Renta!に不正アクセス、会員のメールアドレスなど 情報漏えいのおそれ サービス再開時にパスワード再設定へ

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Renta!に不正アクセス、会員のメールアドレスなど 情報漏えいのおそれ サービス再開時にパスワード再設定へ

電子書籍販売サイト「Renta!」を運営する株式会社パピレスは2026年10月23日、第三者による不正アクセスを受け、一部会員のメールアドレスなどの会員情報が外部に流出したおそれがあると発表しました。10月18日に不正アクセスの可能性を把握してサービスを停止していましたが、今回の発表で会員情報への影響が新たに明らかになりました。

同社によると、クレジットカードなどの決済手段に関する情報はサービス側で保有しておらず、これらの情報の流出はありません。購入履歴やマイリスト(本棚)に関する情報の流出も確認されていません。一方、会員情報への影響人数、漏えいした項目の全容、不正アクセスの原因については調査を継続しています。

Renta!への不正アクセス・会員情報漏えいのおそれのサマリー

  • 運営会社は東証スタンダード上場の株式会社パピレス、対象サービスは電子書籍販売サイト「Renta!」です。
  • 2026年10月18日、Renta!のサーバーへの不正アクセスの可能性を把握し、サービスを一時停止しました。
  • 10月23日の公式発表で、第三者による不正アクセスと、一部会員のメールアドレスなどの情報流出のおそれを明らかにしました。
  • クレジットカード情報その他の決済手段に関する情報は保有しておらず、流出していないと説明しています。
  • 購入履歴・マイリスト(本棚)情報の流出は確認されておらず、データの消失・欠損も確認されていません。
  • パスワードは復元できないようハッシュ化して保存していると説明し、他社サービスで同じパスワードを使っている場合には変更を求めています。
  • Renta!の再開時にはパスワードの再設定を求める予定です。再開に向けて外部のセキュリティ専門機関と調査・対策を進めています。
  • 新たな不正アクセスやこれに伴う被害は、発表時点で確認されていないとしています。
項目 公表内容
運営会社 株式会社パピレス
対象サービス Renta!(電子書籍販売サイト)
不正アクセスの可能性を把握 2026年10月18日
会員情報への影響を公表 2026年10月23日
情報漏えいの状態 一部会員のメールアドレスなどに流出のおそれ
対象人数 発表文では示されていません
決済情報 サービス側で保有しておらず、流出なしと説明
購入履歴・マイリスト 流出は確認されていません
サービスの対応 一時停止、不正アクセスの遮断措置、外部専門機関による調査、再開時のパスワード再設定を予定

10月18日にサービス停止、23日に会員情報への影響を発表

パピレスは10月18日、Renta!のサーバーに外部から不正なアクセスが行われた可能性を把握し、同サービスを一時停止しました。10月19日に停止状況を適時開示し、21日には利用者向けに緊急メンテナンスの継続と影響範囲の調査を案内しています。

23日には公式Xアカウント「Renta!【公式】」で続報を発表し、不正アクセスが行われたことと、一部会員の情報が流出したおそれを明らかにしました。調査は外部のセキュリティ専門機関と連携して進めており、サービス再開の準備と再発防止策の検討を続けています。

停止に至った経緯やサービスの利用制限については、10月18日からのRenta!緊急メンテナンスを扱った既存記事でも整理しています。

メールアドレスなどに流出のおそれ、購入履歴や本棚の流出は未確認

10月23日の発表は、流出した可能性のある情報を「一部のお客様の会員情報(メールアドレス等)」と説明しています。メールアドレス以外の具体的な項目や、影響する会員の人数・アカウント数は示していません。「一部会員」が何人かを推計できる資料も公表されていないため、全会員の情報が流出したと解釈することはできません。

情報の種類によって、会社が確認した状態は異なります。

情報・データ 10月23日時点での説明
メールアドレスなどの一部会員情報 流出したおそれがある
クレジットカード情報・その他決済手段に関する情報 Renta!側で保有しておらず、流出なし
購入履歴 流出は確認されていない
マイリスト(本棚) 流出は確認されていない
購入履歴・本棚などのデータの消失、欠損 確認されていない
パスワード ハッシュ化して保存していると説明。流出したとの確認を公表したものではない

