リアル脱出ゲームなどを展開する株式会社SCRAPは2026年8月15日、同社代表取締役のXアカウントが第三者による不正アクセスを受け、乗っ取られたと公表しました。
被害が確認されたのは、SCRAP代表取締役・加藤氏のXアカウント「@ohoho1974」です。
SCRAPは、当該アカウントから今後、不審な投稿やダイレクトメッセージ(DM)が送信される可能性があるとして、受信した場合は記載されたURLへアクセスしないこと、返信しないこと、個人情報を入力しないことを呼びかけています。
現時点でSCRAPは、代表取締役のXアカウント以外のシステムやサービスへの不正アクセス、顧客情報の漏洩などについては公表していません。
SCRAP代表取締役のXアカウント乗っ取りのサマリー
- SCRAPは2026年8月15日、代表取締役のXアカウントへの不正アクセスを公表しました。
- 対象アカウントは「@ohoho1974」です。
- 第三者による不正アクセスにより、アカウントが乗っ取られたとしています。
- 被害が発生したのは2026年8月15日頃です。
- 当該アカウントから不審な投稿やDMが送信される可能性があります。
- SCRAPは、受信した不審なメッセージに記載されたURLへアクセスしないよう呼びかけています。
- 返信や個人情報の入力も行わないよう注意喚起しています。
- 乗っ取りの原因や侵入経路は公表されていません。
- SCRAP本体の社内システムや公式サイトへの不正アクセスは公表されていません。
- 顧客情報や個人情報の漏洩についても確認できませんでした。
- 攻撃者の特定や復旧状況については公表されていません。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 公表日 | 2026年8月15日 |
| 対象組織 | 株式会社SCRAP |
| 対象 | 代表取締役のXアカウント |
| アカウント | @ohoho1974 |
| 事象 | 第三者による不正アクセス・アカウント乗っ取り |
| 発生時期 | 2026年8月15日頃 |
| 侵入経路 | 確認できませんでした |
| 原因 | 確認できませんでした |
| 不審投稿・DM | 送信される可能性あり |
| 個人情報漏洩 | 確認できませんでした |
| SCRAP社内システムへの影響 | 確認できませんでした |
| 個人情報保護委員会への報告 | 確認できませんでした |
| 利用者への案内 | URLを開かない、返信しない、個人情報を入力しない |
8月15日頃に代表取締役のXアカウントが乗っ取り
SCRAPによると、2026年8月15日頃、同社代表取締役の加藤氏が利用するXアカウント「@ohoho1974」に第三者による不正アクセスが発生しました。
同社は公式サイト上で「不正アクセス(乗っ取り)」と明記しています。
ただし、不正アクセスがどのように行われたのか、パスワードの窃取、フィッシング、セッションCookieの窃取、認証情報の使い回しなど、具体的な侵入経路は明らかにされていません。
また、二要素認証が設定されていたかどうかも公表されていません。
そのため、現段階で攻撃手法を特定することはできません。
不審な投稿・DMに注意 URLアクセスや返信をしないよう呼びかけ
SCRAPは、乗っ取られたアカウントから不審な投稿やDMが送信される可能性があるとしています。
利用者やフォロワーに対しては、不審な連絡を受け取った場合、
- 記載されているURLへアクセスしない
- メッセージへ返信しない
- 個人情報を入力しない
よう呼びかけています。
企業の代表者や経営者のSNSアカウントが乗っ取られた場合、攻撃者は本人になりすまして、フィッシングサイトへの誘導、偽の投資・暗号資産勧誘、DMによる認証情報窃取などを行う可能性があります。
今回のSCRAPの公表では、実際にどのような不審投稿やDMが送信されたかは明らかにされていません。
そのため、特定の詐欺行為が発生したと断定することはできませんが、フォロワー側では通常と異なる投稿や連絡を受け取った場合に注意が必要です。
SCRAP本体のシステム侵害は公表されず
今回公表されたのは、SCRAP代表取締役個人のXアカウントへの不正アクセスです。
SCRAPの公式サイト、会員システム、チケット販売システム、メールシステムなどが侵害されたとの情報は、公表文には含まれていません。
また、SCRAPやリアル脱出ゲームの顧客情報が漏洩したとの発表もありません。
SNSアカウントへの不正アクセスと、企業の社内システムや顧客データベースへの不正アクセスは分けて考える必要があります。
一方で、企業代表者のSNSアカウントは、企業公式情報の発信元として利用される場合があり、乗っ取りが発生するとフォロワーが偽情報を正規の発信と誤認するリスクがあります。
経営者・広報アカウントの乗っ取りは企業リスクにもつながる
SNSアカウントの乗っ取りは、個人アカウントの問題だけで終わらない場合があります。
特に経営者、広報担当者、著名社員などフォロワー数が多いアカウントでは、攻撃者が乗っ取ることで、企業名や本人の信用を使ったフィッシングや詐欺を行いやすくなります。
企業公式アカウントそのものが乗っ取られていなくても、代表者のアカウントから発信された内容を、利用者が公式見解だと受け取る可能性があります。
そのため企業では、公式アカウントだけでなく、業務上の影響が大きい役員・広報担当者・ブランド担当者のSNSについても、アカウント保護とインシデント対応手順を決めておく必要があります。
Xアカウント乗っ取りで確認したい対策
Xを業務や企業情報の発信に利用している場合、まず二要素認証の設定状況を確認してください。
可能であれば、SMSだけでなく認証アプリやセキュリティキーなど、フィッシング耐性の高い認証方式を利用します。
また、以下の項目も確認が必要です。
- 他サービスと同じパスワードを使い回さない
- 不審なログイン通知を確認する
- Xと連携している外部アプリを定期的に見直す
- 不要なセッションをログアウトする
- パスワードマネージャーで固有のパスワードを利用する
- フィッシングメールや偽ログインページから認証情報を入力しない
- 乗っ取り時の社内連絡先と復旧手順を決めておく
特に企業や経営者のアカウントでは、アカウントが乗っ取られた場合に備えて、公式Webサイトなど別のチャネルから注意喚起を出せる体制を用意しておくことが有効です。
今回SCRAPは、公式サイト上で速やかに乗っ取りを公表し、フォロワーに対して不審なURLやDMへの注意を呼びかけています。
情報システム・広報部門への示唆
SNSアカウントの管理は、広報部門だけの問題ではありません。
企業公式アカウントや経営者アカウントが乗っ取られると、ブランド毀損、フィッシング、偽情報の拡散、顧客への詐欺など、企業全体のインシデントへ発展する可能性があります。
情報システム部門では、業務上重要なSNSアカウントを棚卸しし、二要素認証の有無、管理者、復旧用メールアドレス、電話番号、連携アプリなどを確認しておく必要があります。
広報部門側では、乗っ取りが発生した場合に「どのチャネルから正規情報を出すか」を決めておくことも重要です。
公式Webサイト、メールマガジン、別のSNSアカウントなど、乗っ取られたSNS以外の発信経路を用意しておけば、利用者に早期に注意喚起できます。
また、経営者や役員の個人SNSであっても、企業名や役職を前面に出して運用している場合は、実質的に企業ブランドの一部として扱う必要があります。








