することはできない点です。
Rcawaiiの公式FAQでは、過去に決済が完了していない利用料金がある場合、一定期間経過後に登録済みの支払い方法を使って改めて請求する場合があると説明しています。
また、同サービスのFAQでは、契約更新、レンタル商品の返却状況、未払い料金などによって請求が発生する場合があることも案内されています。
そのため、解約後に請求が発生した場合は、まず請求日と金額だけで判断せず、
- 契約期間と契約終了日
- 解約申請を行った日時
- 解約完了通知の有無
- レンタル商品の返却日
- 過去の未払い料金の有無
- クレジットカードや後払い決済の利用履歴
を確認する必要があります。
一方、国民生活センターが今回取り上げた相談には、「解約完了」の通知を受け取った後も請求が続いたとする事例も含まれています。
サービス側のFAQに解約後の請求が発生し得る条件が記載されていても、それだけで今回寄せられた個々の相談の請求根拠が確認されたことにはなりません。
解約時は「完了画面」「メール」「返却記録」を保存
国民生活センターは、解約を行う際に、手続きが完了したことを後から客観的に確認できる記録を残すよう求めています。
特に保存しておきたいのは次の情報です。
| 保存するもの | 用途 |
| 解約完了画面のスクリーンショット | 手続きを行った日時や完了表示を確認する |
| 解約完了メール | 事業者から解約を受け付けたことを確認する |
| 契約内容・利用規約 | 解約期限や契約更新条件を確認する |
| レンタル品の返却記録 | 発送日や事業者側への到着を確認する |
| クレジットカード明細 | 請求日、金額、請求元を確認する |
| 後払い決済の履歴 | 支払い済みか未払いかを確認する |
| 事業者への問い合わせ履歴 | いつ何を問い合わせ、どのような回答があったか確認する |
サブスクリプションサービスでは、解約ボタンを押したことだけでなく、最終的に「解約完了」と表示されたか、確認メールが届いたかまで保存しておく方が安全です。
レンタル型サービスの場合は、商品の返却が契約終了の条件になっている場合もあるため、配送伝票や追跡番号も残しておくと、後から事実関係を確認しやすくなります。
解約後に請求された場合に確認すること
国民生活センターは、解約手続きを行った後に請求を受けた場合、請求されたという理由だけで直ちに支払うのではなく、過去の支払い状況や契約内容、解約手続きの記録を確認して慎重に検討するよう呼びかけています。
まず、請求元、請求日、金額を確認し、契約期間中の未払い料金なのか、解約後の新たな月額料金なのかを分けます。
次に、解約完了画面やメール、商品の返却記録と照合します。
請求の理由が分からない場合は事業者へ問い合わせますが、今回の注意喚起では、問い合わせても回答が得られない、または十分な説明がない相談が目立っています。
その場合、クレジットカード会社や後払い決済サービス事業者へ、解約記録や請求明細を示して事情を説明し、対応について相談することが推奨されています。
カード会社への相談が、すべての請求の取り消しや返金を保証するわけではありません。契約内容や決済状況によって対応は異なるため、事実関係を示す記録を準備して相談することが重要です。
事業者と連絡が取れない場合は「188」へ
請求の根拠が分からない、事業者から回答が得られない、解約済みなのに請求が続くといった場合は、一人で判断せず消費生活センターへ相談できます。
全国共通の消費者ホットラインは「188(いやや!)」です。
電話をかけると、最寄りの市区町村や都道府県の消費生活センター等が案内されます。
相談する際は、
- 契約日時
- 契約プラン
- 解約日時
- 解約完了メール
- レンタル品の返却記録
- 支払い履歴
- 問い合わせ履歴
- 請求書やカード明細
を準備しておくと、状況を説明しやすくなります。
利用者への注意
今回の注意喚起で重要なのは、「解約後の請求はすべて支払わなくてよい」ということではありません。
過去の未払い料金や、契約条件に基づく請求が残っている可能性もあるため、請求の根拠を確認する必要があります。
一方で、国民生活センターには「解約完了」の通知後も請求が続いたとする相談があり、利用者が事業者へ確認しても十分な回答を得られないケースが報告されています。
そのため、Rcawaiiを現在利用している人、これから解約する人は、解約手続きを画面上で完了させるだけで終わらせず、証拠となる記録を手元に残してください。
既に解約した人も、しばらくはクレジットカードや後払い決済の明細を確認し、覚えのない請求がないか確認した方がよいでしょう。
請求があった場合は、事業者へ問い合わせるとともに、回答が得られなければ決済事業者や消費生活センターへ早めに相談することが推奨されます。
なお、国民生活センターの今回の発表は、株式会社グラングレスによる違法行為や詐欺行為を認定したものではありません。相談事例の請求原因についても現時点で確定していないため、個々の請求については契約内容と記録を基に確認する必要があります。







