コンテンツマーケティングとは?SEOとの違いを解説
マーケティングに携わる中で昨今、コンテンツマーケティングを耳にする機会は増えてきているかと思います。今回の記事では、コンテンツマーケティングとは何かを説明することと合わせて、混同しやすいSEOとの違いなどについて解説していきたいと思います。
目次
コンテンツマーケティングとは
コンテンツマーケティングとは、顧客に対して良質で価値のある情報、つまりは良質なコンテンツを、発信し、関係性を顧客と構築していくことで、最終的に顧客をファンとして定着させるマーケティングの手法のことを指します。コンテンツを軸に集客に繋げたり、リード顧客の獲得に活用できるため、マーケティングを推進する上で重要な施策です。
コンテンツマーケティングの目的
では、コンテンツマーケティングを行う目的は何でしょうか。ここでは、コンテンツマーケティングを行う目的について簡単に紹介します。
ターゲットとしているユーザーとの接点獲得
マーケティングを行う目的はターゲットとしているユーザーとの接点獲得にあります。リード顧客は、分類すると、非認知層、認知層、顕在層に分けられますが、それぞれの層に対して、効果的なコンテンツを発信することで、ターゲットユーザーとの接点を獲得できます。
非認知層に対しては、展開している商品やサービスについてのよくある質問への回答や、ターゲットユーザーの課題を解決する方法の提案、認知層に対しては、商品やサービスの特徴や競合との差異などの詳しい情報の提供、顕在層に対しては、自社の商品やサービスを他社と比較した上で選んでもらえるように比較検討や購入事例の紹介などのコンテンツを発信することが有効です。
ブランド力の向上
良質なコンテンツを継続的に発信することで、ブランド力を高めることができます。例え、すぐには商品やサービスの購入には至らなくとも、後日検討する際の候補になると考えられます。具体的なコンテンツとしては、事例紹介、お客様の声、などが挙げられます。
人材獲得
昨今は人材マーケットにおいて、求職者が企業のホームページを見ることは当然の動きとなっています。良質で価値ある情報がオウンドメディア内で確認することができれば、求職者の方も安心しますし、企業に対しての好感度も上がると考えられます。具体的なコンテンツとしては、自社の魅力や社員の生の声を伝えるコンテンツを用意し、発信していくことが有効です。
コンテンツマーケティングとSEOの違い
ここからは、コンテンツマーケティングとして混同して使われやすいSEOとの違いについて解説していきます。
SEOとは
SEOとは「Search Engine Optimization」の頭文字を取った略語です。日本語で「検索エンジン最適化」と呼ばれており、あるキーワードを検索した際の、自社サイトの表示順位を上げることを指します。Googleなど検索エンジンの活用が一般的になってきた現在において、自社サイトの集客アップにはSEO対策は必須です。Googleの検索アルゴリズムは毎日アップデートされており、SEO担当は、Googleの動きに常に注意を払い、SEO対策を行う必要があります。
SEOとの違い
コンテンツマーケティングは良質で価値ある情報を継続的に発信していくことが前提にあり、顧客との関係性を構築することが目的です。一方、SEOは基本的には集客を目的としています。検索結果の上位にオウンドメディアを表示させることを目的としており、Googleなどの検索エンジンにいかに評価してもらうことが重要となります。
SEOはコンテンツマーケティングで利用される集客手段の一つと言えます。SEOは顧客にWeb上で情報を提供するための施策であり、コンテンツマーケティングの効果を最大化するための不可欠な施策です。
コンテンツマーケティングでSEOが重要な理由
コンテンツマーケティングでSEOが重要とされている理由は、継続的な集客が見込めることにあります。
Googleの検索アルゴリズムは毎日アップデートされていると説明しましたが、良質で価値あるコンテンツ、つまりはユーザーファーストのコンテンツが上位に検索されるという大前提があります。良質であ価値あるコンテンツを制作することがつまりはSEO対策となり、検索流入が期待される高品質の記事コンテンツを増やすことでサイト自体の品質も高まり、安定的な検索流入の積み上がりを見込めます。継続的な集客が見込めることで、結果的に、売り上げ向上も期待できます。
コンテンツマーケティングで利用される様々な手法
上記では、SEOはコンテンツマーケティングで利用される集客手段の一つであると説明しました。ここではSEO以外のコンテンツマーケティングで利用される手法について紹介していきます。
核となるコンテンツをしっかりと作りこむことは大前提としてありますが、しっかりとコンテンツを作りこんだ上で、いかに配信していくかが重要となります。主な配信方法としては、
- 動画メディア:セミナーや解説動画を作成、Youtube等で配信
- メール:メルマガによる発信。ターゲットに使い方や導入事例などをメールで配信
- 広告:ターゲットに対して、解決コンテンツなどを配信
- SNS:TwitterやFacebookなどを活用し、ターゲットの課題に対する対応方法などを配信
- オフライン:導入事例や成功例などをセミナーで講演
などが挙げられます。
コンテンツマーケティングが注目される背景
コンテンツマーケティングが注目される背景としては、本記事前半に記載のある「コンテンツマーケティングの目的」もありますが、インターネット広告費の高騰なども挙げられます。費用対効果の観点でマス広告から、よりターゲットをしぼった広告運用へと考え方も変わってきました。潜在層から顕在層へ、認知施策などで一定の資金投下が必要なタイミングはありますが、資金をより効率的に活用するためにも、顧客が購入したい気持ちになってくるまではなるべく広告費を抑える運用が有効です。
コンテンツマーケティングの進め方
コンテンツマーケティングを始めるには、まずは全体設計が重要となります。誰に、どのタイミングでどのようなコンテンツを作りコミュニケーションを取っていくのかを可視化していく必要があります。
進め方のイメージとしては下記の通りです。
- ペルソナ設計:自社の製品やサービスを利用するもしくはターゲットとしているユーザー像を明確化します。
- カスタマージャーニーマップの作成:カスタマージャーニーとは「顧客が商品やサービスを知り、購入し、利用するまでの道のり」を指します。ペルソナの感情や行動を、カスタマージャーニーマップに書き起こしていきます。
- コンテンツリストの作成:カスタマージャーニーマップを元に、どのようなコンテンツが必要かを考えていきます。ここでのポイントは、商品やサービスの購入に近いコンテンツから制作することです。
- コンテンツ制作:ここで実際のコンテンツ作りになりますが、時間と工数がかかるため外部制作会社を利用することも検討していきましょう。
- KPI設定:コンテンツを制作し配信し始めたら、一定の期間を設けて、期間経過後に振り返りができるように事前にKPIを設定しましょう。各コンテンツ毎に成果を振り返り、次のコンテンツ制作等に活用していきましょう。
まとめ
今回の記事では、コンテンツマーケティングとは、SEOとの違いなどについて解説しました。コンテンツマーケティングは地道で成果が見えづらい施策ですが、成功している企業は、地道に根気強くコンテンツ制作に励み、顧客としっかりとしたコミュニケーションを継続しています。
本記事が皆さまのお役に立てると幸いです。