Microsoftは2026年8月14日、Windows 11 version 24H2のHomeおよびProエディションが、2026年10月13日に更新提供を終了すると改めて案内しました。
10月13日以降、対象端末には月例のセキュリティ更新、セキュリティ以外のプレビュー更新、既知の問題の修正、タイムゾーン更新、テクニカルサポートが提供されなくなります。PC自体が起動しなくなるわけではありませんが、新たに見つかったWindowsの脆弱性に対する修正を受け取れない状態になります。
Microsoftは、Windows 11 24H2 Home/Proを利用している端末をWindows 11 version 25H2へ更新するよう推奨しています。なお、同じ24H2でもEnterpriseとEducationは2027年10月12日まで更新対象であり、今回の10月13日の期限と混同しないよう注意が必要です。
また、2026年に登場したWindows 11 version 26H1は既存の24H2・25H2端末向けの機能更新ではありません。Microsoftは既存端末の移行先として25H2を案内しています。
Windows 11 24H2更新終了のサマリー
- Microsoftは2026年8月14日、Windows 11 24H2 Home/Proについて更新終了まで60日となったことを案内しました。
- Windows 11 24H2 Home/Proの更新終了日は2026年10月13日です。
- Microsoftのリリース情報では、Pro Education、Pro for Workstationsも同じ2026年10月13日が更新終了日です。
- 更新終了後もWindows自体は起動しますが、月例セキュリティ更新や既知の問題の修正などを受け取れなくなります。
- Windows 11そのものが2026年10月にサポート終了するわけではなく、「24H2」という特定バージョンのライフサイクル終了です。
- Windows 11 24H2 Enterprise、Education、IoT Enterprise、Enterprise multi-sessionは2027年10月12日まで更新対象です。
- Windows 11 Enterprise LTSC 2024は通常の24H2 Enterpriseとは別のライフサイクルで、更新終了日は2029年10月9日です。
- Microsoftは24H2 Home/ProからWindows 11 25H2への更新を推奨しています。
- 24H2から25H2への更新はEnablement Packageを利用する方式で、最近の月例更新を適用した24H2端末では比較的小規模な切り替えになります。
- IT部門が管理していない24H2 Home/Pro端末には、25H2が自動的に提供されます。
- Windows 11 26H1は既存24H2・25H2端末向けの更新ではなく、Windows Updateによるインプレース更新の対象ではありません。
- Microsoftの今回の案内でESUが示されているのはWindows 10 Enterprise LTSB 2016です。Windows 11 24H2 Home/Pro向けESUの提供は、今回確認したMicrosoft公式資料では案内されていません。
- Windows 11 SEは24H2が最後のバージョンで、2026年10月にサポートが終了します。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 対象OS | Windows 11 version 24H2 |
| Microsoftの60日前通知 | 2026年8月14日 |
| Home / Pro 更新終了 | 2026年10月13日 |
| Pro Education / Pro for Workstations | 2026年10月13日 |
| Enterprise / Education | 2027年10月12日 |
| IoT Enterprise / Enterprise multi-session | 2027年10月12日 |
| Enterprise LTSC 2024 | 2029年10月9日まで更新 |
| 更新終了後 | 月例セキュリティ更新、非セキュリティプレビュー更新、既知問題の修正、タイムゾーン更新、技術サポートなどが終了 |
| Microsoftが推奨する移行先 | Windows 11 version 25H2 |
| 24H2→25H2 | Enablement Packageを利用 |
| 26H1 | 既存24H2・25H2端末向けの機能更新ではない |
| 24H2 Home/Pro向けESU | Microsoft公式資料で提供案内を確認できませんでした |
Microsoftが8月14日に「60-Day Reminder」を公表
MicrosoftのWindows Message Centerには2026年8月14日、「60-Day Reminder: Windows 11, version 24H2 and Windows 10 LTSB 2016 reaching end of updates on October 13, 2026」とする通知が掲載されました。
