エプスタインが個人 ハッカーを雇用し情報収集-エプスタイン文書には伊藤 穰一氏(Joi Ito)やビル・ゲイツ氏の記載も

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エプスタインが個人ハッカーを雇用し情報収集を実施-エプスタイン文書には伊藤穰一氏(Joi Ito)やビル・ゲイツ氏の記載も

2026年1月、米国司法省(DOJ)によるジェフリー・エプスタイン関連文書の公開を受け、その内容に改めて世界的な注目が集まっています。

エプスタインがハッカーを雇っていた件や、ビル・ゲイツ氏、イーロン・マスク氏、伊藤穰一氏(Joi Ito)に関する記述など、公開された文書および関連報道から判明した内容をまとめました。

関連:エプスタインに関わる情報漏洩と関連する日本人のまとめ-エプスタイン文書では伊藤 穰一氏、林 千晶氏のアテンド記録も

エプスタイン文書とは

エプスタイン文書(Epstein Files)」とは、性的人身売買の罪で起訴され、勾留中に死亡した富豪ジェフリー・エプスタインに関連する、連邦捜査局(FBI)や裁判所が保管していた膨大な記録群のことです。

2026年1月末、米司法省は「エプスタイン・ファイル透明性法(Epstein Files Transparency Act)」に基づき、300万ページ以上に及ぶ文書、数千の写真や動画を公開しました。これには、エプスタインのスケジュール帳、メール、フライト記録、FBIの捜査資料などが含まれており、彼が築いていた政財界・科学界の著名人との広範なネットワークや、具体的なやり取りの詳細が白日の下に晒されました。

今回の公開は、過去のギレーヌ・マックスウェル(エプスタインの元交際相手であり共犯者)の裁判に関連して公開された資料よりも規模が大きく、これまで知られていなかった新たな事実が含まれていることで波紋を広げています。

エプスタインがハッカーを雇っていた

文書では名前が黒塗りされていますが、情報提供者によると、この人物はイタリア出身で、セキュリティ企業CrowdStrike(クラウドストライク)に自らの会社を売却し、同社の幹部(VP)を務めた経歴を持つとされています。

彼はiOSやBlackBerry、Firefoxなどの「ゼロデイ脆弱性(未修正の重大な欠陥)」を発見する世界的な第一人者でした。

このハッカーは、発見した脆弱性を利用した攻撃ツール(エクスプロイト)を作成し、米国や英国などの政府機関だけでなく、ヒズボラのような組織にも現金の入ったトランクと引き換えに販売していたと証言されています。

 彼はエプスタインの「個人的なハッカー」として機能しており、エプスタインはこのハッカーを通じて自身の強力なコネクションをさらに強化したり、あるいは何らかの情報収集を行っていた可能性が示唆されています。

ビル・ゲイツに関する内容-不倫の仲介

マイクロソフト創業者のビル・ゲイツ氏に関しては、エプスタインとの関係が単なる慈善活動の相談を超えていた可能性を示唆する記述が含まれています。

公開されたメールや文書の中には、エプスタインがゲイツ氏に対し、女性との不適切な関係(不倫関係)を仲介したり、あるいはその後性病にかかり「後始末」の依頼/関与したかのような記述が見られます。

エプスタイン側が「ゲイツ氏がロシア人女性との関係でトラブルになった際に助言をした」といった旨をほのめかし、それを脅迫材料のように扱おうとしていた形跡も過去に報じられていますが、今回の文書でもその親密さが浮き彫りになりました。

またMITメディアラボへの寄付に関連し、エプスタインがゲイツ氏からの寄付(約200万ドル)を仲介した際、「ジェフリー(エプスタイン)の名前は出さない」として匿名扱いにするよう指示していたやり取りも記録されています。

 ゲイツ氏の広報担当者はこれまで一貫して、「エプスタインとの面会は慈善活動に関する議論のためだけであり、それ以外の関係は一切ない」と否定しています。今回の文書公開後も、不適切な行為に関する疑惑を強く否定しています。







