Apple、iOS 27とmacOS Golden Gate 27で大規模セキュリティ更新 CoreMediaやKernelなど多数の脆弱性を修正(CVE-2026-64752)他

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Apple、iOS 27とmacOS Golden Gate 27で大規模セキュリティ更新 CoreMediaやKernelなど多数の脆弱性を修正(CVE-2026-64752)他

Appleは2026年9月14日、iOS 27、iPadOS 27、macOS Golden Gate 27を公開し、多数のセキュリティ問題を修正しました。同日にはiOS 26.7/iPadOS 26.7、macOS Tahoe 26.7、macOS Sequoia 15.8、tvOS 27、watchOS 27、visionOS 27、Safari 27、Xcode 27も公開されています。

Appleのセキュリティアドバイザリでは、iOS 27/iPadOS 27でCoreMedia、Bluetooth、AVEVideoEncoder、Kernel、WebKitなど、macOS Golden Gate 27ではKernel、autofs、CoreServices、SMB、Safariなど広範なコンポーネントの脆弱性が修正されています。

具体例として、CoreMediaのCVE-2026-64752は細工された画像の処理によって任意コード実行につながる可能性があり、Appleは脆弱なコードを削除して対処しました。また、AVEVideoEncoderのCVE-2026-84607では、サンドボックス化されたアプリがカーネル権限で任意コードを実行できる可能性があります。

Appleの9月14日付アドバイザリでは、iOS 27/iPadOS 27およびmacOS Golden Gate 27の脆弱性について、実際の攻撃で悪用されたことを示す記載は確認できません。

Apple 2026年9月セキュリティ更新のサマリー

確認できている内容:

  • Appleは2026年9月14日、iOS 27/iPadOS 27、macOS Golden Gate 27を公開しました。
  • 同日、iOS 26.7/iPadOS 26.7、macOS Tahoe 26.7、macOS Sequoia 15.8、tvOS 27、watchOS 27、visionOS 27、Safari 27、Xcode 27も公開されています。
  • iOS 27/iPadOS 27では、CoreMedia、Bluetooth、AVEVideoEncoder、Baseband、Kernel、WebKitなど多数のセキュリティ問題が修正されています。
  • macOS Golden Gate 27では、Kernel、autofs、CoreServices、CUPS、SMB、Safari、Sandboxなど広範なコンポーネントが修正されています。
  • CVE-2026-64752では、細工された画像を処理すると任意コード実行につながる可能性があります。
  • CVE-2026-84607では、サンドボックス化されたアプリがカーネル権限で任意コードを実行できる可能性があります。
  • CVE-2026-65414では、リモート攻撃者がBluetoothの脆弱性を悪用し、アプリの異常終了や任意コード実行を引き起こす可能性があります。
  • macOS Golden Gate 27では、root権限取得、Gatekeeper回避、カーネルメモリ破壊などにつながる複数の問題も修正されています。
  • Appleのアドバイザリには、今回のiOS 27/macOS Golden Gate 27の脆弱性が実際の攻撃で悪用されたことを示す記載はありません。
  • Apple公式は各OSの修正総数を一括で公表していません。SecurityWeekは独自集計でiOS 27/iPadOS 27を約126件、macOS Golden Gate 27を約210件と報じています。
項目 内容
公開日 2026年9月14日
主な更新 iOS 27、iPadOS 27、macOS Golden Gate 27
同日公開 iOS 26.7、iPadOS 26.7、macOS Tahoe 26.7、macOS Sequoia 15.8、tvOS 27、watchOS 27、visionOS 27、Safari 27、Xcode 27
iOS 27対象 iPhone 11以降、対応するiPad各機種
macOS Golden Gate 27対象 Appleシリコン搭載Mac、MacBook Neo(2026)
主な影響 任意コード実行、カーネル権限取得、root権限取得、メモリ破壊、情報漏えい、Gatekeeper回避、DoSなど
実悪用 Appleの9月14日付アドバイザリでは記載なし
修正件数 Apple公式は合計値を明示せず。SecurityWeek集計ではiOS 27系約126件、macOS Golden Gate 27約210件

iOS 27/iPadOS 27でCoreMediaやBluetoothなどを修正

iOS 27とiPadOS 27は、iPhone 11以降、iPad Pro 12.9インチ第4世代以降、iPad Pro 11インチ第2世代以降、iPad Air第4世代以降、iPad第9世代以降、iPad mini第6世代以降を対象としています。