Windows 11 24H2 Home/Proは10月13日に更新提供を終了し、それ以降は最新の脅威から保護する月例セキュリティ更新や、セキュリティ以外のプレビュー更新を受け取れなくなるとしています。
Microsoftは7月15日にも90日前のリマインダーを出していました。今回は新たに終了日が決まったのではなく、既に公表されていたライフサイクルについて残り60日となったことを再度通知したものです。
そのため、「Microsoftが8月に突然Windows 11 24H2のサポート終了を決定した」という内容ではありません。
終わるのはWindows 11ではなく「24H2 Home/Pro」の更新
Windows 11のサポート終了と、Windows 11の各バージョンの更新終了は分けて考える必要があります。
Windows 11は年次の機能更新を基本としており、Home、Pro、Pro Education、Pro for Workstationsは各バージョンが原則24カ月、EnterpriseとEducationは原則36カ月サポートされます。
24H2は2024年10月1日に公開されました。
MicrosoftのWindows 11リリース情報では、Home、Pro、Pro Education、Pro for Workstationsの24H2について、2026年10月13日を更新終了日としています。
したがって、2026年10月13日に「Windows 11そのものが使えなくなる」わけではありません。
同じWindows 11でも、25H2などサポート対象のバージョンへ移行すれば、その後もセキュリティ更新を受けられます。
更新終了後もPCは動くが、新しい脆弱性の修正を受けられない
Microsoftは24H2 Home/Proの更新終了後について、端末が利用できなくなるとはしていません。
影響するのは更新とサポートです。
Microsoftの24H2 Release Healthでは、終了後に受け取れなくなるものとして、既知の問題に対する修正、タイムゾーン更新、テクニカルサポート、月例のセキュリティ更新、プレビュー更新を挙げています。
情報システム部門にとって最も大きいのは、セキュリティ更新が止まることです。
Windowsでは毎月、OSカーネル、ネットワーク機能、認証、サービス、ドライバなど幅広いコンポーネントの脆弱性が修正されています。24H2 Home/Proを更新終了後も使い続けると、新たな脆弱性が24H2にも存在していたとしても、通常の修正対象から外れることになります。
セキュリティ対策Labでは、2026年にもWindows 11 24H2を含む環境に影響するWindows InstallServiceの権限昇格脆弱性CVE-2026-50343や、Windows NT OSカーネルの権限昇格脆弱性CVE-2026-42980を取り上げています。
これら個別の脆弱性は既に修正されていますが、更新終了後は将来公表される脆弱性に対して同じように修正を受け続けることができません。
EnterpriseとEducationの24H2は2027年10月までサポート
今回の期限で特に注意したいのがエディションの違いです。
Microsoftが8月14日の60日前通知で対象としているのはWindows 11 24H2 HomeとProです。
一方、MicrosoftのWindows 11リリース情報では、24H2 Enterprise、Education、IoT Enterprise、Enterprise multi-sessionの更新終了は2027年10月12日です。
| Windows 11 24H2 | 更新終了日 |
| Home | 2026年10月13日 |
| Pro | 2026年10月13日 |
| Pro Education | 2026年10月13日 |
| Pro for Workstations | 2026年10月13日 |
| Enterprise | 2027年10月12日 |
| Education | 2027年10月12日 |
| IoT Enterprise | 2027年10月12日 |
| Enterprise multi-session | 2027年10月12日 |
企業では同じ組織内にProとEnterpriseが混在しているケースがあります。
「Windows 11 24H2は2027年まで大丈夫」と一括して判断すると、Pro端末だけが2026年10月に更新対象外となる可能性があります。
OSバージョンだけでなく、エディションまで含めて端末を棚卸しする必要があります。
Enterprise LTSC 2024はさらに別のライフサイクル
Windows 11 Enterprise LTSC 2024も24H2をベースにしていますが、通常のWindows 11 Enterprise 24H2とはサポート期間が異なります。
Microsoftのリリース情報では、Windows 11 Enterprise LTSC 2024の更新終了は2029年10月9日です。
Windows 11 IoT Enterprise LTSC 2024はさらに長いライフサイクルを持ち、延長サポートは2034年10月10日までとされています。
したがって、資産管理画面に「24H2」とだけ表示されている情報では、正確なサポート期限を判断できない場合があります。
Home、Pro、Enterprise、LTSC、IoT Enterpriseなど、SKUを含めて確認する必要があります。
