
2025年6月3日、株式会社レゾナック・ホールディングス、5月に発生したランサムウェアによるサイバー攻撃の第四報を発表しました。続報では現在のところ、個人情報流出の形跡は確認されずとしています。
被害の概要と対応経緯
5月20日、社内システム上のファイルが改ざんされる障害が発生し、詳細な調査の結果、外部からのサイバー攻撃によるランサムウェアの感染であることが判明しました。同社は直ちに緊急対策本部を設置し、ネットワーク遮断など被害拡大防止措置を実施。その結果、社内の業務に一時的な支障が発生しましたが、影響を最小限にとどめるための対応が続けられています。
現在の復旧状況
6月3日時点で、確認が取れた一部の事業から順次業務を再開しており、PCやシステム、ネットワークの復旧が進行中です。外部専門家による調査では、現時点で情報流出の痕跡は確認されておらず、製品の生産・出荷も順次再開しています。
今後の対策と再発防止
今回の攻撃では、攻撃者が何らかの手段でネットワークへ侵入し、ランサムウェアを起動させたとみられています。これを受け、同社は以下のような再発防止策を講じるとしています:
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全サーバおよびPCへのウイルススキャンとパスワードの再設定
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早期検知ツールの導入
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インシデント監視体制の強化
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従業員向けの情報セキュリティ教育の充実
参照
https://www.resonac.com/system/files/2025-06/20250603%20Resonac_news_J.pdf