バーティカルSaaSとホリゾンタルSaaSについて解説

バーティカルSaaSとは?ホリゾンタルSaaSとは?

バーティカルSaaSは直訳するとVertical(垂直の、縦方向)のSaaSという意味で、特定の業界や業種に特化したSaaSの事です。、ホリゾンタルSaaS逆にHorizontal(水平)のSaaSという意味で、特定の業界や業種に特化せず、特定業務や職種に特化したSaaSの事を指します。

バーティカルSaaSの特徴

1:市場規模が小さい

ホリゾンタルSaaSと比べて、特定の業界がターゲットとなる為、市場規模はどうしてもその業界に依存します。また、新規参入を検討する際は、

  • 想定企業規模
  • 問題を解決して喜ぶユーザー
  • 決済ルート

などしっかり仮説検証しなければ、結果的にそもそも「市場が存在しない」という状態になる為注意が必要です。

2:競合が少ない

前述の通り市場規模が小さい為、サービス提供を行う企業も少なく競合も少なくなります。

新規参入する際、既に競合が存在している場合でもリプレイスするメリットを明確にしないと、顧客は動いてくれませんので、費用以外で競合から乗り換えるメリットを明確にする必要があります。

3:施策がWebマーケティング中心にならない

バーティカルSaaSは特定業界向けのサービスになるので、その業界のお作法を踏まえてマーケティング施策を考える必要があります。例えば、

  • 介護や不動産業の場合はFAXが利用されているので、DM施策を実施する場合はFAXも検討する
  • オフラインコミュニケーションが喜ばれるので、業界向けの展示会へ出展する
  • 介護業の場合は、福祉用品の商社や飲食の場合は食器や厨房系の商社などその業界のパートナーを活用する

などが必要になります。

想定顧客が必ずしもオンラインで情報収集を行なっていないので、オフラインのマーケティング施策やパートナー活用を考慮する必要があります。

バーティカルSaaSの例

ホリゾンタルSaaSの特徴

1:市場規模が大きい

ホリゾンタルSaaSは特定業界に特化していないので、バーティカルSaaSと比べて市場規模が大きくなります。

2:競合が多い

市場規模が大きくなるので、サービスを提供している競合も多くなります。

その為、結果的に業種は絞らないが、顧客規模を絞ったり、創業から○年以上をターゲットにするや付加価値をつけて、価格を安くするなど、競合と細かい違いを打ち出す必要が出てきます。

3:Webマーケティングと相性がいい

市場が大きい場合は、オンラインで情報を収集しているユーザーも多く、想定顧客もターゲティングしやすい為、施策としてリスティング広告やSNS広告、オウンドメディア、WebのセミナーなどWebマーケティングと相性が良くなります。

ただ、リスティング広告やSNS広告などは既に競合が実施しており、CPAも高額になる為、初回のサービス立ち上げ時はアウトバウンド営業に比重を置く事になります。

ホリゾンタルSaaSの例

まとめ

バーティカルSaaSとは、ホリゾンタルSaaSの解説を行いましたが、マーケティング施策にも大きく違いが出ますので、自社の提供形態に合わせて施策を考えていく必要があります。

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