FXサービス「FXTF」を運営するゴールデンウェイ・ジャパン株式会社は2026年10月22日、外部のVPS(仮想専用サーバー)に対するサイバー攻撃が原因と考えられる事象により、一部顧客の取引口座のログインIDとパスワードが第三者に不正取得されたことを検知したと発表しました。同社は、対象の認証情報を利用した不正ログインや取引が行われた可能性があるとして、VPSを利用する顧客に取引口座のパスワードを至急変更するよう求めています。
FXTF自体が直接攻撃を受けた事案ではなく、10月22日の公表時点で同社からの顧客データの漏えいは確認されていません。同日には、セキュリティ強化策として海外からのマイページへのアクセスも制限しました。
FXTFの不正アクセス関連事象のサマリー
- 2026年10月22日、ゴールデンウェイ・ジャパンがVPS利用顧客向けの緊急注意喚起を公表しました。
- 他社VPSへの攻撃が原因とみられ、一部顧客のFX取引口座のログインID・パスワードが第三者に不正取得されたとしています。
- 取得された認証情報で第三者によるログインや取引が行われた可能性を検知しています。
- 同社はVPS利用顧客に取引口座のパスワードを至急変更するよう要請しました。
- パスキー未登録の利用者にはマイページからの登録と、パスキーによるログインの有効化を求めています。
- VPSを利用していない顧客にも、予防措置としてパスワード変更を強く推奨しています。
- FXTFへの直接的な攻撃ではなく、同社からの顧客データの漏えいは公表時点で確認されていません。
- 10月22日、従来の取引システムに加えて、マイページについても海外からのアクセスを制限しました。
| 項目 | 2026年10月22日の公式公表内容 |
|---|---|
| 公表企業 | ゴールデンウェイ・ジャパン株式会社(FXTF) |
| 事象 | 他社VPSへのサイバー攻撃を原因とみる顧客の取引口座認証情報の不正取得 |
| 影響を受けた情報 | 一部顧客の取引口座ログインID・パスワード |
| 不正利用の状況 | 第三者によるログインや取引が行われた可能性を検知 |
| 影響人数・不正取引件数 | 公表された告知では具体的な件数の記載なし |
| FXTFへの直接攻撃 | 同社は直接的な攻撃ではないと説明 |
| FXTFからの顧客データ漏えい | 公表時点で確認されていない |
| 顧客への依頼 | 取引口座のパスワード変更、パスキー認証の登録・有効化 |
| 追加措置 | 10月22日から海外からのマイページ利用を制限 |
VPS経由で取引口座の認証情報が不正取得、不正取引の可能性も
VPSは、クラウド上のサーバーで取引ツールなどを稼働させるサービスです。FXの自動売買では、取引アプリケーションを継続稼働させるために使われることがあります。VPS内に取引口座のID・パスワードが保存されていた場合、サーバーが侵害されることで、VPSの事業者とは別のFX取引サービスにも影響が及ぶおそれがあります。
今回、FXTFは外部VPS事業者のサービスが攻撃されたとみられることを明らかにしました。ただし、発表の中で当該VPS事業者名、侵入経路、認証情報を取得された顧客数、不正な取引の成立件数、金銭的被害額は示していません。「ログインや取引が行われた可能性」の検知と、実際の不正約定や損失が確定したことは区別する必要があります。
取引口座のパスワードが変更されても、調査前の注文や建玉の状況は自動的に解消されるものではありません。対象顧客は公式の取引画面からログイン履歴・注文履歴・約定履歴・残高を確認し、身に覚えのない取引があればFXTFのサポートへ連絡します。
同時期に「お名前.com デスクトップクラウド」でも不正アクセス、関連は未確定
GMOインターネットは10月21日、FX自動売買にも利用される「お名前.com デスクトップクラウド」に対する不正アクセスを発表しました。一部の利用者のサーバー環境に不正なプログラムが設置され、サーバー内の保存情報が閲覧された可能性があるとしています。影響の可能性があるサーバーは2万6,739件で、同日午前4時以降、全プランのサーバーを順次停止しました。
同サービスも利用者に、サーバー内で使用したID・パスワードなどの速やかな変更を呼びかけています。一方、FXTFは10月22日の告知でVPS事業者名を明示していません。このため、FXTFが検知した認証情報の不正取得が、お名前.com デスクトップクラウドの事案によるものかどうかは、両社の公表内容だけでは特定できません。
お名前.com側の経緯と影響範囲は、「お名前.com デスクトップクラウド」の不正アクセスと2万6,739サーバーへの影響で整理しています。
FXTF、同日から海外からのマイページアクセスも制限
ゴールデンウェイ・ジャパンは10月22日付の別のお知らせで、顧客専用ページ「マイページ」に対する海外からのアクセスを同日より制限したと公表しました。従来から取引システムへの海外アクセスを制限していましたが、対象をマイページにも拡大したものです。
これにより、海外からマイページにログインして利用することはできなくなりました。同社は、不正アクセス防止を目的とするセキュリティ強化策と説明しています。あわせて、パスキー認証を原則必須とする方針を案内しています。
VPS利用顧客が確認すべきこと
FXTFは、VPSを利用して取引している顧客にパスワードの至急変更を求めています。変更は影響を受けた可能性のあるVPS上ではなく、信頼できる端末からFXTFの公式サイトにアクセスして行います。パスキーの登録が済んでいない場合は、マイページで設定します。
VPSで使用していた認証情報を他のFX口座やサービスにも使い回している場合は、そちらも変更対象です。利用中のVPSに取引パスワードを保存している場合、取引口座側を変更した後も古い認証情報を残さないよう確認します。取引履歴に不審な動きがある場合は、時刻・注文番号・約定情報を保存してサポートに連絡してください。
ゴールデンウェイ・ジャパンの問い合わせ窓口は電話0120-445-435、受付時間は平日(祝日を含む)8時~20時(土日・年末年始を除く)です。