MicrosoftはWindows 11 25H2への移行を推奨
Microsoftは、24H2 Home/Proで更新を継続するため、Windows 11 version 25H2へ移行するよう案内しています。
25H2は2025年9月30日に公開されたWindows 11の年次機能更新です。
Microsoftのライフサイクルでは、25H2の更新終了日はHome/Pro系で2027年10月12日、Enterprise/Education系で2028年10月10日です。
24H2 Home/Proから25H2へ移行すれば、少なくとも約1年間、通常の月例更新を受けられる期間を延長できます。
ただし、企業では「サポート期限が近いから全台一斉更新」とする前に、業務アプリケーション、VPN、EDR、DLP、デバイス制御、プリンタや周辺機器などの互換性を確認する必要があります。
セキュリティ対策Labでは過去に、Windows 11 24H2環境で日立ソリューションズの「秘文」のネットワーク制御に問題が発生した事例を「日立ソリューションズ『秘文』の許可ネットワーク制御機能に問題」で取り上げています。
OSの機能更新では、Windowsそのものだけでなく、端末上で動くセキュリティ製品や業務ソフトの対応状況を確認する必要があります。
24H2から25H2は「Enablement Package」で切り替え
24H2から25H2への移行は、24H2への更新時とは仕組みが異なります。
Microsoftによると、24H2と25H2では多くのOSファイルが共通しており、最近の月例セキュリティ更新を適用済みの24H2端末には、25H2で必要になるファイルの多くが既に存在しています。
25H2への移行では「Enablement Package」と呼ばれる小規模なパッケージを適用し、24H2上で無効になっていた25H2の機能を有効化します。
Microsoftはこれを、小さく短時間でインストールできる切り替えとして説明しています。
24H2がフルOSの入れ替えを伴う更新だったのに対し、24H2から25H2は比較的軽い更新として展開できる構成です。
企業向けには、25H2はWindows Server Update Services(WSUS)、Configuration Manager、Windows Updateのクライアントポリシー、Microsoft 365 admin centerなどを通じて展開できます。
管理されていないHome/Pro端末は25H2へ自動更新
MicrosoftはWindows 11 24H2のRelease Healthで、IT部門によって管理されていないHomeおよびPro端末には、Windows 11 25H2が自動的に提供されると説明しています。
利用者は再起動のタイミングを選んだり、更新を一時的に延期したりできます。
一方、企業管理端末は同じ扱いとは限りません。
Windows Update for Business、Intune、WSUS、Configuration Managerなどで機能更新のバージョンを固定している場合、24H2を維持するポリシーが残っていれば、管理者側で25H2への切り替えを行う必要があります。
個人PCで自動更新されるからといって、企業端末も放置すれば自動的に移行が完了すると考えるのは避けるべきです。
26H1は24H2からの移行先ではない
2026年にはWindows 11 version 26H1も登場していますが、既存の24H2端末を26H1へ更新することはMicrosoftが想定する移行ルートではありません。
Microsoftは26H1を、2026年初頭に登場した新しいハードウェアを支援するための特殊なWindowsリリースと位置付けています。
26H1はWindows Updateでは提供されず、既存の24H2や25H2端末へインプレース更新することもできません。
Microsoftは既存の企業端末について、24H2と25H2を推奨される展開対象としています。
そのため、「26H1の方が数字が新しいので、24H2から26H1へ上げる」という判断は誤りです。
今回の24H2 Home/Pro更新終了への対応では、Microsoftが明示している25H2への移行を基本に考えます。
Windows 11 24H2 Home/Pro向けESUは公式に案内されていない
CyberPressの記事では、移行できない組織に対してExtended Security Updates(ESU)を一時的な保護策として説明しています。
ただし、Microsoftの8月14日の60日前通知を読む際には対象を分ける必要があります。
同じ2026年10月13日にWindows 10 Enterprise LTSB 2016も更新終了を迎えます。Microsoftは、このWindows 10 Enterprise LTSB 2016について、移行に時間が必要な組織向けにESUが利用できると案内しています。
一方、同じ通知ではWindows 11 24H2 Home/Proに対してESUを案内しておらず、25H2への更新を推奨しています。
2026年8月20日時点で確認したMicrosoft公式のライフサイクル情報、Windows Release Health、Windows Message Centerからも、Windows 11 24H2 Home/Pro向けESUプログラムは確認できませんでした。
