米国で、サイバーセキュリティ業界に従事していた2人の技術者が、悪名高いランサムウェア「ALPHV(BlackCat)」のアフィリエイトとして活動していたことが明らかになりました。
両名は2025年12月、米フロリダ州南部地区連邦地裁で有罪を認めています。
有罪を認めた2人の概要
有罪を認めたのは、ジョージア州在住のライアン・ゴールドバーグ被告(40歳)と、テキサス州在住のケビン・マーティン被告(36歳)です。
2人はいずれもサイバーセキュリティ分野で働く専門家であり、本来は企業や組織をサイバー攻撃から守る立場にありました。
しかし実際には、2023年4月から12月にかけて、BlackCat(ALPHV)ランサムウェアを用いた恐喝攻撃に関与していたとされています。
BlackCatの「RaaSモデル」と内部関与
BlackCatは「Ransomware as a Service(RaaS)」モデルを採用しており、
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開発者側がマルウェアと恐喝用インフラを提供
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アフィリエイトが侵入・展開・交渉を担当
という分業体制で運営されていました。
裁判資料によると、ゴールドバーグ被告とマーティン被告らは身代金の80%を受け取り、20%をBlackCat運営側に支払う契約で活動していました。
少なくとも1件では、約120万ドル相当のビットコイン(約1億8,600万円)を恐喝により得ており、その後資金洗浄も行っていたとされています。
「内側からの脅威」を象徴する事件
米司法省は本件について、「国外の犯罪組織だけがランサムウェアの脅威ではない」と強調しています。
司法省刑事局の幹部は、
これらの被告は、高度なサイバーセキュリティの知識と経験を、守るべき対象に対する攻撃に悪用した
と厳しく非難しました。
また、FBIも声明で、インシデント対応や外部委託先を選定する際のデューデリジェンスの重要性を強調しています。
BlackCat壊滅作戦の概要
米司法省とFBIは2023年12月、BlackCatに対する大規模な妨害作戦を実施し、
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恐喝サイトの押収
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復号ツールの公開
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約9,900万ドル(約153億円)相当の被害防止
を実現しました。
今回の有罪認定は、その後も継続して進められてきたBlackCat関連捜査の一環であり、RaaSモデルにおける「実行役(アフィリエイト)」に対する直接的な司法対応として注目されています。
今後の量刑と影響
両被告は、商取引妨害を目的とした恐喝共謀罪で有罪を認めており、最大で禁錮20年の判決を受ける可能性があります。量刑言い渡しは2026年3月12日に予定されています。








