アメリカの献血センターへランサムウェア攻撃 250以上の病院へ影響|ランサムウェア 事例 サイバー攻撃 事例
2024年7月 アメリカの非営利献血センター「OneBlood」へサイバー攻撃とランサムウェア攻撃が発生し、250以上の病院への血液提供へ影響が発生している旨を公表しました。
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OneBloodへのサイバー攻撃とランサムウェア攻撃の影響
OneBloodは運営を続けており、血液の収集、検査、配布を続けていますが、大幅に減少した能力での運営しており
「運営を維持するために手動のプロセスと手順を導入しました。手動プロセスにはかなりの時間がかかり、在庫の利用可能性に影響を及ぼします。血液供給をさらに管理するために、私たちがサービスを提供している250以上の病院に対し、重大な血液不足プロトコルを発動し、当面の間その状態を維持するよう求めています」と広報担当のフォーブス氏は述べています。
O型陽性、O型陰性、血小板の献血が特に不足
またと広報担当のフォーブス氏は「供給を補うために、全国の血液コミュニティがOneBloodとそのサービスを受ける病院や患者を支援するために立ち上がっています。全国の血液センターがOneBloodに血液や血小板を送っており、AABB災害タスクフォースは追加の血液製品をOneBloodに送るために全国のリソースを調整しています。
すべての血液型が必要ですが、特にO型陽性、O型陰性、血小板の献血が緊急に必要とされています。」
と述べています。
世界的に発生する医療機関へのサイバー攻撃やランサムウェア攻撃
イギリスの医療機関へランサムウェア攻撃 手術がキャンセル
2024年6月 ロンドンの医療機関「Synnovis 」がランサムウェア攻撃によるサイバー攻撃の被害に遭い、一部診療機能や検査機能が停止しました。この攻撃にはランサムウェアグループ「Qilin」が関わっていると指摘されました。
この影響でロンドンの病院がランサムウェア攻撃で800件以上の手術を中止され
また、本 セキュリティインシデントの影響でイギリス 複数の病院で発生したランサムウェア攻撃で血液備蓄が「非常に脆弱な」状態だと英国政府が声明を発表しました。
アメリカのガン病院へ不正アクセス 82万人の個人情報が漏洩
2024年4月2日に米国のがん治療病院 City of Hope (シティ・オブ・ホープ)が第三者からの不正アクセスで、827,149人の個人情報が流出した可能性があると発表しました。
引き続き活動するロックビット(LockBit)
2024年4月17日フランスのカンヌ・シモーヌ・ヴェイユ病院が、ランサムウェアグループのロックビット(LockBit)からサイバー攻撃をされ、全てのPCがオフラインになり、緊急処置以外の病院業務が停止しました。
2024年6月24日 ランサムウェア攻撃グループのロックビット(LockBit)がクロアチア最大の病院へサイバー攻撃とランサムウェア攻撃をしたことを発表しました