キッセイ薬品工業株式会社とグループ会社のキッセイ商事株式会社は2026年10月9日、キッセイ商事が第三者による不正アクセスを受けたと公表しました。10月7日夜、キッセイ商事の関係者にデータ窃取を知らせるメールが届いたことで事案が判明しています。両社は外部専門家の協力を得て、流出経路や被害範囲を調査しています。
今回の公表では、要配慮個人情報などの機微な情報が流出した可能性を否定できないとしています。一方、第三者が主張するデータ窃取の事実や実際に流出した情報の内容・件数は、調査中です。
キッセイ商事への不正アクセスの概要
- 公表日:2026年10月9日
- 対象組織:キッセイ商事株式会社(キッセイ薬品工業のグループ会社)
- 発覚の契機:10月7日21時50分頃、同社関係者に第三者からメールが届く
- メールの内容:データ窃取と、今後の連絡手段についての通知
- 確認された事象:キッセイ商事への第三者による不正アクセス
- 流出のおそれがある情報:事業上の機密情報や顧客情報など。要配慮個人情報等の機微な情報が含まれる可能性
- 影響範囲:キッセイ薬品工業およびグループ会社への影響も含めて調査中
- 業務への影響:10月9日の公表時点でシステム障害は発生しておらず、業務への支障もないと説明
- 対応:アクセス遮断措置を実施し、外部専門家と原因・被害範囲を調査
10月7日夜、第三者がデータ窃取を通知
両社の発表によると、2026年10月7日21時50分頃、キッセイ商事の関係者宛てに、第三者からデータ窃取と今後の連絡手段を通知するメールが送られました。
両社は不正アクセスを確認し、直ちに被害拡大防止のためのアクセス遮断措置などを実施しました。外部の専門家と協力し、情報流出経路や原因、実際の被害について調査を進めています。
メールにはデータを窃取したとする通知が含まれていますが、この通知は第三者によるものであり、両社がデータの外部流出を確定したことを意味しません。公表資料は、ランサムウェアの使用や特定の攻撃グループによる関与についても説明していません。
要配慮個人情報を含む機密情報に流出の可能性
キッセイ薬品工業は、キッセイ商事における不正アクセスにより、グループの事業に関する機密事項や顧客情報などが流出した可能性を調べていると説明しています。
10月9日の発表では、流出した可能性のある情報に「要配慮個人情報等の機微な情報」が含まれると明記しました。要配慮個人情報とは、病歴など、本人に対する不当な差別や偏見が生じないよう取り扱いに特別な配慮を要する個人情報を指します。ただし、今回どの種類の情報が対象なのか、誰の情報が含まれるのか、対象人数は公表されていません。
また、両社はキッセイ商事以外への影響も調査対象としていますが、キッセイ薬品工業本体のシステムが不正アクセスを受けたと発表したものではありません。
システム障害は確認されず、アクセス遮断と外部調査を実施
両社によると、10月9日時点ではシステム障害は発生しておらず、業務への支障も生じていません。今後、被害や影響範囲に新たな事実が判明した場合は、速やかに知らせる方針です。
本件のように第三者からデータ窃取を知らせる連絡を受けた場合、企業の対応では、連絡内容の真偽を判断するためのログ・証跡の保全、外部通信や侵害された可能性のあるアカウントの確認、グループ各社にまたがる情報の保存先の把握などが調査項目となります。キッセイ薬品工業・キッセイ商事の実際の侵入経路や調査結果は、今後の公式発表を待つ必要があります。








