株式会社カンバス、ランサムウェアによるサイバー攻撃の調査結果を公表-個人情報漏洩の可能性は低い

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株式会社カンバス、ランサムウェアによるサイバー攻撃の調査結果を公表-個人情報漏洩の可能性は低い

株式会社カンバスは2026年1月29日、同社の「マイページ」を運用するサーバーが2026年1月6日にランサムウェアによるサイバー攻撃を受けて発生したシステム障害について、調査結果と今後の対応を公表しました。

暗号化されたのは一部の設定ファイルやデータベースのバックアップファイルで、同社は身代金の支払いは行わず、警察庁の通報窓口へ届け出済みとしています。クレジットカード情報は同社側で保管していないため、漏えいの恐れはないと説明しています。

発生から復旧までの経緯

発表によると、2026年1月6日未明に「マイページ」サーバーが攻撃を受け、サイトにアクセスできない状態となりました。

同日早朝の確認では、暗号化は一部の設定ファイルやバックアップファイルに及ぶ一方で「システム本体への影響はない」ことを確認したといいます。

同社は現状を保全したうえで新たに環境を用意し、別場所に保存していた直前のバックアップから再構築する方針を決定。1月6日11時ごろに再構築を開始し、アクセス不能期間中は臨時のチケットを手動販売する対応を対象ユーザーへ通知しました。その後、1月14日16時ごろにサーバーが復旧し通常体制に戻ったとしています。さらに念のため、攻撃を受けたサーバーに登録している全ユーザーへ、1月16日にパスワード再設定の案内を送付しました。

侵入経路は「フレームワークの脆弱性悪用」可能性が高いと判断

侵入経路の調査では、暗号化されたデータの状況から、当該サーバーのシステムで使用しているフレームワークの脆弱性を利用して侵入された可能性が高いとの見解を示しました。

一方、その他に想定し得る侵入経路については関連ログを確認したものの、侵入の形跡は見当たらなかったとしています。

情報漏えいは「極めて低い」が、完全否定はできず

同社は、データおよび個人情報を含むファイルが外部へ流出した可能性についても調査を実施。暗号化対象にデータベースのバックアップファイルが含まれていたことから、外部送信の有無を中心に確認したといいます。

一般に大量データが外部送信される場合、相応のネットワークトラフィックが発生することが想定されますが、同社はデータセンターのネットワーク・トラフィックを確認し、被害時刻から対応時刻までの間に大量のトラフィックが発生していないことを確認したと説明しました。

加えて、潜伏の可能性を考慮して直前1週間の履歴も確認したものの、大量トラフィックが発生した期間はなかったとしています。

さらに本システムは毎日午前9時にサーバーの再構築を行っていることから、ランサムウェアが長期間潜伏していた可能性も低いとの見方を示しました。そのうえで、外部にファイルが送信された可能性は極めて低いとしつつも、「一部のデータのみをピンポイントで送信された可能性」を完全には否定できず、100%断定はできないとしています。

個人情報保護委員会へ届け出 万一全件漏えいなら1,000件以上に該当

同社は、個人情報データが外部へ送信された可能性は極めて低い一方で、100%否定できないこと、また仮に全件漏えいしていた場合には報告義務が生じ得る「1,000件以上」に該当するため、念のため個人情報保護委員会へ届け出を行ったとしています。