TOKAIコミュニケーションズは2025年12月19日、法人向けメールサービス「OneOffice Mail Solution」の一部サーバ機器が外部から不正アクセスを受け、一部情報が外部へ漏洩した可能性があると発表しました。漏洩の事実は現時点で確認できていないものの、調査の結果として不正アクセスの痕跡が認められたとしています。
概要
同社によると、2025年12月3日に「OneOffice Mail Solution」のスパムメール隔離サービス「OneOffice SPAM Filtering」のサーバで不正アクセスの疑いを検知しました。検知後は、当該サービス機器のベンダーであるCiscoと連携して調査を進め、監督官庁にも相談しながら二次被害防止に配慮して対応してきたと説明しています。
Cisco製品の脆弱性悪用の可能性(CVE-2025-20393)
公式リリースでは影響が疑われるのは、OneOfficeの一部サービスで利用している「スパムメールを隔離するサーバ」と「アカウント情報などを管理するサーバ(LDAP)」で、いずれも不正アクセスの形跡が認められたといいます。
ポイントは「メール本文そのもの」や「認証情報」など、性質の異なる情報がそれぞれ別の経路で漏洩した可能性がある点です。
特にスパム隔離領域は、迷惑メールとして隔離されたとはいえ、メール本文に個人情報や取引情報が含まれていることも珍しくありません。企業のメール運用に近い場所が狙われた形で、関係者の警戒が必要です。
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漏洩の可能性がある情報(12月19日時点)
TOKAIコミュニケーションズは、漏洩の可能性がある情報を「最大数」として具体的に挙げています。
スパムメール隔離サーバへの不正アクセスによる影響(OneOffice SPAM Filtering)
漏洩の可能性がある情報は、19日時点で
(a)スパム判定により隔離されたメールに記載されている情報、
(b)ホワイトリスト/ブラックリストに登録されている情報です。
規模としては、利用ドメイン数465ドメイン、メールアドレス数78,382アドレス、隔離メール数3,569,937通、ホワイト/ブラックリスト情報290,000件を掲げています。
ここでいう「隔離メール」は迷惑メールという扱いですが、実務上は請求書や見積書、パスワード通知などが誤判定で隔離されるケースもあります。
実際に何が含まれていたかは今後の調査次第ですが、件数の大きさが示すのは「影響評価に時間がかかり得る」という現実です。
2025年12月21日更新として示されている件数変更
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【メーリングリスト(OneOffice Mail オプション)】
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利用者のドメイン数:18ドメイン → 69ドメイン
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利用者のログインID数:18ID → 69ID
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【OneOffice Mail Storage】
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利用管理者ID数:51,605ID → 352ID
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2025年12月22日更新として示されている件数変更
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【OneOffice Mail Solution 全般(ログ保管サーバ影響範囲)】
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利用者のドメイン数:1,190ドメイン → 1,266ドメイン
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利用者のメールアドレス数:134,227アドレス → 168,911アドレス
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LDAP(アカウント情報管理サーバ)への不正アクセスによる影響
こちらは、影響範囲に注意書きがあります。TOKAIコミュニケーションズは、スパムメール隔離サービス単体を契約している顧客が対象であり、メールボックスサービスも併せて契約している顧客は認証情報を別システムで管理しているため影響を受けない、としています。
漏洩の可能性がある情報としては、
(a)隔離領域にアクセスするログインID/パスワード、
(b)メーリングリスト(OneOffice Mailオプション)のManagement PortalログインID/パスワード、
(c)OneOffice Mail Storageの利用管理者ID/パスワードを挙げています。
なお、Mail Storageのパスワードは暗号化されていると明記しています。
この発表では「現時点で情報漏洩の事実は確認されていない」としつつも、もし関連情報が攻撃者の手に渡っていれば、フィッシングやスパム送付などに悪用される可能性があるとして、利用者に不審メールへの注意を呼びかけています。
利用者側が今できること
発表文の範囲で利用者が現実的に取れる動きは、概ね次の3点に集約されます。
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不審メールの警戒レベルを一段上げる(件名・差出人だけで判断せず、リンク先・添付・文面の不自然さを確認)
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隔離領域/管理ポータル/管理者IDの扱いを見直す(必要に応じてパスワード変更、ログイン履歴確認、不要アカウントの棚卸し)
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社内周知(「TOKAIやOneOfficeを名乗るメール」「隔離メール通知を装う誘導」など、具体的な想定で注意喚起する)








