プルデンシャル生命保険株式会社は2025年5月30日、同社の元社員および現役社員による顧客情報の不正持ち出しと漏えいの疑いが判明したと発表しました。情報の一部は、同社の元社員が転職先の保険代理店業務に活用する目的で不正に取得した可能性があり、現役社員もこの行為に関与していたとされています。
退職後の不正利用と現役社員の漏えい
同社熊本支社に所属していた元社員Aが在職中に担当していた顧客情報を不正に持ち出したと見られることから発覚しました。
Aは2021年9月まで同支社に在籍し、退職後に熊本市内の生命保険代理店に転職。
加えて、同支社に2022年9月まで在籍し、別の代理店に転職した元社員Bからの依頼に基づき、現役の社員3名が顧客情報を無断で提供していた事実、あるいはその可能性が確認されました。
情報漏えいが行われた期間は2021年10月から2024年6月にかけてで、転職者と親しかった現役社員が、依頼を断りきれずに情報を流してしまったという背景があったようです。
なお、2024年12月20日のリリースでも熊本支社および熊本第二支社所属の従業員が持ち出しを行っておりリリースを発表しています。
漏えいした情報の内容と影響範囲
漏えいの対象となったのは以下の情報です
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契約者の氏名、電話番号、住所、生年月日
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保険の種類や保障内容、保険料、解約返戻金額、保険金額など
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被保険者の氏名
現時点で漏えいが確認されている顧客は44名で、これまでに二次被害は報告されていないとのことです。
金融庁が報告徴求命令を発出、相次ぐ不祥事への対応求める
金融庁は2025年4月11日、プルデンシャル生命およびその持株会社に対し、保険業法に基づく報告徴求命令を発出しています。
背景には、顧客情報の不正漏えいや資産詐取など、複数の重大な不祥事が短期間に相次いで発生していたことがあります。中でも特に注目されたのが、元社員による投資詐欺事件で、全国34名の顧客から計7億5000万円を不正に集金したとされる案件です。さらに別件でも、顧客10人から約1億7000万円を騙し取った疑いで別の元社員が逮捕されています。
他にも、2025年2月には神奈川県警が顧客情報の不正持ち出しを行った元社員を不正競争防止法違反の容疑で逮捕。こうした一連の不祥事に対し、金融庁は企業ガバナンスの再構築とコンプライアンス意識の徹底を求めています。
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