イーロン・マスクに関する内容

テスラやSpaceXのCEOであるイーロン・マスク氏についても、これまで彼が主張していたよりも親密な交流があったことを示すメールのやり取りが明らかになりました。

2012年から2013年にかけてのメールでは、マスク氏とエプスタインが、通称「乱交島」と呼ばれるエプスタインのプライベートアイランド(リトル・セント・ジェームズ島)への訪問計画を具体的に話し合っていたことが判明しました。

マスク氏は「島で一番ワイルドなパーティーはどの日・夜か?(What day/night will be the wildest party on your island?)」と尋ねており、エプスタインも「いつでも歓迎する」と応じています。

 エプスタインのアシスタントが、マスク氏とSpaceXの施設でランチをする日程を調整していた記録や、エプスタインがSpaceXのロケット打ち上げ成功を祝福し、マスク氏と親しげにやり取りするメールも含まれています。

マスク氏はこれまで「エプスタインとは会っていない」「島へは行っていない」と強く主張し、彼を嫌っていたと述べてきましたが、公開されたメールの文面は非常に友好的であり、少なくとも当時は良好な関係にあったことを示しています。

一方でマスク氏の主張の通り「島に行っている」証拠は見つかりませんでした。

伊藤 穰一氏に関する内容

伊藤 穰一氏はエプスタインとのつながりを指摘され2019年にMITメディアラボ所長や関連する職を辞任していました。現在は千葉工業大学学長に就任しています。




謎の「日本の犬を準備する(Japan/dogs)」案件

2013年のメールで、伊藤氏はエプスタインに対し「Japan/dogs」という件名で進捗を確認しています。

 伊藤氏は「Just checking in on Japan/dogs. (Yes, they’ve become sort of one thing in my brain.)(日本と犬の件について確認したい。僕の脳内ではこれらが一つの事柄になってしまっている)」と述べ 、もしエプスタインにとって難しければ「dogs(犬)に関するプランBを始動すると伝えています

dogsがペットの輸送や検疫、あるいは何らかの隠語なのか具体的な内容は不明ですが、伊藤氏がプライベートな問題についてもエプスタインに相談していたことを示唆しています。

また伊藤氏からエプスタインへのメールには、LinkedInの共同創業者であるリード・ホフマン氏(文面では”Reid”)と共に、エプスタインのプライベートアイランド(リトル・セント・ジェームズ島)へ行く計画を立てていた記述があります。

 伊藤氏は「Reid and I are also trying to figure out when we can get to the island(リードと僕は、いつ『島』に行けるか検討している)」と明記しており、年内の渡航オプションを探っていました 。これは伊藤氏が単独ではなく、他のシリコンバレーの重鎮を巻き込んでエプスタインの施設を利用しようとしていた事がうかがえます。

メール原文

From: Joi Ito
Subject: Japan/dogs
Sent: Wednesday, September 25, 2013 4:57:14 PM
To: Epstein Jeffrey <[email protected]>

signature asc
Hey Jeffrey,
Just checking in on Japan/dogs. (Yes, they’ve become sort of one thing in my brain.)
Happy to release you of any sense of obligation if you feel one. Just trying to do a bit of sorting out of my
schedule. Reid and I are also trying to figure out when we can get to the island and trying to figure out
options through the end of the year.
If you think Japan will be difficult this year, let me know and I’ll get my plan B started on the dogs.
– Joi



ジョージ・チャーチ氏との仲介

2013年8月、エプスタインのアシスタント(Lesley Groff)が、ハーバード大学の著名な遺伝学者ジョージ・チャーチ(George Church)氏に対し、伊藤氏を紹介するメールを送っています。

 メールには「Jeffrey requested I let you know that Joi Ito would like to speak with you(ジェフリーからのリクエストで、Joi Itoがあなたと話したがっていることをお伝えします)」とあり 、エプスタインが科学界の巨頭同士をつなぐ「ハブ」として機能していた様子が伺えます。