ルーマニアの水 インフラ 管理局へサイバー攻撃、ダム施設はローカル操作で対応

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ルーマニアの水 インフラ 管理局へサイバー攻撃、ダム施設はローカル操作で対応

2025年12月、ルーマニアの国家水管理当局Apele Româneで、ランサムウェア型のサイバー攻撃発生しました。12月20日に国家サイバーセキュリティ局(DNSC)へ通知され、12月21日に初報、12月22日正午の更新でも「調査と復旧は継続中」とされています。

施設に関する業務に必要なサーバや端末が広範に影響を受けました。一方で、ダム等を含む水利構造物の運用は、電話・無線といった音声通信を用いた指令運用に切り替え、現場のローカル操作で継続している、と公式に説明されています。

被害の概要

初報で示されたインパクトはかなり大きく、Apele Române本体に加えて、国内11のうち10の流域水管理機関(administratii bazinale)にも影響が及んだとされています。侵害(影響)を受けたIT&Cシステムは約1,000で、内訳としては次が挙げられています。

  • GIS(地理情報)系のアプリケーションサーバ

  • データベースサーバ

  • Windows端末

  • Windows Server

  • メール/Webサーバ

  • DNSサーバ

OT(制御系)には影響なし

公式発表では一貫して、OT(Operational Technologies)は影響を受けていないとされています。加えて、

  • 指令(ディスパッチ)業務と水利構造物の運用は通常どおり(ただし音声通信中心)

  • 構造物は安全で、現地要員がローカル操作している

  • 洪水予測や氾濫対応(防災面)の業務は影響なし

と説明されています。

侵入経路は不明、ただしBitLockerを悪用か

12月22日時点で、侵入経路(最初の突破口)は「調査中で不明」とされています。

一方で初期評価として重要なのが、攻撃側がWindowsの正規機能であるBitLockerを悪用して暗号化ロックを行った、と明記されている点で

正規機能を攻撃目的にしているLiving Off the Land (LOL) 戦術が利用されています。

身代金要求と当局の方針

攻撃者からは「7日以内に連絡せよ」という身代金要求が届いたとされます。

ルーマニアの国家サイバーセキュリティ局(DNSC)は、ランサム被害時の方針として、攻撃者に連絡しない/交渉しないことを強く推奨しています