中国はTikTokをイーロン・マスク氏へ売却検討|別の中国製アプリ RedNoteへ人気が集まる

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中国はTikTokをイーロン・マスクへ売却検討|別の中国製アプリ RedNoteへ人気が集まる

ブルームバーグ・ニュースは13日(月)に中国はTikTokをイーロン・マスク氏へ売却を検討していると報じました。また、TikTok禁止を受けユーザーは別の中国製アプリ RedNoteへ人気が集まっています。

TikTok禁止法と売却について

ジョー・バイデン大統領は2024年4月にTikTokを運営しているByteDance(バイトダンス)に1月19日までにアプリを他社へ販売することを義務付ける法案に署名しました。

この法案により、1月19日までにTikTokの売却しなければ、サービス停止をさせるものです。

具体的には売却しない場合、TikTokは米国でダウンロードできなくなり、インターネットサービスプロバイダーは米国のインターネットブラウザでのアクセスを拒否する必要があります。

ByteDanceは、禁止措置の決定を中止するよう10日に米国最高裁判所に嘆願しましたが、現時点では売却の方向に動いているとされています。

ブルームバーグによると、計画ではマスク氏は自身が現在所有するXとTikTokの米国事業の両方を監督することになる。しかし、中国政府当局者は計画がまだ予備段階であるとし、計画を進めるかどうかまだ決めていないと報道されています。

また、TikTokの広報担当者はCNBCへの電子メールで「完全なフィクションについてはコメントできません」と回答しました。

TikTokの危険性

TikTokは中毒性の高いコンテンツのよる、若年層への影響や中国系企業が運営であるため情報の取り扱いについての懸念など、度々危険性指摘されています。

また、ルーマニアではTikTokなどのSNSを利用した親ロシア大統領候補者が首位に躍り出るなど国家運営への影響も発生しています。

RedNoteの人気が高まる

米国のTikTokユーザーやクリエイターは、TikTokの禁止に備えて、Xiaohongshu(英語ではRedNote)へ移行しています。

実際、RedNoteは米国のApp Storeの無料アプリランキングでトップになりました。

RedNoteとは?

フィナンシャル・タイムズによると、2013年に設立されたRedNoteは、その価値が170億ドルを超え、中国で最も急成長しているソーシャル・プラットフォームの1つとなっています。

「小さな赤い本」という意味の「小紅書」として知られるRedNoteは、Pinterestに似たレイアウトを特徴とし、中国版Instagramとよく言われています。

美容やファッション、ライフスタイルに関わる投稿が多くなっていますが、EC機能やコミュニティ機能などもあり日本でもダウンロード可能です。

RedNoteの月間アクティブユーザーは3億人

TechCrunchによると、RedNote の月間アクティブユーザーは 3 億人いる。TechCrunch は、ユーザーベースの 79% が女性であると報告されています。