ニートtokyo の YouTube チャンネルが不正アクセスにより削除-SEEDA 主宰・登録者 35 万人超のヒップホップメディアが復旧手続き中

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ニートtokyo の YouTube チャンネルが不正アクセスにより削除-SEEDA 主宰・登録者 35 万人超のヒップホップメディアが復旧手続き中

2026年6月28日、ラッパーのSEEDA(シーダ)が主宰する日本最大級のヒップホップインタビューYouTubeチャンネル「ニートtokyo」が第三者による不正アクセスを受け、チャンネルが削除されたことがSNSで公表されました。ニートtokyoは2017年11月の開設から9年近く運営を続け、登録者数35万人超・総再生回数2億2,000万回超を誇る国内ヒップホップシーンの代表的メディアです。現在YouTubeへの調査申請が済んでおり、72時間以内にGoogleからの連絡を待っている状態です。

サマリー

  • 2026年6月28日、SEEDAが主宰するYouTubeチャンネル「ニートtokyo」が第三者による不正アクセスでチャンネルごと削除された
  • ニートtokyoは2017年開設・登録者35万人超・総再生回数2億2,000万回超の国内有数のヒップホップインタビューメディア
  • SEEDAがX(旧Twitter)でチャンネル削除を公表し、復旧手続きに着手したと報告
  • YouTube Studioを通じた調査申請が完了しており、72時間以内に[email protected]宛にGoogleからの連絡が届く見込み
  • ニートtokyoは2018年7月にも突如BANされたが、2週間後に異例の形で復活した前例がある
  • YouTubeチャンネルへの不正アクセスはフィッシングメール・セッションクッキー窃取などが典型的手口であり、著名チャンネルを標的にした攻撃は国内外で継続的に発生している
項目 内容
チャンネル名 ニートtokyo
主宰者 SEEDA(ラッパー・本名:吉田なおひと)
開設日 2017年11月1日
登録者数 35.6万人(2022年3月時点)
総再生回数 約2億2,000万回(2022年3月時点)
事案発生日 2026年6月28日
被害内容 第三者による不正アクセスによるチャンネル削除
現在の状況 YouTube Studio経由で調査申請済み。72時間以内のGoogle連絡待ち
公表手段 X(旧Twitter)公式アカウント @neettokyo
過去の類似事案 2018年7月11日にもチャンネルBANを経験(7月24日に復活)

不正アクセスによるチャンネル削除の経緯

2026年6月28日、ニートtokyoのX公式アカウント(@neettokyo)が次のコメントを投稿しました。「本日、ニートtokyoのYouTubeチャンネルが第三者による不正アクセスを受け、チャンネルが削除されました。現在、復旧に向けた手続きを進めています。進展があり次第、このアカウントでご報告します。ご心配をおかけし、申し訳ありません。」

SEEDA側が公表したYouTube Studioの画面によると、Googleへの調査依頼が受理され、「次の手順が記載されたメールを72時間以内に[email protected]宛にお送りします」という状態にあります。現時点では不正アクセスの具体的な手口や削除に至った経緯の詳細は公表されていません。

ニートtokyoには2018年7月11日にも突如チャンネルがBANされるという経験があります。

当時は同月24日に異例となるチャンネル復活を遂げており、KAI-YOUが「異例となるチャンネルの復活を遂げた」と報じています。今回は規約違反によるBAN(垢BAN)ではなく第三者による不正アクセスが原因とされており、前回とは性質が異なる事案です。

音楽ナタリーは今回の事案を同日10時09分に報じており、国内音楽メディアのなかで最初期に取り上げました。

YouTubeクリエイターを狙った不正アクセスの典型的手口

YouTubeチャンネルへの不正アクセスは国内外で継続的に発生しており、著名チャンネルほど標的になりやすい傾向があります。典型的な手口として確認されているものを整理します。

最も多いのがフィッシングメールを起点とした認証情報の窃取です。スポンサー契約・ブランド案件・著作権侵害通知などを偽ったメールにリンクが含まれており、そのリンク先の偽サイトにGoogleアカウントのメールアドレスとパスワードを入力させます。これで認証情報が攻撃者に渡ると、正規の手順でGoogleアカウントにログインできるようになります。

近年増加しているのがセッションクッキー窃取による2段階認証の回避です。認証情報を直接盗むのではなく、ログイン済みのブラウザのセッション情報(クッキー)を盗むことで、2段階認証を突破済みの状態を再現するこの手口は、パスワードや認証コードが正確でなくても機能します。Googleはこの手法を「パスキーへの移行推奨」の理由の一つとして挙げています。

GoogleはYouTubeのヘルプページで、チャンネルがハッキングされた際の対処として「YouTubeチャンネルのアシスタントとチャット」する方法と、72時間以内のメールによる連絡対応という2つの経路を設けています。今回のニートtokyoはこの手続きを踏んでいる段階にあります。

ニートtokyo とは—SEEDAが主宰する日本ヒップホップ界のインタビューメディア

ニートtokyoは、ラッパーのSEEDAとライター・編集者の山田文大が中心となり、2017年11月1日にスタートしたYouTubeのヒップホップメディアです。グリーンバックを背景にしたノーカットのインタビュー形式が特徴で、ラッパー・ダンサー・俳優・お笑い芸人・YouTuberなど幅広い出演者が2〜5分の一問一答に答えます。

既存の音楽メディアでは扱いにくい個人的な話題やストリートのリアルな話を引き出す自由度の高さで、日本のヒップホップファンの間で絶大な支持を集めてきました。現在も国内ヒップホップシーンを代表するラッパーの多くがニートtokyoのインタビューに出演しており、舐達磨・孫GONGら現在の人気アーティストがブレイク前から出演していたことでも知られています。

運営陣はSEEDA・山田文大を中心に複数のメンバーで構成されており、X-Largeとのコラボアパレル展開も行うなど、メディア以外の活動にも発展していました。2017年の開設から毎日夜9時前後に動画を配信し続けていましたが、制作体制の限界から2023年以降は不定期投稿に切り替えています。

情報システム部門・組織のオンラインチャンネル管理者が取るべき対策

今回の事案を踏まえ、YouTubeやGoogleアカウントを業務で運用している組織が取るべき対策を整理します。

最も有効な対策の一つがパスキー(Passkey)への移行です。パスキーはパスワードとSMSの2段階認証を組み合わせた従来型の認証より強固であり、セッションクッキーの窃取やフィッシングメール経由のパスワード漏洩に対してより高い耐性を持ちます。Googleアカウントの設定からパスキーを追加・有効化できます。

チャンネルへのアクセス権限の定期的な棚卸しも重要です。YouTubeでは「チャンネルの権限」機能で複数のGoogleアカウントにチャンネルへのアクセスを付与できます。退職・離脱したスタッフのアカウントに権限が残っている状態は不正アクセスの経路になるため、定期的な確認と不要な権限の削除を行う必要があります。

Googleアカウントのセキュリティ診断も定期的に実施してください。Googleのセキュリティ診断ページでは、怪しいログイン履歴・不審なサードパーティアプリへのアクセス許可・復元用メールアドレスと電話番号の登録状況を一覧で確認できます。また、異なるGoogleアカウントをYouTubeチャンネル専用に用意し、他サービスと同一アドレスを使い回さないことも有効です。

インシデント発生時の対応フローを事前に整備することも見落とされがちです。不正ログインが発生した際にGoogleに報告する窓口・手順・担当者を社内で事前に確認し、今回のニートtokyoのように迅速に調査申請ができる体制を作っておくことが被害の最小化につながります。


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