不正ログイン、2025年で過去最多-IPA発表

セキュリティニュース

投稿日時: 更新日時:

不正ログイン、2025年で過去最多-IPA発表

2025年8月28日、IPAは個人向けインターネットサービスへの不正ログイン相談が増加しており、2025年7月には月間144件で過去最多だったと発表しました。手口は「推測・総当たり」「流出リストの使い回し(リスト型攻撃)」「フィッシング誘導」が中心です。

不正アクセスの概要

各種インターネットサービスで不正ログイン(アカウント乗っ取り)が増加しています。IPAの安心相談窓口には2025年7月だけで144件と、過去最多の相談が寄せられました。手口は概ね三つに集約されます。

IPA不正ログインの件数

画像:IPA

第一に、短い・推測しやすいパスワードを狙う総当たり/辞書攻撃。第二に、他社で漏えいしたIDとパスワードを束ねたコンボリスト(リスト型攻撃)の再利用。第三に、偽メールやSMS、SNSのDMで正規サイトを装い入力させるフィッシング詐欺です。

加えて今夏は、GoogleのSalesforce連携を悪用した侵害報道を起点に、標的型攻撃やコード詐取の横展開が目立っています。

被害にあったら(状況別の初動)

自分でログインできる場合

  1. ただちにパスワード変更(12文字以上・使い回し禁止)。

  2. 登録情報の点検(復旧用メール/電話、配送先、2段階認証方式)。不審な情報は直ちに削除。

  3. 多要素認証(MFA)を有効化(認証アプリ/セキュリティキー推奨、SMSのみは避ける)。

ログインできない場合

  1. 各サービスのアカウント復旧フローへ(「パスワードを忘れた」→復旧メール/電話)。

  2. それでも不可ならサポート窓口へ連絡。無料サービスは電話窓口がないこともあるため、ヘルプ→問い合わせフォームで粘り強く申請。

  3. 他サービスのパスワードも変更(同じ/近いパスワードを使っていれば全て)。

日頃の対策(個人)

  • パスキーの利用:対応サービスではパスキーを標準に(生体認証/端末ロックでフィッシング耐性が高い)。

  • MFAの強化認証アプリ/セキュリティキーを既定に、SMS単独は廃止。

  • “長くて一意”のパスワード:12~16文字以上、使い回さない。パスワードマネージャを活用。

  • フィッシング対策:メールやSMSのURL・添付は即クリックしない。必ず自分で正規URLを入力。コードを電話やDMで共有しない

  • 漏えい確認:Have I Been Pwned等で自分のメールアドレスを定期チェック。該当が出たら総入れ替えMFA強化

  • Gmailユーザー特記事項パスキー/MFA/転送・フィルタ・委任の点検、Security Checkupを月1回。

組織・サービス事業者向け(情シスの実務)

  • 認証強化:IdPでMFA/パスキー必須化OAuth事前承認制、高リスク部門はセキュリティキー必須

  • ログイン防御レート制限/CAPTCHAs/リスクベース認証、既知リークラベルとのクレデンシャル検疫、パスワードリセット乱発の検知。

  • 検知と対応Impossible Travel/同時多拠点ログイン/トークン異常にアラート。ATO時は強制サインアウト+MFA再登録を自動化。

  • サプライチェーン管理:CRM/MA等の連携アプリ承認を二重承認+最小権限に。監査証跡を残し、外部委託先にもMFA/パスキーを義務化。

    参照

    https://www.ipa.go.jp/security/anshin/attention/2025/mgdayori20250828.html