Appleのアドバイザリでは、アクセシビリティ、Apple Account、Apple Neural Engine、Baseband、Bluetooth、CoreMedia、CoreML、ImageIO、Kernel、Safari、WebKit、Wi-Fiなど多数のコンポーネントに対する修正が掲載されています。

単一の脆弱性カテゴリに集中した更新ではなく、メモリ破壊、権限昇格、認証・認可、プライバシー、サンドボックス、リモート攻撃など複数の領域を対象とする大規模な更新です。

CVE-2026-64752、細工された画像で任意コード実行の可能性

CoreMediaのCVE-2026-64752では、細工された画像を処理した場合に任意コード実行につながる可能性があります。

Appleは原因をメモリ破壊の問題と説明しており、脆弱なコード自体を削除して修正しています。

CVE-2026-64752はiOS 27/iPadOS 27だけでなく、macOS Golden Gate 27にも掲載されています。

この脆弱性についてAppleは、実際の攻撃で悪用されたとの情報をアドバイザリに記載していません。

CVE-2026-84607、サンドボックスからカーネル権限でコード実行

AVEVideoEncoderのCVE-2026-84607もiOS 27/iPadOS 27とmacOS Golden Gate 27の双方で修正されています。

Appleによると、サンドボックス化されたアプリがカーネル権限で任意コードを実行できる可能性があります。

原因は競合状態で、Appleは状態管理を改善して対処しました。

企業管理端末では、通常のアプリ権限やサンドボックスだけで影響を完全に抑えられるとは限らないタイプの問題です。OS更新そのものを適用する必要があります。

Bluetoothではリモートから任意コード実行の可能性

CVE-2026-65414はBluetoothコンポーネントの境界外書き込みです。

Appleは、リモート攻撃者によってアプリが異常終了したり、任意コードが実行されたりする可能性があると説明しています。

この問題はiOS 27/iPadOS 27とmacOS Golden Gate 27の双方に掲載されています。

一方、Appleのアドバイザリでは攻撃に必要な具体的な距離、通信条件、対応Bluetoothプロファイルなどは示されていません。

macOS Golden Gate 27ではroot権限取得やKernel脆弱性も修正

macOS Golden Gate 27は、MacBook Neo(2026)、2020年以降のAppleシリコン搭載MacBook Air/MacBook Pro、2021年以降のAppleシリコン搭載iMac、2020年以降のAppleシリコン搭載Mac mini、Mac Studio、Appleシリコン搭載Mac Proなどを対象としています。

Appleのアドバイザリでは、root権限取得につながる複数の問題が修正されています。

例えばautofsのCVE-2026-84568では、攻撃者がネットワークディレクトリサーバーを制御している場合、root権限で任意コードを実行できる可能性があります。

KernelではCVE-2026-43689とCVE-2026-86917が、悪意あるアプリによるroot権限取得につながる可能性がある問題として掲載されています。

またCVE-2026-43790では、リモート攻撃者がシステムを異常終了させたり、カーネルメモリを破壊したりする可能性があります。

GatekeeperやSandboxの回避につながる問題も修正

macOS Golden Gate 27では、任意コード実行だけでなく、macOSのセキュリティ境界を回避する問題も複数修正されています。

AppleはKernel、CoreServices、System SettingsなどでGatekeeperチェックを回避できる問題を修正しています。

Sandboxやlibxpc、Automatorなどでも、アプリがサンドボックスの制限を回避する可能性がある脆弱性が修正されました。

こうした問題は単体で端末侵害に直結しない場合でも、別の脆弱性と組み合わせて攻撃チェーンの一部として使われる可能性があります。

「200件」の数え方はApple公式値ではない

SecurityWeekは今回のアップデートについて、iOS 27/iPadOS 27で約126件、macOS Golden Gate 27で約210件の脆弱性が修正されたと報じています。

