
2025年3月13日、全国で新たな特殊詐欺の手口が確認され、警視庁が注意を呼びかけています。実在する新宿警察署の代表番号を悪用した不審電話が、ここ3日間で全国から400件以上寄せられていることが判明しました。
実在の電話番号が表示
これまでも、電話番号の前に「+」と国番号が表示される国際電話で、実在の番号を装った詐欺電話が報告されていましたが
今年2月から国内の発信に見せた実在する警察署の番号からの電話が確認されるようになりました。
さらに、新宿警察署だけでなく、警視庁本部や他の警察署の番号を装った電話も報告されています。着信画面を見ただけでは、正規の電話か詐欺電話かの区別が難しくなっているのが現状です。
現時点では実在する警察署の番号が表示される仕組みは分っていないとしています。
Caller ID スプーフィング(電話スプーフィング)か
Caller ID スプーフィング(電話スプーフィング)は電話の発信者番号表示に表示される情報を操作して、発信者の成りすましや偽装を行います。
仮想的に任意の発信番号を付与するアプリを利用したり、一部のシステムやVoIP(Voice over IP)サービスでは、発信者番号の設定がユーザーによって変更可能なため、この設定を悪用し発信者番号の変更が容易になるケースがあります。
詐欺の手口と特徴
今回確認された詐欺の手口は、以下のような流れで行われています。
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実在する警察署の番号を悪用
新宿警察署の代表番号や、奈良県警の警察官を名乗って電話をかけてくる。 -
犯罪の容疑をかけて不安を煽る
電話では「あなたに犯罪の容疑がかかっている」などと告げ、不安を煽る。 -
LINEなどのSNSに誘導
被害者をLINEなどに誘導し、個人情報の入力や金銭の振り込みを要求。
多発する詐欺電話
2025年2月から3月にかけて、警察ではないですが詐欺電話が多発しています。
実際山形銀行は同行を語ったボイスフィッシング詐欺の注意喚起をしており、山形鉄道が山形銀行を装った ボイスフィッシングで1億円の被害を発表しました。
また、香川県で法人口座を狙ったボイスフィッシング詐欺が発生し、被害額は5000万円ほどになります。
参照