2025年12月2日、台湾を本拠とする大手IT機器メーカー ASUS に対し、ランサムウェア グループ「Everest Group」が不正侵入を行い、大規模な情報を窃取したと主張しています。犯行声明は同グループのリークサイト上で公開されており、「ASUS – Database Leaked」として被害企業一覧に掲載されました。
公開情報によると、Everest GroupはASUSの内部システムから 1TBを超えるデータベースおよび関連ファイル を入手したとし、2025年12月31日データを公開しました。
流出したとされるデータの内容
犯行声明では、窃取したデータとして以下のような内容が列挙されています。
-
ASUSおよび関連企業(ArcSoft、Qualcomm)に関するデータ
-
カメラ関連のソースコードおよびパッチ
-
AIモデルおよび学習用ウェイト
-
RAMダンプ、メモリログ
-
OEM向け内部ツール、ファームウェア
-
テスト動画、キャリブレーションデータ
-
デュアルカメラ関連データ
-
画像データセット
-
クラッシュログ、デバッグレポート
-
性能評価レポート(Evaluation & Performance Reports)
-
HDR、Fusion、ポストプロセス関連データ
-
テスト用APK、実験的アプリ
-
スクリプトおよび自動化ツール
-
小規模なバイナリ設定・キャリブレーションファイル
これらの内容から、単なる顧客情報ではなく、製品開発や研究開発(R&D)に直結する技術情報が含まれている可能性が示唆されています。
犯行声明とデータ公開に関する動き
Everest Groupは声明の中で、以下のようなメッセージを掲載しています。

-
企業側が期限内に連絡を取らなかった場合、データを公開する
-
タイマー終了後にファイルを公開する予定である
-
すでに一部データは第三者がダウンロード可能な状態にある
また、別の投稿では「期限までに対応がなかったため、すべてのデータを公開した」とも主張しており、
リーク後は複数のハッカーフォーラムや漏えいデータ共有サイトに複製されたとしています。
これが事実であれば、被害の拡大や二次利用のリスクは高い状況にあると考えられます。
攻撃グループ「Everest Group」について
Everest Groupは、近年活動が確認されているランサムウェアグループの一つで、
「データ窃取 → 恐喝 → 未対応時の公開(二重恐喝)」を典型的な手口としています。
同グループのリークサイトには、ASUSのほかにも以下のような企業・組織が並んでいます。
-
Chrysler
-
Iberia Airlines
-
Petrobras
-
各国インフラ事業者・製造業
このことから、業種や国を問わず無差別に標的を選定している可能性がうかがえます。
ASUS側の公式発表について
現時点で、ASUSから本件に関する詳細な公式声明は確認されていません。
そのため、
-
実際に侵害が発生しているか
-
どのシステムが影響を受けたか
-
顧客情報や個人情報の漏えい有無
といった点については、今後の公式発表を待つ必要があります。