調査で新たな事実が判明した場合に、影響範囲の説明が更新される可能性があります。

パスワードはハッシュ化して保存、他サービスでの使い回しに変更を要請

パピレスは、Renta!のパスワードを元の内容に復元できない形でハッシュ化して保存していると説明しています。ハッシュ化は、パスワードそのものを平文で保存しないための仕組みです。ただし、この説明だけでパスワード関連データの流出有無や、使われているハッシュ方式・運用上の強度まで判断することはできません。

同社は、Renta!で登録したメールアドレスとパスワードの組み合わせを他社のサービスでも使っている場合、該当する他社サービスのパスワードを変更するよう求めています。サービス停止中にRenta!自体での変更操作ができない場合でも、メール、通販、SNS、金融関連サービスなど、同じパスワードを使用しているサービスから変更できます。

パスワードの使い回しがあると、あるサービスで認証情報が知られた際に、別のサービスへのログインを試みる「パスワードリスト攻撃」に利用される危険性があります。今回、Renta!のパスワードが平文で流出した、または別サービスへの不正ログインが発生したと発表されたわけではありません。

メールアドレスが悪用される危険性 Renta!を装う偽メールに注意

Renta!は、同社や関係先を装った不審なメールが会員へ届く可能性に注意を呼びかけています。メールアドレスが第三者に知られた場合、サービスの復旧やアカウント確認を口実に偽サイトへ誘導し、認証情報などを入力させるフィッシングに悪用されるおそれがあります。

想定される文面としては、「会員情報の再確認」「サービス再開のための本人確認」「パスワード再設定」「未利用ポイントの払い戻し」などがあります。これらは一般的ななりすましメールの手口を踏まえた注意点であり、今回そのような偽メールの送信が実際に確認されたという意味ではありません。

メール本文のリンクから直接ログインせず、公式サイトや公式アカウントで案内内容を確認してください。メールアドレス以外にも氏名や購入履歴が流出したと断定して、購入作品名を使った攻撃が起きると説明することは適切ではありません。

Renta!利用者が確認したい対策と、サービス再開時の注意事項

  1. Renta!と同じパスワードを他社サービスで使っている場合、その他社サービスのパスワードを個別に変更します。特にメールアカウントは、本人確認やパスワード再設定の起点となるため優先して点検します。
  2. 利用可能なサービスでは多要素認証やパスキーを設定し、パスワードだけでログインできないようにします。
  3. Renta!やパピレス、決済事業者を装うメール・SMSのリンクや添付ファイルを開かず、公式サイト・公式Xから案内を確認します。
  4. 既に不審なサイトへ認証情報を入力した場合は、正規サービスからパスワードを変更し、ログイン履歴・登録情報を確認します。決済情報を入力した場合はカード会社等へ連絡します。
  5. Renta!のサービス再開時には、公式に案内される手順でパスワードを再設定します。メールで届いたリンクの真正性を確認できないときは、公式サイトに直接アクセスしてください。

パピレスは10月23日時点で、新たな不正アクセスやそれに伴う被害を確認していないとしています。サービスの再開時期は今回の投稿でも具体的に示しておらず、復旧の案内や対象者への対応は今後の公式発表で確認する必要があります。

会員サービスを運営する企業が確認したい点

今回のように会員情報への影響が調査中の段階では、漏えい可能性のある情報項目と流出が確認されていないデータを区別し、利用者へ説明する範囲を定期的に更新する必要があります。パスワードのハッシュ化に加え、ログイン基盤への不審なアクセス、メールアドレスの大量取得、外部送信の痕跡などを調査対象にします。

また、サービス停止中は正規のパスワード変更・問い合わせ手段が制限されることがあります。復旧後の強制再設定手順、問い合わせ窓口、なりすましメールの注意喚起を別経路でも案内できるかを確認します。これらは会員サービス一般に向けた対策であり、Renta!で特定の認証不備や大量取得が原因となったことを示すものではありません。

出典