扶桑電通株式会社は2026年7月22日、同社が利用するクラウドストレージサービスの共有フォルダの一部に第三者が不正アクセスし、個人情報を含む一部情報が漏えいした可能性があると発表しました。
不正アクセスが確認されたのは7月15日です。対象となった共有フォルダは、扶桑電通が社外関係者との情報共有に利用していたもので、フォルダの一部には個人情報が保管されていました。
同社は共有を停止するとともに、関係アカウントの削除、アクセスログの調査、対象顧客への個別連絡を進めています。現時点では、漏えいした可能性がある情報の項目や件数、侵入経路などは公表されていません。
サマリー
- 扶桑電通が2026年7月22日、クラウドストレージへの不正アクセスを公表
- 2026年7月15日に、社外関係者との情報共有に使っていた共有フォルダへの不正アクセスを確認
- 共有フォルダの一部には個人情報が保管されていました
- 個人情報を含む一部情報が漏えいした可能性があります
- 発覚後、対象となった共有フォルダの共有とアクセス権を停止
- 関係アカウントを削除し、アクセスログを調査
- 対象となる顧客への個別連絡を進めています
- 個人情報保護委員会へ、漏えいの可能性がある事案として第1報を提出
- 緊急対策本部を設置し、外部セキュリティ専門会社と原因や影響範囲を調査
- クラウドストレージの名称、侵入経路、漏えい情報の項目・件数は未公表
概要
扶桑電通は2026年7月15日、クラウドストレージサービス上の共有フォルダに第三者が不正アクセスしていたことを確認しました。
対象フォルダは、扶桑電通が社外関係者との情報共有に使用していたものです。不正アクセスされたフォルダの一部に個人情報が保存されていたため、同社は一部情報が漏えいした可能性があると判断しました。
発覚後、扶桑電通は対象共有フォルダへのアクセス権を停止し、関係システムの調査を開始しました。さらに共有自体を停止し、関係アカウントの削除とアクセスログの調査を実施しています。
公式発表は第1報であり、攻撃者がどのような方法で共有フォルダへアクセスしたのか、どの期間にアクセスできたのか、ファイルがダウンロードされたかどうかなどは明らかになっていません。
漏えいした可能性がある情報
扶桑電通は、対象共有フォルダの一部に個人情報が保管されていたと説明しています。
ただし、具体的な情報項目や対象人数、ファイル数、関係する顧客数は公表していません
現在の対応状況
扶桑電通は本件の発覚後、以下の対応を進めています。
- 対象共有フォルダへのアクセス権停止
- 対象共有フォルダの共有停止
- 関係アカウントの削除
- アクセスログの調査
- 対象顧客への個別連絡
- 個人情報保護委員会への第1報
- 緊急対策本部の設置
- 外部セキュリティ専門会社との原因調査
- 影響範囲の特定
- 必要な対策の策定と実施
今後の調査で実際の情報漏えいが判明した場合は、関係先へ速やかに報告するとしています。
取引先が確認すべきポイント
扶桑電通とクラウドストレージを利用してファイルを共有していた企業は、同社から個別連絡が届いていないか確認してください。
連絡を受けた場合は、自社が提供したファイルの名称、情報項目、対象者、保存期間、共有先などを整理する必要があります。
また、扶桑電通や実在する担当者を装った不審メールにも注意が必要です。
特に、以下のような連絡には慎重な確認が求められます。
- 共有ファイルの再確認や再ダウンロード
- 新しい共有フォルダへの移行
- パスワードや認証コードの入力
- ファイル共有サービスへの再ログイン
- 契約書、見積書、請求書の再送
- 振込先や支払条件の変更
- セキュリティ調査を理由とした情報提供依頼
過去のやり取りや実在する案件名が記載されていても、メール内のリンクから認証情報を入力しないでください。必要な確認は、既知の電話番号や公式サイトに掲載された窓口を利用して行うことが重要です。
情シス・管理部門が確認すべきポイント
クラウドストレージの共有機能は、社外の取引先や委託先と迅速にファイルをやり取りできる一方、アクセス権が長期間残りやすいという問題があります。
情シス部門では、まず社外共有中のフォルダとファイルを棚卸しする必要があります。
確認すべき主な項目は以下です。
- 社外共有されているフォルダとファイル
- 共有先となっている社外アカウント
- 退職者や契約終了先のアクセス権
- URLを知っている全員がアクセスできる公開リンク
- ダウンロードや再共有を許可している範囲
- 共有リンクの有効期限とパスワード設定
- 管理者・利用者アカウントへの多要素認証
- OAuthアプリや外部連携サービス
- 不審なログイン元IPアドレスや端末
- ファイルの大量閲覧・ダウンロード
- アクセスログの保存期間
- 個人情報や機密情報を保存する必要性
社外共有フォルダは、プロジェクトや契約終了後もアクセス権が残ることがあります。定期的な棚卸しに加え、共有期限の自動設定や、一定期間アクセスされていない外部アカウントの無効化が必要です。
また、不正アクセスの確認後は、パスワード変更だけでなく、全セッションの失効、MFAの再登録、共有リンクの無効化、APIトークンや外部連携の確認まで実施する必要があります。
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