ただし、Apple公式アドバイザリは「合計126件」「合計210件」といった集計値を公表していません。AppleはコンポーネントごとにCVEを掲載しています。

さらに、CoreMediaのCVE-2026-64752やBluetoothのCVE-2026-65414など、同じCVEがiOSとmacOSの両方に存在します。

そのため、iOSとmacOSの件数を単純に合算して「336件の異なる脆弱性」と扱うことはできません。

本稿では、件数はSecurityWeekによる集計値として扱い、各脆弱性の内容や対象OSについてはApple公式アドバイザリを基準にしています。

iOS 26.7やmacOS Tahoe 26.7にもセキュリティ更新

Appleは新しいメジャーバージョンだけでなく、既存OS向けにも更新を提供しています。

9月14日に公開された主な更新は次の通りです。

製品 公開日
iOS 27 / iPadOS 27 2026年9月14日
iOS 26.7 / iPadOS 26.7 2026年9月14日
macOS Golden Gate 27 2026年9月14日
macOS Tahoe 26.7 2026年9月14日
macOS Sequoia 15.8 2026年9月14日
tvOS 27 2026年9月14日
watchOS 27 2026年9月14日
visionOS 27 2026年9月14日
Safari 27 2026年9月14日
Xcode 27 2026年9月14日

iOS 27やmacOS Golden Gate 27へ即時アップグレードできない企業でも、サポート対象の既存OSへセキュリティ更新を適用できる場合があります。

例えばiOS 26.7/iPadOS 26.7はiPhone 11以降や一部の旧世代iPadにも提供されています。

実際の攻撃での悪用を示す記載はなし

Appleは、実際の攻撃で悪用された脆弱性を修正する場合、セキュリティアドバイザリに「特定の標的への攻撃で悪用された可能性がある」といった情報を記載することがあります。

2026年9月14日付のiOS 27/iPadOS 27とmacOS Golden Gate 27のアドバイザリでは、そのような記載は確認できません。

したがって、今回の更新について「ゼロデイ攻撃で悪用中」と表現できる根拠は現時点ではありません。

一方、実悪用の記載がないことは、将来的な悪用可能性がないことを意味しません。任意コード実行やroot/カーネル権限取得につながる問題も含まれるため、管理端末では更新状況を確認する必要があります。

情報システム部門が確認したいポイント

iPhone、iPad、Macを業務利用している企業では、OSの新旧だけでなく、各端末が9月14日公開のセキュリティ更新を適用済みかを確認します。

  • iPhone/iPadのOSバージョンと更新状況をMDMで把握できているか
  • macOS Golden Gate 27へ移行しないMacでも、Tahoe 26.7やSequoia 15.8へ更新されているか
  • OSメジャーアップグレードを延期している端末にセキュリティ更新が残っていないか
  • Kernel、CoreMedia、Bluetoothなどの修正を含むため、利用者任せではなく更新完了率を確認しているか
  • 業務アプリやEDR、VPN、認証製品について新OSとの互換性を確認しているか
  • 互換性検証を理由に更新を長期間停止せず、既存OS向けセキュリティ更新を適用できる運用になっているか
  • サポート対象外となったApple端末が業務システムへ接続していないか

AppleはmacOS Golden Gate 27の企業向け情報で、デバイス管理サービスからソフトウェア更新を管理できると案内しています。

7月のAppleセキュリティ更新については、以下の記事でも整理しています。

Apple、iOS 26.6に87件・macOS Tahoe 26.6に155件の脆弱性修正

出典