広島県警巡査長を個人情報漏えいと加重収賄の疑いで逮捕―知人のスマホ解析で金銭要求のやり取り発覚か

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広島県警巡査長を個人情報漏えいと加重収賄の疑いで逮捕―知人のスマホ解析で金銭要求のやり取り発覚か

広島県警は2026年10月8日、警察署の内部システムで得た個人情報を知人に漏らし、その見返りとして現金10万円を要求したとして、県警高速道路交通警察隊に所属する28歳の巡査長を地方公務員法違反(守秘義務違反)と加重収賄の疑いで逮捕しました。情報を教えるようそそのかしたとして、知人の会社員の男(29)も地方公務員法違反の疑いで逮捕されています。

10月9日の広島ホームテレビの報道によると、事件が発覚したきっかけは知人が関与する別事件の捜査でした。捜査で押収・解析された知人のスマートフォンに、巡査長が金銭を要求するやり取りが残されていたと報じられています。

広島県警巡査長による情報漏えい事件のサマリー

  • 逮捕日:2026年10月8日
  • 逮捕された人物:広島県警高速隊の巡査長(28)と、その知人の会社員(29)
  • 巡査長の容疑:地方公務員法違反(守秘義務違反)および加重収賄
  • 知人の容疑:地方公務員法違反の教唆
  • 情報漏えいの容疑が持たれている時期:2023年12月29日頃
  • 対象情報:警察署のオンライン端末から照会した第三者の氏名・住所など(報道では1人分)
  • 金銭要求の容疑が持たれている期間:2024年10月24日~2025年7月25日、複数回、計10万円
  • 発覚経緯:知人が関与した別事件の捜査。知人のスマートフォンに残っていたやり取りが端緒になったとの報道
  • 2人の認否:県警は捜査への支障を理由に公表していません
項目 内容
対象組織 広島県警察
発生場所 当時巡査長が所属していた海田警察署のオンライン端末
逮捕日 2026年10月8日
漏えいしたとされる情報 個人の氏名、住所など
動機・背景 知人側が金銭トラブルに関係する相手の情報を求めたと県警がみている、と報道
逮捕容疑 守秘義務違反、加重収賄、教唆
金銭の授受 10万円の「要求」が容疑。実際の授受は確認されていません

海田署の端末から第三者の住所などを照会した疑い

広島県警の公式発表によると、知人の男は2023年12月28日頃、巡査長に対して第三者の個人情報を教えるよう依頼した疑いがあります。巡査長は翌29日頃、警察署のオンライン端末を使って得た職務上の秘密を知人に漏らしたとされています。

中国放送(RCC)によると、巡査長は当時、海田警察署交通課に所属しており、自身がアクセス権を持つ端末を勤務中に使用したといいます。知人側は、別の人物が関係する金銭トラブルを解決する目的で情報提供を求めたと県警がみていると報じられています。

県警はさらに、巡査長が2024年10月24日から2025年7月25日までの間、漏らした情報の報酬として複数回にわたり計10万円の賄賂を要求した疑いを公表しました。これは金銭を実際に受け取ったと確認されたことを意味しません。

別事件で知人のスマートフォンを解析し発覚か

10月9日の広島ホームテレビの報道では、情報を受け取ったとされる知人のスマートフォンを、別事件の捜査で解析したところ、巡査長が金銭を要求するやり取りが記録されていたとしています。

今回の発覚経緯は、内部システムへの不正ログインや外部からのサイバー攻撃ではなく、正規の職務権限で参照できる情報の目的外利用が疑われる点で異なります。ただし、県警のアクセス監査がどう運用されていたかや、内部の監視で異常を検知していたかは、確認された報道からは判断できません。

広島県警は警察官の逮捕について遺憾の意を示し、事実関係を調査した上で厳正に対処する方針を明らかにしています。

内部システムの目的外利用とアクセス記録の管理

警察が扱う個人情報は、職務上必要な照会が認められていても、私的な依頼に応じて第三者へ伝えることは認められません。企業や行政機関の情報管理でも、正規利用者による不適切な照会は、外部攻撃の検知とは異なる管理が必要です。

実務上は、個人情報の検索操作について利用者・日時・対象レコード・操作理由を記録できるか、業務と無関係な反復照会を点検できるか、業務上必要な権限だけに限定されているかを確認することが考えられます。これらは一般的な管理策であり、今回の事件で特定の統制が欠けていたと確認されたものではありません。

セキュリティ対策Labでは、警察官による別の情報漏えい事案として神奈川県警で相次いだ暴力団関係者への捜査情報漏えいや、警視庁の元警部補による捜査情報漏えい事件と監督者への処分も取り上げています。

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