Windows 10で提供されているESUと混同しないよう注意が必要です。
セキュリティ対策Labでは、Windows 10について「Windows 10がサポート終了-Windows11へ移行すべき理由」や、「Windows 10の延長サポート『ESU』が開始」で、通常サポート終了後の更新方法を整理しています。
Windows 11 24H2については同じ前提で考えず、25H2への移行計画を立てる必要があります。
Windows 11 SEは24H2が最終バージョン
教育機関ではWindows 11 SEにも注意が必要です。
MicrosoftはWindows 11 SEについて、24H2を最後のバージョンとし、2026年10月に製品自体のサポートを終了すると案内しています。
Windows 11 SE向けに25H2は提供されません。
Microsoftは、継続してサポートとセキュリティ更新を受けるため、別のWindows 11エディションをサポートするデバイスへ移行することを推奨しています。
学校や教育機関でWindows 11 SE端末を利用している場合は、一般的な24H2 Home/Proの25H2移行とは別に、端末更新を含めた計画が必要です。
情報システム部門への示唆
2026年10月13日まで残り約2カ月となったため、情報システム部門では「24H2端末が何台あるか」だけではなく、エディションと管理状態を含めて棚卸しする必要があります。
最初に確認したいのは、Windows 11 24H2 Home、Pro、Pro Education、Pro for Workstationsの台数です。EnterpriseやEducationは2027年まで更新対象なので、同じ優先度で扱う必要はありません。
次に、24H2 Pro端末のうち、25H2への機能更新をポリシーで止めている端末を確認します。IntuneやWindows Update for BusinessでTarget Versionを24H2に固定している場合、更新期限を把握したうえで25H2へ切り替える必要があります。
展開前には、EDR、VPN、DLP、資産管理、認証クライアント、業務アプリ、周辺機器を含む代表端末で25H2を検証します。
24H2から25H2はEnablement Packageによる更新で負荷を抑えやすい構成ですが、OSバージョン変更に伴う互換性確認が不要になるわけではありません。
また、社外へ持ち出したPC、長期間VPNへ接続していない端末、ローカル管理の小規模拠点PCなど、中央管理から外れやすい端末も確認対象です。
Microsoftは管理されていないHome/Proへ25H2を自動提供しますが、企業管理下の端末では更新ポリシーが優先されます。
最低限、次の状態を10月13日までに解消しておく必要があります。
- Windows 11 24H2 Home/Pro系の台数が把握できていない
- 25H2への互換性試験が始まっていない
- 24H2固定の更新ポリシーが残っている
- 長期間オフラインの端末を把握できていない
- 例外端末について移行期限や代替策が決まっていない
- Windows 10のESUとWindows 11 24H2の更新終了を混同している
Windows 10のサポート終了では、移行が間に合わない端末をESUで一時的に残す選択肢がありました。
Windows 11 24H2 Home/Proでは、今回確認したMicrosoft公式情報上、その前提は示されていません。10月13日を「検討開始日」ではなく「移行完了日」として逆算し、25H2への展開を進める必要があります。
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日立ソリューションズ「秘文」の許可ネットワーク制御機能に問題—Windows 11 24H2環境で未許可ネットワークへの通信が可能に
Windows 11の機能更新時に、業務端末へ導入しているセキュリティ製品の互換性確認が必要になる事例として参考になります。
Windows InstallServiceの権限昇格脆弱性(CVE-2026-50343)
Windows 11 24H2を含むサポート対象Windowsへ継続的に提供されているセキュリティ更新の重要性を示す脆弱性事例です。
出典
- Windows message center – Microsoft
- Windows 11, version 24H2 known issues and notifications – Microsoft
- Windows 11 release information – Microsoft
- Windows 11 Home and Pro – Microsoft Lifecycle
- Windows 11 Enterprise and Education – Microsoft Lifecycle
- What’s new in Windows 11, version 25H2 for IT pros – Microsoft
- Windows 11, version 26H1 for IT pros – Microsoft
- Windows 11 SE Frequently Asked Questions – Microsoft








