阿波銀行は2026年4月3日、行内の情報共有を行うOAシステムのテスト環境が不正アクセスを受け、当該環境に保管していたお客さま情報等の一部が漏えいしたと公表しました。漏えいが確認されたお客さま情報等を含むデータは、のべ2万7745件です。阿波銀行は、お客さまをはじめ関係者に多大な迷惑と心配をかけたとして謝罪しています。
概要
阿波銀行によると、2026年3月24日に外部のセキュリティ会社から、同行の情報が漏えいしている可能性があるとの連絡を受け、調査を開始しました。その後、3月25日夜に漏えいしている情報が同行のものであると確認できたため、当該システムへのアクセス遮断などの被害拡大防止策を実施し、漏えい経路や影響範囲の調査に入ったとしています。
現時点では、漏えいの経緯や全体像は引き続き調査中です。阿波銀行は、二次被害防止を最優先に考え、現段階で判明している内容を先行して公表したと説明しています。
漏えいが確認された情報
阿波銀行が公表した漏えい情報は3区分に分かれています。
法人向インターネットバンキング契約法人の担当者情報
1つ目は、2024年10月時点の法人インターネットバンキング契約先の情報で、件数は1万872件で含まれるのは、氏名 会社名 と登録メールアドレスです。
株主情報
2つ目は、2021年3月31日時点の株主情報で、件数は1万1122件です。
対象項目は、氏名 会社名、住所、株主番号、保有株式数で、このうち5271件には配当金受取預貯金口座番号も含まれています。
その他関係者
3つ目は、その他のお客さまや関係先の情報で、件数は5751件です。
主に2021年4月時点の氏名 会社名 が含まれ、このうち127件には氏名 会社名、住所、預金、貸出金などの取引情報も含まれているとしています。
対応と現時点の被害状況
阿波銀行は、漏えいが確認されたお客さまに対して、個別に直接または郵送で案内するとしています。あわせて、監督官庁など関係機関への報告と、警察への相談も行っています。
現時点では、お客さま情報が悪用されたという報告は受けていないとしています。ただし、漏えいした情報を利用した電話、メール、郵便物などによる勧誘や詐欺には十分注意してほしいとしており、不審な点があれば専用窓口へ相談するよう呼びかけています。
特に今回は、法人インターネットバンキング契約先の登録メールアドレスが漏えい対象に含まれていることから、今後、阿波銀行や取引先、関係機関などを装った標的型攻撃メールやフィッシングメールが送信されるリスクにも注意が必要です。
たとえば、口座情報の確認、ログイン情報の再設定、添付ファイルの確認、緊急対応を装って偽サイトへ誘導するメールが届く可能性があります。法人利用者は、不審な差出人や不自然な日本語、急な認証要求、URLリンクや添付ファイルの開封依頼に十分注意し、メール本文中のリンクから直接アクセスせず、公式サイトや正規の連絡先を通じて確認することが重要です。








